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お盆の帰省で子どもが先に見つける、祖父母宅の危ない3か所

玄関で靴をそろえながら、娘が「おじいちゃんのおへや、いちばん上まで行っていい?」と聞いてきた。

まだ実家にも着いていないのに、もう探検する気まんまん。4歳って、こういうときだけ妙に行動が早いんですよね。

お盆に帰る前は、着替え、子どもの本、麦茶の水筒まで用意するのに、実家の中は「いつもの家だから大丈夫」で通り過ぎがちでした。わたしも去年までそう。

でも今年は、帰省の数日前に母へ電話して、変なお願いをしました。

「きれいに片づけなくていいから、子どもの目の高さにあるものだけ、一緒に見てほしい」

母は少し笑って、「散らかってるから、そこだけ?」と言った。

そこだけです。全部を整えようとすると、帰省前から大人が疲れる。

8月は、祖父母宅での相談が増える

きっかけは、公益財団法人日本中毒情報センターの資料でした。2018年から2022年の相談では、5歳以下の子どもが祖父母宅で起こした事故の相談は8月が183件で、月別でいちばん多かったそうです。問い合わせの対象は医薬品が842件、全体の45%。たばこ、家庭用殺虫剤、洗浄剤、ボタン電池・乾電池も続きます。

https://www.j-poison-ic.jp/wordpress/wp-content/uploads/parentshome202308.pdf


読みながら、わたしは「薬だけ見ればいい」と思っていました。たぶん、同じ人は多いはず。

母の家は大人だけで暮らしているから、テーブルの端に老眼鏡と薬が置いてあったり、洗面所に小さな洗浄剤があったりする。子どもが来る日は、それが急に宝探しの景色になるんだよね。

息子はもう「勝手に食べないよ」と言う年になったけれど、娘は違う。包装がきらきらしていたら、まず触る。届かなければ椅子を引く。止める側が毎回追いかけるより、最初に3か所だけ見た方が早かったです。

まず見たのは、薬を置きがちな場所

実家で母と見たのは、薬箱だけではありませんでした。リビングの引き出し、食卓の端、祖父の寝室の小さな棚。飲み忘れないように置いた一包が、子どもにはお菓子みたいに見えることがあります。

母は「いつもここに置いてるの」と、冷蔵庫横のかごを指さしました。高い場所に移してもらうと、なんだか大げさなことを頼んだ気がして、一瞬だけ申し訳なくなった。

でも、帰省は数日です。大人の飲みやすさより、その数日だけは子どもの手が届かない方を選んでいい。

先に触る場所を、先に見ておく。

床と低い棚は、子どもの方がよく見つける

次は床と、子どもの胸の高さまでの棚でした。父の部屋の隅にあった家庭用の殺虫剤、洗面台の下の洗浄剤。目につく場所ではなかったのに、しゃがんで見るとすぐ見えました。

うちは娘のために、家では扉を開ける前に「ママに聞いて」と言うようにしています。でも実家の扉は、娘にとって初めての扉。ルールを覚えているかどうかより、好奇心の方が勝つ日もあります。

ここで、わたしの予想が外れました。

いちばん気になったのは薬だったのに、娘が先に見つけたのは祖父のテレビ台の下に置いてあった予備のボタン電池の袋。「これ、ピカピカ!」と嬉しそうに持ってきたんです。

いや、そっちか……。

日本中毒情報センターの資料でも、ボタン電池・乾電池は相談対象に入っています。普段の家では見慣れている危ない物でも、子どもにとっては初めての小さな発見。実家に着いてから荷物をほどく前に、低い場所を一周する意味が、そこでやっと腑に落ちました。

子どもの目線になるために本気でしゃがむと、立ち上がる時に膝が鳴る。自分の年齢にも少し驚きました。笑

「見張る人」を決めないで、最初に共有する

三つ目は、物ではなく大人のあいだの話でした。

帰省中は、誰かが「ちょっと見てるね」と思っていても、台所でお茶を入れたり、玄関で荷物を受け取ったりして、その役目がふっと空きます。孫が来る嬉しさで、大人も話し込むしね。

今年の夏、消費者庁も、旅行や帰省で普段と違う行動をするときは、ふだん分かっている注意点が分かりにくくなると呼びかけています。帰省は、家の中でもその通りだと思いました。


母には、娘が椅子によじ登りたがること。息子は一人でトイレに行けるけれど、妹を連れて行こうとすること。父には、使った薬を食卓に置かないこと。夫には、到着してすぐ子どもを遊ばせる前に、わたしと低い棚を見ることを伝えました。

言うほどのことかな、と迷ったけれど、伝えたら母は「じゃあ先に見ちゃおう」とすぐ動いてくれた。

頼るって、全部を任せることじゃないのかも。うちの子の癖を渡して、一緒に短い準備をすることでした。

3分で終わるなら、帰省前にやっておきたい

帰省前の連絡で、全部の危ない物を数え上げる必要はありません。わたしが確認したのは、薬、床と低い棚、小さくて飲み込めそうな物。それから「見つけたらすぐ言ってね」の一言だけでした。

もし何かを口に入れたかもしれず、受診の判断に迷うときは、中毒110番が365日24時間相談を受けています。大人だけで抱えず、容器や包装を手元に置いて相談する方が安心です。資料にある番号は、大阪中毒110番が072-727-2499、つくば中毒110番が029-852-9999でした。

帰省は、孫が来るから家を完璧にする日じゃない。会って、ごはんを食べて、「背が伸びたね」と言ってもらう日です。

だからこそ、子どもが先に見つけそうなものだけ、大人が先に見ておく。うちはそれで十分でした🌿

帰省のたびに、家じゅうを安全仕様に変えなくてもいい。
うちは玄関で靴を脱いだら、まず低い所を一緒に見ます。
大人の会話の途中で「これ、しまっておこうか」と言えるだけで、気が楽になりました。
みんなの帰省先で、最初に気になるのはどの部屋ですか?


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