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quiet_dahlia3030
マスカットは反則だろ。
「で、感想は?」
わたしの右側に腰掛けながら大翔が、そういうことを聞く。上げ気味の顎と口角。見下ろす目線。あぁ、この感じ。
「なに、感想て。聞くこと、おかしくない? こういうときは相手のへん……」
「まぁ、そういうのはいいから。おまえの感想を聞いてんの」
うっ、まじか。顔近すぎる。こいつ、グミ食べたんか。マスカットか。
このまま大翔のペースにハマるのは、ちょっと癪だ──。
「あれ、なんかさ、今日雨降りそうじゃない? 傘持ってくるの忘れた」
くそ。白々しいか。視線逸らして空見るとか。不自然か。
「へぇ。お前、わざと? 俺の傘に入れたろか」
だ、だから、近いちかいチカイ! 顔寄せんな!
「ねぇ、なんでも自分の都合のいいように考える才能、すごいよね」
「別になんでもじゃないけどね。結のことぐらいじゃね?」
くっ、そういうの……たまらんな。
「へぇ、そうなん? 陽菜とか美咲にも言ってんでしょうが」
「あぁ、言ってるかもね。でも、さっきのは他の誰にも言ってないよ。──で、感想は?」
もうダメだ……!
あたしの頭ん中、地平線までハート満開の花畑だ。
《 今週のお題 》
■セリフ
「で、感想は?」
■三題
・傘
・グミ
・地平線
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