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to不定詞をやるといったな? あれは嘘だ。今回は5文型だ

英語陰謀論の稿です。
嘘ばっかりだ。ほんと。

to不定詞をやるっていったじゃないか! いったじゃないかあんた!

……すみません。
to不定詞をto不定詞なんてものはない、という文脈だけで語ってしまうと、どうしても途中でこの5文型の話をせずには終われないのです。とある理由で。
なので先にこっちの話をさせてください! お願いします。
……お願いします?
お願いしまっす!

はい許可出ました。誰からか。

英語の5文型ってありますよね。
S V (第1文型)
S V C(第2文型)
S V O(第3文型)
S V O O(第4文型)
S V O C(第5文型)
こういうものです。
それぞれ、S=主語、V=述語(述語動詞)、C=補語、O=目的語
というかたちで習います。

……ええとね。
これ。

忘れちゃってください。

むしろ、5文型を覚える頭の隙間があるならば。
前々回で言った、こっち覚えちゃってください。

英語は、「必ず」この語順で話すことが、決められています。

"主語 述語 目的語 補語(方法) 場所 時間 曜日 月日. "

ただし。
「省略可」です。
ここ大事。

英語には自動詞と他動詞があり、他動詞の中にも目的語を二つ取る動詞があり、使役動詞は第5文型を取る。いや第3文型を取る。こんな「クソみたいな」教え方をされた受刑者さんたちも、多いと思います。

いらんです。

そもそもですね。
日本語の自動詞と他動詞、区別できますか?
と聞いて。
多くの方が、こういうことでしょう。
「……他動詞?」

ですがね。
私、ちょっと昔に触れました。

wantは少し力強い動詞……あああっ!

この概念はまだ言ってませんでした。失礼。

動詞に関してはいずれ、「自動詞と使役動詞と力強さと」で細かくやります。これが愛しさとせつなさと心強さとにひっかけてあるとは誰も思うまい。言わなきゃ良かったとはみんな思う。

「全部句動詞。不定詞? なにそれ」 より

……タイトル違うじゃん。
すみません。当時はいい思いつきで面白いなって思ったけど今考えるとださいので辞めました。

動詞です。(本題への戻り方を覚えた)

日本語は、動詞を作れるんです。この話も前々回ですか。少し触れました。
ほうら。全部つながるでしょう。恐ろしい恐ろしい。一人で恐ろしがってろ。

とにかく、日本語は「その場で」つくる、メカニカルなところがあります。

「動く」、を、他動詞化(←あ、)したいと思ったら、「動かす」。さらに使役動詞にしようと思ったら、「動かさせる」(このへんから、文法的に怪しくなっているのに意味は通じてしまう)……以下略。

「句動詞の存在を知れば、「前置」詞なんて区別はムダだって、赤子でも分かるんですよ」 より

目的語を取るのが他動詞です。
ですがね。思い返してください。
日本語には、他動詞、という概念はじつはないのです。
(ここまで書いて慌てて日本語文法のサイトを斜め読みしましたが、たぶん合ってます。間違ってたらごめんなさい)
日本語においては、他動詞、という概念はなく、「名詞+助詞『を』」で、動詞もしくは動名詞(日本語にもあります)を修飾する、という形で表せます。
動詞を修飾するのは副詞。これは英語でも日本語でもそうなのですが、概念的にはちかいです。ゆっくりとか、すっかり、とか、すやすや、とか。
なんというか、うん。動詞にかかるな、って感じの子ばっかりです。

対して。

鬼を見た。
鍵をかけた。
人を轢いた。

これらの鬼を、鍵を、人を、の部分が英語では「目的語」って呼ばれまして。
この目的語を取る動詞を英語では他動詞、っていうんです。
日本語文法だと、果たしてこの鬼をとか鍵をとか人をはなんていうのか。上のように、名詞+助詞を、はたしかなんですが、コレまとめて「~詞」みたいな言い方ってなかった気がするんですよ。
なので。
もうここで便宜的に、英語でいう他動詞。自動詞のように主語に影響を与えるだけで完結する動詞じゃなく、他者目的語に少しでも影響を与える動詞。これを日本語動詞においても今後、「他動詞」と呼ぶことを決めちゃいます。よろしくどうぞ。

