現場さながらの“水処理の学び場” KIHトレーニングセンター
こんにちは!栗田工業公式noteです。
ここ数回のエントリーでは、クリタで働くイメージにつながる、先輩社員のインタビューや座談会をお届けしてきました。
今回は少し路線を変えて、東京・昭島市にあるクリタグループの研究開発・イノベーション創出拠点「Kurita Innovation Hub(KIH)」のトレーニングセンターをご紹介します。
水処理の現場に必要な技術者を広く養成
KIHのトレーニングセンターでは、水処理の現場における実務のニーズを踏まえ、水処理装置や水処理薬品、そしてメンテナンスなど、基礎から応用までを体系化したさまざまな研修のカリキュラムが用意されています。
栗田工業や国内のクリタグループの社員の多くは、新卒でもキャリア採用でも、入社時には、このトレーニングセンターで研修を受けます。
その後、技術営業や施工管理、プラントの運転スタッフなどは、習熟度や分野に応じたスキル育成を目的とする技術研修をここで受けていくことになります。
ときには、特約店などの提携先やお客様向けの研修も実施しています。ご要望に応じカスタマイズをした個別カリキュラムを用意し、お客様と共同で水処理に関する研修を行うこともあります。
こうしたさまざまなニーズに応える研修を提供できるのは、このトレーニングセンターに実際の水処理装置を設置し稼働させているからなんです。

本物の機材で現場と同じ“体験”を
カリキュラムの多くは座学からスタート。純水装置の構成・運転、RO膜(逆浸透膜)処理の診断、排水薬品の凝集・分散のメカニズムの理解、トラブルシューティングなどなど、お客様への提案や現場での対応に必要な多岐にわたる技術に関する知識を会得します。
そして、会得した知識をそれぞれのスキルとして最大限に活用するために、グループワークやロールプレイといった実践的なプログラムや、実際の水処理装置を使った実習を組み込んでいます。
たとえばこちらは、純水装置には欠かせないRO膜の交換実習の様子です。
※RO膜は、逆浸透現象を水処理に応用した膜です。純水製造以外にも、海水を真水にするなどにも利用されています。

また、水処理には欠かせない活性炭の交換といった作業も、実際の現場に即した形でやっています。
※活性炭は、表面にたくさんの小さな穴が空いており、表面積がとても大きいのが特徴です。水の中にある、目には見えない、微量のイオン分、臭いや色などを表面にくっつけて取り除きます。

そして、安全対策も現場と同じように行います。実習とはいえ、実際の設備を使って作業するため、ヘルメットや作業服、安全メガネや安全靴など、現場と同じ装備で臨みます。現場で最も大切な安全に対する意識を、実習を通じてしっかりと身に着けます。
海外グループ会社の技術も積極的に共有
クリタグループでは近年、さまざまな国や地域における事業基盤の強化・拡大に加え、グループのソリューションに水処理などのユニークな技術を加えることで、お客様や社会の水や環境に係る課題解決へのさらなる貢献を目指した、グローバルでのM&A(企業の買収や合併)や提携、協業に積極的に取り組んでいます。
また、これらにより新たにクリタグループのラインナップに加わった技術やソリューションについても、知見の共有や人材育成のための実習を含む研修を、このトレーニングセンターで行っています。
一例として、2019年にクリタグループに加わったアビスタ・テクノロジーズ(アビスタ;なお、2025年4月にクリタ・アメリカと合併)の水処理装置の主要な構成機器の一つである RO 膜(逆浸透膜)に適用する「RO 薬品」に特化した技術研修を実施しました。

この研修は、アビスタのプログラムをアレンジして行いました。アビスタの技術者が講師として来日し、実際の装置にアビスタのRO薬品を適用したうえで、RO膜の症状分析から原因特定、条件設定、評価までの一連のプロセスに、診断デモや演習を交えて取り組みました。
KIHのトレーニングセンターは、技術に関する知識・スキルの土台づくりから応用までを手厚く支援する“水処理の学び場”として、クリタの人材の高い技術力を支えています。
また、KIHは、社外の方に水処理やクリタグループについてわかりやすく知ってもらうための展示コーナーをはじめ、社内外の方が集い、新たな価値を共創する場としてのさまざまな機能を持っています。これらはまた、別の機会にご紹介できればと思います。

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