【山梨・石和温泉】1日目| 両親と行くノープラン快気祝い旅!「華やぎの章 慶山」と絶品グルメ・絶景カフェ巡り
「お前も来い」
最近、夫婦揃っての旅行になると、両親からちょいちょい声がかかる。
要するに「便利な添乗員」としての招集だ。
今年の6月の終わり。
入院していた父の快気祝いを兼ねて、両親と山梨県の石和温泉へ行ってきた。
3月に父がいただいたカタログギフトの「温泉ペア宿泊券」を、父の入院で延期にしていたのだ。
退院してまだ1ヶ月ほどの父が、母を連れて旅行するのはそれなりに大変だろう。
少しでも親孝行になればと、私は仕事を休んで「添乗員」の任務を引き受けた。
行き先は、ギフトに載っていたお宿「華やぎの章 慶山」。
それ以外は、完全なるノープランの行き当たりばったり親子旅。
さあ、どんな珍道中になることやら。
爆買いと「コーンソフト」の格闘!「道の駅なんぶ」で寄り道
両親の住む静岡から車を走らせ、まずは山梨方面へ。
道中、母お気に入りの「道の駅なんぶ」に立ち寄った。母は友達とよくここに桃を買いに来るらしい。
車を降りると、さっそく旬の瑞々しい桃がずらりと並んでいた。
「うわ!美味しそう。買って帰りたいけど、明日まで持ち歩いたら悪くなっちゃうかな」
「1日くらいなら大丈夫だろ。それより明日の夕方、帰りに寄ったってもう無くなってるぞ」
父の一言に背中を押され、全員で桃をたんまりと爆買い。
私はさらに、朝どれのトウモロコシ「ゴールドラッシュ」まで買い込んだ(これが後で食べたら、驚くほど甘くて大正解だった!)。
いそいそと戦利品をトランクに詰め込んでいると、父がボソリと呟いた。
「オレ、あの『コーンソフト』ってのが食べたい」
実は私も気になっていた。いい大人の親子2人、並んでコーンソフトを注文。
しかし、手渡された瞬間、私たちは目を見張った。

私たちの想像をはるか斜め上を行く、強烈なビジュアルのソフトクリームが登場したのだ。
ビジュアルのインパクトと格闘する父娘を横目に、辛党の母は一人、涼しい顔で「鮎の塩焼き」を頬張っていた。
ほうとう派vsアンチほうとう。奇跡の解決策は宿の目の前に
車内では、最近のテレビCMの話題で大盛り上がり。
両親が今、激ハマりしているのが、俳優の瑛太さんが出演する「ドン・キホーテ」のCMだ。
女性:「意外と普通のものもあるじゃん!」
瑛太:「あるよ」
あの独特の間とやり取りが、ツボに入って仕方がないらしい。
「あれ、おもしろいよなー」と笑う父に、「あの表情が可愛い♥️」と身をよじる母。
まさか80歳の老夫婦に、あのCMがここまでヒットするとは。
そうこうしているうちに石和温泉に到着。
チェックインにはまだ早い。お腹が空いた。
ここで、旅の難問が浮上する。
「ほうとうが食べたい母」と「ほうとうは好きじゃない父」。
通常なら母が折れて父の意見に従うのだけど、
今回、私たちは奇跡的なお店を発見した。
なんと、本日泊まる宿の目の前にある「お食事処 百音(もね)」だ。

ここは、ほうとうだけでなく、おつまみ系の一品料理が充実している。

食べ物には人一倍うるさい父も、ここの一品料理にはご満悦。母にいたっては、自家製らっきょを大絶賛していた。

本当、美味しかった!
素晴らしいランチに感謝しつつ、会計時に店員さんへ尋ねてみた。
「この辺で、コーヒーが飲める素敵な場所はありませんか?」
「うーん、この辺はあまりなくて……近くにコメダ珈琲があるくらいですかねぇ」
最高のコーヒーと、予期せぬ「あるよ」
教えてもらったコメダも魅力的だが、せっかくなら「旅先ならではのローカルな場所」に行きたい。
Googleマップを片手に必死に探すと「山の焙煎所」という気になる名前を見つけた。
無類のコーヒー好きである父の目がキラーンと光る。
「そこに行ってみよう!」
車を10分ほど走らせると、古民家風の渋い店構えが見えてきた。

