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情熱のロゴだけでは渡れない「経営」という沼。AIと挑んだ、損益分岐点。【開業準備ログ #06】

1. 理念(ロゴ)だけでは銀行は守ってくれない

前回のロゴの記事、スキが0でした(笑)。職人のこだわりは、独りよがりだったのかもしれません。でも、落ち込んでいる暇はありません。銀行への返済は待ってくれないからです。今回は、私が ”Gemini” を相手に算出した、血の通った経営シミュレーションを公開します。

2. イオンで学んだ「損益分岐点」が、私を救った


かつて薬剤師としてイオンで働いていた頃、覚えた数値管理の基礎。当時は『ふーん』程度に思っていましたが、まさか今、自分の人生を支える知恵になるとは思いませんでした。
損益分岐点(BEP)。これこそが、私が西葛西で生き残るための『生命線』、歯科医院を維持するために必要な「最低限の売上」を指します。
この数式を解かずして、1億円の融資を申し込むことは、私にはできませんでした。

限界利益率 = (売上高 - 変動費) ÷ 売上高


3. 現実をベースに、AIへ宣戦布告
私は、今自分が働いている環境での値(変数)を、少し緩めに調整して ”Gemini” にぶつけました。正直に言えば、『甘い見積もり』かもしれません。でも、空論ではなく、毎日自分が立っている『現場の肌感覚』をデータに変えることが、最初の一歩だと思ったのです。

4. 経営シミュレーション・プロンプト

実際以下のようシュミレーションしました(*:任意の数値)。

歯科医院の開業を計画しており、経営シミュレーションをお願いします。
以下の条件で、開業後1年間の年次の経営数値
(売上、経費、利益、損益分岐点、キャッシュフロー)を算出してください。

# 1. 医院の基本情報・コンセプト
- 場所:東京都*****エリア
- 診療コンセプト:
ファミリー層をターゲットとした、小児歯科・小児矯正・予防歯科に注力する地域密着型の歯科医院

# 2. 施設・設備
- 規模:****坪
- ユニット台数:*台(うち1台はーーーー用)
- 月額家賃:**万円

# 3. 人員計画
- 院長(私):1名(役員報酬 月額**万円)
- 歯科衛生士:常勤*名(月給 **万円)
- 受付:常勤*名(月給 **万円)
- 歯科助手:非常勤(月給 **万円)
一般的な法定福利費なども考慮してください。

# 4. 売上計画
- 診療日:週5日(平日4日+土曜日)、1日8時間稼働
- **保険診療:**
  - 1日の平均患者数:開業当初10人からスタートし、1年後に25人になるように段階的に増加
  - レセプト単価:*****円
- **自由診療:**
  - 小児矯正(初期費用):**万円/件、調整料:**円/回
  - アライナー矯正(大人):**万円/件、調整料:**円/回
  - 自費補綴(セラミックなど):平均単価**万円/本
  - **月間目標契約数:**
    - 小児矯正:開業3ヶ月目から月平均**件
    - アライナー矯正:開業6ヶ月目から月平均**件
    - 自費補綴:開業3ヶ月目から月平均**本

# 5. 経費
- **変動費率:**
  - 歯科技工料:保険売上の8%、自費売上の15%
  - 材料・薬品費:保険売上の7%、自費売上の5%
- **固定費(人件費・家賃以外):**
  - 広告宣伝費:月額20万円
  - その他経費(水道光熱費、通信費、税理士顧問料など):月額**万円
 あるいは一般的なデータを使用してください。

# 6. 開業資金・借入計画
- 初期投資総額:****万円(一般的な内訳で想定)
- 自己資金:****万円
- 借入額:****万円
- 返済条件:
設備資金,期間**年、金利**%(元利均等返済 or 元金均等返済)
運転資金,期間**年、金利**%(元利均等返済 or 元金均等返済)


# 7. 算出希望項目
- 月次および年次の損益計算書(売上、経費内訳、利益)
- 損益分岐点売上高の推移
- キャッシュフロー計算書
- 開業後、単月黒字化するのは何ヶ月目か?


このように具体的な数値を提示することで、AIはより現実的なシミュレーションを生成できます。
不明な点は「一般的な相場で算出してください」と依頼することも可能です。

5. 沼の先に、かすかな光が見えた

この問いに対するAIの回答は、私に勇気を与えてくれました。もちろん、数字通りに行くほど経営は甘くありません。でも、この緻密なシミュレーションがあるからこそ、私は『やるしかない』と腹をくくれる。
数字という『冷たい武器』を持って、森のような『温かい場所』を作る。それが、私の挑戦です。