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【閲覧注意?】他人の不幸は蜜の味。人の持つ“黒い感情”の正体

SNSでキラキラしていたインフルエンサーが、ある日突然、大炎上…。 それを見て、なぜか少しだけスッキリしてしまった。

口うるさかった上司が、さらに上の役員から厳しく叱責されているのを見て、心の中で「よしっ!」とガッツポーズしてしまった。

そんな経験、あなたにはありませんか?

「他人の不幸は蜜の味」なんて言うけれど、いざ自分がそんな黒い感情を抱いてしまうと、「うわ、私ってなんて性格が悪いんだろう…」と自己嫌悪に陥ってしまいますよね。

でも、安心してください。

その感情、あなただけが持っている特別なものではありません。実はその感情には「シャーデンフロイデ」という、ちゃんとした名前がついているんです。

この記事では、

  • 多くの人が経験する「シャーデンフロイデ」の正体

  • なぜ、そんな感情が生まれてしまうのか?という心のメカニズム

  • その“黒い感情”と上手に付き合い、自分を成長させるヒント

などを、心理学の話も交えながら、できるだけ分かりやすく解説していきます。 この記事を読み終える頃には、厄介だと思っていた感情が、自分を知るための「大切なヒント」に変わっているかもしれません。




その感情、名前があります。その名も「シャーデンフロイデ」

なんだか呪文のような響きですが、「シャーデンフロイデ(Schadenfreude)」はドイツ語の言葉です。

  • Schaden(シャーデン):「害」「損害」「不幸」

  • Freude(フロイデ):「喜び」

この二つが組み合わさって、「他人の不幸や失敗を見て生まれる喜び」を意味する言葉になりました。

日本語の「他人の不幸は蜜の味」や、ネットスラングの「メシウマ(他人の不幸で飯がうまい)」と、ほぼ同じ意味ですね。

これは決して特殊な感情ではなく、古くから人間の心に存在するものとして、哲学や心理学の世界で研究されてきた、れっきとした感情の一つなんです。

まずは、「私だけじゃなかったんだ」と、少し肩の力を抜いてみてくださいね。


なぜ、私たちは「他人の不幸」にニヤッとしてしまうのか?

では、どうして私たちの心には、こんなにも複雑で、ちょっぴり意地悪な感情が生まれるのでしょうか。その背景には、いくつかの心理的なメカニズムが隠されています。

① ライバル意識と「嫉妬心」からくる喜び

自分と似たような境遇にいる同僚や友人、あるいは自分が「こうなりたい」と強く願う対象に対して、私たちは無意識にライバル意識や嫉妬心を抱くことがあります。

「自分も頑張っているのに、あの人ばっかり評価されてズルい…」

「あんなに恵まれていて、羨ましい…」

そんな風に思っていた相手が失敗すると、溜まっていた嫉妬心がスッと晴れ、まるで自分が勝ったかのような錯覚から、快感を覚えてしまうのです。

② 「劣等感」を和らげるための自己防衛

自分に自信がなかったり、強い劣等感を抱えていたりすると、他人の成功が自分のダメさを際立たせるように感じて辛くなることがあります。

しかし、そんなすごい人が失敗すると、「完璧な人間なんていないんだ」「あの人も自分と同じように失敗するんだ」と安心することができます。

他人が引き下がることで、相対的に自分の価値が下がらずに済んだように感じ、一時的に劣等感から解放される。これもシャーデンフロイデが生まれる大きな原因の一つです。

③ 「当然の報いだ!」という歪んだ正義感

私たちは、「世界は公平であるべきだ」「悪いことをした人には罰が当たるべきだ」という価値観(公正世界信念)を持っています。

そのため、普段から傲慢な態度をとっていたり、不正を働いているように見えたりする人が不幸に見舞われると、「それは、当然の報いだ!」「神様はちゃんと見ていたんだ!」と感じ、それが正義の実現であるかのように喜びを感じてしまうのです。

ワイドショーなどで、不祥事を起こした有名人が叩かれているのを見てスッキリするのも、この心理が働いているケースが多いと言えます。


「私って、なんて性格が悪いんだろう…」と落ち込む前に。

ここまで読んで、「やっぱり私、嫉妬深くて劣等感が強い、性格の悪い人間なんだ…」と落ち込んでしまった方がいるかもしれません。

でも、絶対にそんなことはありません!