車を降りた瞬間、香ばしいコーヒーの香りが鼻腔をくすぐる。
店内には世界各国のコーヒー豆が所狭しと並び、大きな焙煎機からパチパチと良い音が響いていた。


父は嬉しそうに、自分用のコーヒーをいくつか購入。
残念ながら店内はテイクアウト専門だったため、再びマップを開く。
すると、目と鼻の先に、なんだか見晴らしの良さそうなテラスのあるスポットを発見した。
そこへ向かうと、言葉を失うほどの絶景が広がっていた。
IWAI TERRACE

空と山々、そして眼下に広がる街並み。
さっきのお店で「コメダくらいしかない」と言われた反動もあり、私は思わず叫んだ。
「意外と素敵なカフェあるじゃん!!」
すると背後から、完璧なユニゾンが響いた。
「「あるよ」」
振り返ると、両親がニヤリと笑いながら、あの瑛太さんの真似をしていた。
まさか旅先で、これほど綺麗な伏線回収(天丼ギャグ)を食らうとは思わなかった。

おもてなしの宿「華やぎの章 慶山」へチェックイン
極上のコーヒーと絶妙なツッコミを堪能し、いよいよお宿「華やぎの章 慶山」へ。

車を停めると、すぐにスタッフが駆け寄って荷物を引き取ってくれた。
チェックインを済ませ、好みの浴衣を選んでいると、わざわざ女将さんが名刺を持って挨拶に来てくれた。一人ひとりのお客に丁寧に向き合う姿勢に、背筋が伸びる。
客室は、いわゆる「古き良き温泉旅館」。


おしゃれなデザイナーズルームではないけれど、両親と川の字で泊まるには、この実家のような安心感がちょうどいい。
入社したてのような初々しい男性の中居さんが、一生懸命お茶を淹れてくれた。
「お世話になります」と心付けを渡し、一息ついてから大浴場へ向かう。
温泉街の賑やかさを感じさせる少し迷路のような館内だが、どこも清掃が実に行き届いている。
そして何より、お湯が素晴らしかった。
なんでも、美肌温泉としてポーラとオルビスから認定を受けているらしい。

温泉好きの両親も「これはいいお湯だねぇ」と大満足。
涙腺崩壊!熱い夜を彩る和太鼓ショー
さっぱりした後は、楽しみにしていた夕食へ。
夕食会場のスタッフの方々は、みんな笑顔でキビキビと動き、一生懸命おもてなしをしてくれる。



正直、料理自体は「もう少し頑張ってほしいな」と思う部分もあったけれど、スタッフの温かい接客に触れていると、そんなことはどうでもよくなるから不思議だ。
そして、この宿のハイライトは20時に訪れた。
ロビーで毎晩開催される、スタッフ有志による迫力満点の和太鼓ショーだ。

おもてなしの精神がそのまま音になったような、魂を揺さぶる演奏。
気がつくと、隣にいた父がウルウルしている。
病を乗り越え、こうしてまた家族で旅ができていること。
目の前で一生懸命に太鼓を叩くスタッフの方々の姿。
色々な想いが去来したのだろう。
演奏が終わるや否や、父は涙声でスタッフのもとへ駆け寄り、「素晴らしかった!」と熱く称賛していた。父はとにかく感激屋なのだ。
部屋に戻り、テレビをつけて横になると、両親はあっという間に寝落ちしていた。
添乗員としての任務は、どうやら大成功だったようだ。
明日もまた、行き当たりばったりの旅を楽しもう。
💡 旅行者向け:今回訪れたスポット情報
道の駅なんぶ:山梨県南巨摩郡南部町中野3003-1(朝どれトウモロコシや、個性派コーンソフトがおすすめ!)
お食事処 百音:山梨県笛吹市石和町川中島110(「慶山」の真向かい。ほうとう以外の居酒屋メニューも絶品)
山の焙煎所:山梨県笛吹市一宮町(珈琲好き必見、芳醇な香りに包まれる焙煎専門店)
華やぎの章 慶山:山梨県笛吹市石和町市部822(極上の温泉と、スタッフによる感動の和太鼓ショーが自慢の宿)
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