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格言シリーズ:己所不欲、勿施於人。(おのれのほっせざるところは、ひとにほどこすなかれ)

己所不欲、勿施於人

1.読み :おのれの ほっせざる ところは ひとに ほどこすこと なかれ

2.意味 :自分がいやだと思うことを、人にしてはならない。

この言葉は、**「白銀律」**と呼ばれる格言であり、相手の立場に立って行動することの重要性を示しています。

3.出典:『論語』(顔淵12:2、衛霊公15:24)

仲弓が仁について尋ねたとき、孔子は「己所不欲、勿施於人」と答えました。これは、自分がされて嫌なことを他人にしない、という思いやりが仁の根本であると説いています。

原文
仲弓問仁。子曰、出門如見大賓、使民如承大祭。己所不欲、勿施於人。在邦無怨、在家無怨。
(Zhòng gōng wèn rén. Zǐ yuē, chū mén rú jiàn dà bīn, shǐ mín rú chéng dà jì. Jǐ suǒ bù yù, wù shī yú rén. Zài bāng wú yuàn, zài jiā wú yuàn.)

現代語訳
仲弓が「仁とは何ですか」と尋ねた。孔子はこうお答えになった。「家を出て人に会うときは、尊い賓客に接するように丁重にし、人々を働かせるときは、大きな祭事を執り行うかのように慎重にしなさい。自分が望まないことを、他人にしてはならない。そうすれば、国にいても恨まれず、家にいても恨まれることはない。」

5.衛霊公15:24

子貢が「一生守り続けるべき徳はありますか」と尋ねたとき、孔子は「それは“恕(じょ)”である」と述べ、その具体的な内容として再び「己所不欲、勿施於人」を挙げました。

原文
子貢問曰、有一言而可以終身行之者乎。子曰、其恕乎。己所不欲、勿施於人
(Zǐ gòng wèn yuē, yǒu yī yán ér kě yǐ zhōng shēn xíng zhī zhě hū. Zǐ yuē, qí shù hū. Jǐ suǒ bù yù, wù shī yú rén.)

現代語訳
子貢が「一言で一生守り続けるに値する徳はありますか」と尋ねた。孔子は「それは**“恕”**、つまり思いやりだ。自分がいやだと思うことを、人にしてはならない。」と答えられた。

この二つの出典は、この格言が孔子の教えにおいて中心的な位置を占めていたことを示しており、特に**「仁」「恕」**という二つの重要な概念と結びついていることがわかります。