シャーデンフロイデは、人間関係という社会の中で生きる私たちにとって、ごく自然な心の動きです。

むしろ、あなたがそれを「黒い感情だ」「良くないことだ」と感じていること自体が、あなたの倫理観が正常に働いている証拠なんです。

本当に問題なのは、シャーデンフロイデという感情に無自覚なまま、それを他者への攻撃(SNSでの誹謗中傷など)に繋げてしまうことです。

大切なのは、この感情を抱いた自分を責めることではありません。

「あ、今、私シャーデンフロイデを感じてるな」と客観的に気づき、「なぜ、そう感じたんだろう?」と、自分の心と向き合うきっかけにすることなのです。


その感情、自分を知る“最高のヒント”かもしれない。

シャーデンフロイデは、あなたの心の奥底にある「本当の願い」や「満たされていない部分」を教えてくれる、貴重なサインです。この厄介な感情を、自己成長のエネルギーに変えるための4つのヒントをご紹介します。

1. まずは感情を否定せず、静かに受け入れる

「ざまあみろ」と思ってしまった自分を、「ダメだ!」と無理に打ち消す必要はありません。

まずは「そっかそっか、私は今、あの人のことが羨ましくて、嫉妬していたんだな」と、感情の存在を静かに認めてあげましょう。

それだけで、心は少し落ち着くはずです。

2. 「なぜ?」と自分の心を深掘りする

次に、なぜそう感じたのかを自分に問いかけてみましょう。

「あの人の何が、そんなに羨ましかったんだろう?」 → もしかして、自分もあの人のように、仕事で認められたかったのかもしれない。

「なぜ、あの人の失敗が嬉しいんだろう?」 → もしかして、自分は今の評価に満足できていないのかもしれない。

この「なぜ?」の答えにこそ、あなたが本当に望んでいることや、これから努力すべき方向性が見えてくるはずです。

3. SNSやゴシップと、少し距離を置いてみる

他人のキラキラした部分や、失敗した部分ばかりが目に入ってくるSNSは、シャーデンフロイデの温床になりがちです。

心がザワザワするなと感じたら、意識的にスマホを置いて、デジタルデトックスしてみましょう。

他人の人生を覗き見る時間を減らすだけで、心は驚くほど穏やかになります。

4. 「他人の不幸」より「自分のご機嫌」に集中する

他人の失敗で得られる快感は、しょせん一瞬で消えてしまう麻薬のようなもの。

それに頼るのではなく、自分の力で自分をご機嫌にする方法を見つけましょう。

美味しいコーヒーを淹れる、好きな音楽を聴く、散歩に出かける、小さな目標を立ててクリアする。

どんな些細なことでも構いません。自分の「楽しい」「嬉しい」を一つずつ育てていくことが、何よりの自己肯定感に繋がります。


さいごに

「シャーデンフロイデ」という、ちょっぴり怖い名前の感情。 その正体は、あなたの心を映し出す、正直で不器用な鏡のようなものなのかもしれません。

鏡に映った自分の姿を見て、「なんて醜いんだ」と目をそらすのではなく、「なるほど、今はこんな顔をしているのか。

じゃあ、どうすればもっと良い笑顔になれるだろう?」と考えてみる。

他人の不幸を願うことに時間とエネルギーを使う人生よりも、自分の幸せを一つひとつ積み上げていく人生のほうが、ずっと豊かで楽しいはずです。

もし次にシャーデンフロイデがひょっこり顔を出したら、それはあなたの人生をより良くするための「チャンスのサイン」だと思って、優しく向き合ってみてくださいね。

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