【本を読むという経験】
『、、、面白い、ですか?
自分なんかの話を聞いてて』
そうですね。凄く。
『、、、なら、イイんですけど』
ご自身では、そうは思われませんか?
『自分で自分のコト、面白いなんて思うヒトがいるんですか?』
いると言えば、いますね。
『、、、いると言えば、います?
それは、いると言わなければ、いない、というコトになりますけど』
、、、
『どっちですか?
いるんですか、いないんですか?』
います。
『、、、そうですか。
いるんですね。そうですか、学びになります』
、、、そういう所ですね。
『、、、何が、ですか?
そういう所、というのは、どういう所ですか?』
いえ、学び、が好きなんですか?
『嫌いですか?』
僕も、最近は。
『最近は嫌いなんですね』
いえ、最近、好きになってきました。
『、、、そうなんですね。
自分は、好き嫌いはなく、学ぶコトがある、だけです』
学ぶコトがあるだけ?
『好きとか嫌いじゃなくて、新しいコトや知らないコト、学ぶだけです』
知識を得たり、経験したりして、ですね。
『、、、そうですね。
それ、違いはありますか?』
それ、というのは?
『、、、経験なく、知識を得るコトがあるんですか?』
、、、そうですね。本を読むとか?
『本を読んで、学ぶ。それは、本を読んだ、という体験ではないんですか?』
、、、そう、、、ですね。確かに。
『、、、何かを得るためには、何か行動があるはずで、、、
昔の自分みたいに、ずっと家にこもって、何もしなければ、何も学ばないかもしれないけど』
、、、
『今もずっと、家にこもってますけどね。その前は、ある場所にこもってました。それはそれで快適な生活でした。規則正しくて。
それでも今は、仕事させていただいてますので。有難いです』
須神さんは、、、昔、引きこもりだったんですか?
『今も、引きこもりです。自分、家にいないと、何かと面倒なんで、、、
周りが困るんですよ』
周り?
『そうですね。
自分は、何も困らない、というか、、、
自分に興味がない、と社長には言われます』
コバヤシ社長とは、よく話されるんですか?
『、、、よく、とは?』
頻繁に、という意味です。
「、、、頻繁とは?』
えーと、、、例えば、月に一回、とか?
『、、、月に一回、が、頻繁?』
すみません、違いますか?
『違うかどうか、自分には分かりません』
、、、
『ねっ、困るんですよ。皆。
だから、自分みたいな人間は、ヒトに関わらない方がイイんです』
、、、
『でも、社長は、、、
変わってるんですかね。世間のコトとか、周りのコトとか、知ってるはずですけど、それに引っ張られない。
だから、自分なんかを、雇ってくれてるんだと思います。
雇うのをやめなかった、が、より正確ですね』
、、、そうなんですね。
『社長とは、週に一回は話しますね』
それは直接、ですか?
『、、、直接、というのは?』
対面で、という意味でした。
『引きこもりなんで自分。リモートで』
そうですか。
『あとは、ちょこちょこと仕事の件では、連絡が来ますね。自分の説明が曖昧な時とか、言葉が足りない時とか。毎回、学びになります』
学び、、、
『ちゃんと見てくれてる感じはします。見てくれてる?
感じてくれてる、かな。深い部分まで考えて、それで聞いてこられるんで、自分も簡単には答えられないので、、、』
表面的なコトではなく、というコトですか?
『そうですね。
書いてあるコトとか、そういう明らかな部分ではなく』
そういう?
『すみません、曖昧でしたね。自分の説明が不足してました。
書かれてる文字や数字、、、ウチの会社はデータ屋なんで、表示されてる部分の背景が大事なんです。裏側とも言われます。
だから、社長は、その向こう側を聞いてきますね』
向こう側、、、
『あとは以前、自分、感情的になったコトがあります。その時も、社長は自分の言ってるコトをしっかりと聞いてくれました。感謝してます』
その時のコトをもう少し伺っても?
『、、、はい。
殆どないんですけど、他のスタッフとの共同作業で、見解が違って。
その時、社長が入ってきて、これは須神の決定に従え、と』
入ってきて、とは?
『基本的にチャットでやり取りしてます。スタッフ間の共同作業においては。
社長はそれをずっと見てるようです。実際には知りません。
その時は、社長が、須神の判断でやれ、と』
須神さんはそれに、感情的になった?
『そうです。そんな急に、おかしな指示は受け入れられません。決まってないコトを勝手に入ってきて、勝手に決めて。今も、そのコトは許せません』
、、、須神さんの判断が優先されたんですよね?
『、、、そうですけど?』
であれば、何か問題ですか?
『、、、逆に、どう問題ではないんですか?』
、、、ご自身が認められた、というコトなので。
『認められた?
何がですか?』
ですから、ご自身の判断が、ですが?
『、、、自分の判断が優先されたら、それでイイんですか?』
、、、そうなりませんか?
『なりません。なりませんよ。
えっ、自分の判断が優先されたら、それまでのやり方とか、決まってないコトも、受け入れるんですか?』
、、、その方が一般的かと思われます。
『、、、』
、、、どうされました?
『、、、いえ』
、、、
『困りませんか?』
何が、でしょうか?
『、、、ルールが守られなかったら、判断が変わってきませんか?』
