白いハンカチは紫の雨に濡れない|穀雨
春の終わり──穀雨
今年は4月20日からだそうです。
雨の日が多いのはこれからでしょうか。
もう、たくさんの雨が降り、
麦はいつのまにか青い穂を立てて風に揺れています。穂先には細い針のような芒が立ち、晴れた日は光に反射します。
広がる麦畑を風が走ると、それを追うように
光る麦が波立つ。気持ちの晴れる光景です。
まだ空気中の水分は多くなく、風は心地よくて。
そんな風に誘われて、揺れる花を見に行きました。
少し早かったようです。
ゴールデンウィークが見頃かもしれません。
風に揺れ、目にも香りたつ、藤

紫の雨みたいでしょう
ふっくらと咲いている木もありました。


落ち着いた風格。
でもなんだか、紫の雨が気に入ってしまいました。


駐車場から藤まで少し歩きます。
途中のハナミズキ。白。

晴ればれとした白。
光を跳ね返して、空までまぶしい。
同じ白でもこんな白も。
ひらひらと優美に。
香りもして、清々しい白。

ハンカチの木だと思います

紫の雨を
真っ白なハンカチで
拭きましょうか。
いいえ。
紫に濡れたまま。
白は清いまま。
汗ばむ日もでてきて
真冬の衣類はもう出番はなさそうです。
それでもまだ、肌寒い日はありましょうから
晴れた日に少しずつ衣類を切り替えます。
春の終わり穀雨から
夏の始まり立夏へ──。
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