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マスカットは反則だろ。


「で、感想は?」

わたしの右側に腰掛けながら大翔ひろとが、そういうことを聞く。上げ気味の顎と口角。見下ろす目線。あぁ、この感じ。

「なに、感想て。聞くこと、おかしくない? こういうときは相手のへん……」

「まぁ、そういうのはいいから。おまえの感想を聞いてんの」

うっ、まじか。顔近すぎる。こいつ、グミ食べたんか。マスカットか。
このまま大翔のペースにハマるのは、ちょっと癪だ──。

「あれ、なんかさ、今日雨降りそうじゃない? 傘持ってくるの忘れた」

くそ。白々しいか。視線逸らして空見るとか。不自然か。

「へぇ。お前、わざと? 俺の傘に入れたろか」

だ、だから、近いちかいチカイ! 顔寄せんな!

「ねぇ、なんでも自分の都合のいいように考える才能、すごいよね」

「別になんでもじゃないけどね。ゆいのことぐらいじゃね?」

くっ、そういうの……たまらんな。

「へぇ、そうなん? 陽菜とか美咲にも言ってんでしょうが」

「あぁ、言ってるかもね。でも、さっきのは他の誰にも言ってないよ。──で、感想は?」

もうダメだ……!
あたしの頭ん中、地平線までハート満開の花畑だ。








《 今週のお題 》
■セリフ
「で、感想は?」
■三題
・傘
・グミ
・地平線



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くろいるすけ ◇お読みいただきありがとうございます◇心の糧です◇記事の購入に使わせていただきます◇部屋を彩る花になるかもしれません◇犬のおいしいごはんやおもちゃになるかもしれません◇いただいたお気持ちを大切にいたします◇