悲しみと うたと。アイスも。
いたことを思うと
悲しくて
いなくなった今を見ると
進む気がする
────
わたしの運転する車の
助手席にいた
かわいい かわいいうちの犬が
目を瞑ったまま
息を止めたとき
悲鳴をあげた
怒鳴った
叫んだ
喚いた
名を呼んだ
冷たく尖った
青い炎が
わたしを
一瞬で
形の無い物にした
頭皮や胸や背中の皮膚は
散り散りに破け裂け
わたしはこの世界のすべてと
ひとつとなった
すべてが
悲しみの世界
────
こんなことがあったのは
一週間前のこと。
あの時にできた
左手首の大きく腫れた赤い痣は
もう薄い黄緑となり
痛みだけが残る。
今も
悲しみと一つになりそうになる。
いつでもなれる。
でも
そうならない。
悲しみとわたしは
分けておく。
わたしの中に、少し、悲しみ。
で、うたう
歌ったあと
アイス。
おいしかった。

TOP画像はbright_ixora852さんが
くださいました。
大好きなアガパンサス。
透き通る美しさをきりとった
すてきな一枚です。
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