【写真】湖を走る雲|ペラペラエッセイ
七月終わりから八月にかけて
雨が降らなかったために、
この辺りは渇水であると人から聞いていた。
今日は、車で1時間半ほどかけて
山頂にある小さな湖へ出かけた。
ここは湖畔を一周できる。
足場はよいとは言えないが、
タウン用の運動靴でも充分だ。
近くの駐車場に停めて、
ほとりへ降りて行く。
5分もかからずに、湖一周のスタート地点へ着く。
なるほど、湖水はかなり少ない。
そこから水際まで、以前なら
5メートルほどの距離であったと思うが、
今日は50メートルも行かないと
水に辿り着かない。
これには、驚いた。水が少なすぎる。
10年ほど前からだろうか。
夏の暑さから逃れるために、
毎年のようにここを訪れていたが
こんな景色は初めてだった。
驚きながら、水の下にあるはずの
剥き出しになった湖底を歩いた。
すると、遠くの峰から雲が下ってやってきた。
雲は湖面に乗ったまま滑り、
こちらへやってきた。

辺りは見る間に真っ白になってしまった。
こんな景色も初めてだった。
雲の中。

とても涼しかった。
標高が上がっだけでも気温は下がるが、
この雲の中は一層涼しかった気がする。
湖畔一周の後に、車に戻りのんびりした。
というか、寝た。
すべてのドアを開けていたので、
ちょっと寒くて目が覚めた。
話を、湖畔一周に戻そう。
ゴツゴツとした石が敷かれている。
自然なのか、人工なのか。
おそらく人の手で置かれたのだろうが、
自然のものなのか、と思うくらい
やさしくない。
いい意味で。野趣溢れる。
傍に目を移すと、こんな景色。
これぞ野趣。
ここの下草は全部シダ類だった。
以前は熊笹一辺倒だった気がするのだが。
雨は降らないのに、シダが増えることって
あるのだろうか。
わたしの勘違いかな。
もともとシダが多い地帯だったのかもしれない。

さらに進むと、苔むしたところがあった。
あれ? 熊笹一辺倒なわたしの記憶は
やはり間違っていたのかもしれない。
こんなに豊かな苔が、
1年2年で立派に育つはずない。

写真の撮り方がよくわからないので
うまく伝えられていない。
本当はもっと鬱蒼としていて、暗い。
シダや苔がよく似合う雰囲気だった。

このあと、車に戻って
本を読むふりをしながら、寒い昼寝をした。
そしてこれは、気圧の違いによって
パンパンに膨れ上がった
すっぱムーチョさんである。
(このあと、おいしくいただきました。)

ある夏の、ある日のことでした。
おしまい。
ペラペラと書けた気はする。
でもできたものは、
ペラペラエッセイっぽくないかなぁ。
やっぱり、難しくて楽しいペラペラエッセイ!
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