さて。
ここで重要なことは、一つです。
日本語において、動詞を他動詞化したいときは、上記のように
「動詞の『活用』自体を変える」。
それが日本語だ。
ということです。
だから最終的に、その活用が積もり積もって
「動かさせようとしそうになる的雰囲気をかもしだそうとしている」
まで、究極いくらでも動詞を活用し続けられる、活用という加工を重ね続けられる、ひいては動詞をいくらでも長い言葉にできる、ということです。

で。
これ、重要なことか、と聞かれると重要なことだ、とは答えにくいですが。
自動詞他動詞の分類がそんなに重要なことだったのか、と問われれば、私は、まあそうですね、と答えます。
なぜなら。

この「目的語」を取るか取らないかで、英語5文型の、覚える文型の数が飛躍的に増えているからです。

しかし。
これ実は、ある事実が全く分かってないために、ムダに増やした文型なんすよ。かわいそう昔の英語学者。これに気づかないなんて……(上から!)

それをこれから申し上げます。

いいですか。
英語の文型なんて、簡単です。

英語は、「必ず」この語順で話すことが、決められています。

"主語 述語 目的語(0~2こ) 方法 場所 時間 曜日 月日. "

ただし。
「どれも」「省略可」です。

またか


……おいおい。
さっきも聞いたよそれ。
それがなんだっての?

はい。
これが、「英語の文型」です。
たった一つの条件
です。

いいですか?
従来の文法では、
S V (第一文型)

S V O (第三文型)
を区別し。
第一文型を取る動詞を「自動詞」、第三文型を取る動詞を「他動詞」としてました。

ですが。
正直ですね。
我々日本人は、「目的語」という品詞すら分からず、平気で英語でいうところの目的語を多用してるのですよ。日本語で。
おかしいでしょう。
逆に考えましょうよ。
英語文化圏、英語ネイティブが、果たして「自動詞」と「他動詞」を区別してると、本気で思いますか?

「……いやさ。そりゃ、言葉として区別はしてないだろうけどよ? 
なんてーか、以前あんたが言った、『何回もルールを聞いてるうちに体に染みついた』とか、そんなんじゃね?」

……はい。
多分、そうなんです。
しかし。
彼ら英語ネイティブに染みついてるのは、「自動詞と他動詞を見分ける嗅覚」では「ない」んです。

彼らに身についている嗅覚は、たった一つ。
「英文の中で、目的語を取る場所だけは一瞬で把握できる」
この才能の方なんです。

説明しましょう。以下、英語5文型という概念が、一気に崩れますよ。
いいでしょうか。

英語の文章ってのは、述語動詞の直後に目的語を取るという風に決められてるのです。
私は同じく以前の稿で、こう申しました。

英語には、助詞がありません。

その代わり英語は、「語順」こそが助詞なのです。

「句動詞の存在を知れば、「前置」詞なんて区別はムダだって、赤子でも分かるんですよ」 より

ですから、さきほどの「たった一つの英語の文型」のところに、目的語なら~を、場所ならば~で、とか~にて、とか。時間ならば~に、とか~時に、とか。方法ならば~で、とか~を使って、とか。そういう助詞。
それが、「既に全部入ってる」んです。文型の中の句、そのものの「位置」に。

そして、それらは「言いたくなければ」もしくは、「それにあたるものが無ければ」「省略可能」なだけなんです。

つまり。
英語5文型と私の考えを合わせると、英語の文型ってのは、

S V O O C 場所 時間 曜日 月日.

ただ一つで。

好きに省略可能だ。

それだけなんです。

……ああ聞こえます聞こえます。
罵倒が聞こえます。
お前船降りろ、って怨嗟の声が。

この考えのキモを言います。または、なぜかつての英語学者たちは、5つも文型を分けなければならなかったのか、その理由です。
それは。

「前置詞」を、「『助詞+少しの意味』+『名詞』だと考え。
かつ、「前置詞」が付いた語は全て、「修飾語」だと判断し、省略可能とし。
「前置詞」がついてない語を「目的語」と考え、これがあるかないかを文型を考える柱に据えた。

ということです。

S V O (OまたはC)の文章は、Cには形容詞や句が入って一貫性がないですが、Oには必ず「前置詞のついてない」「名詞または名詞句が」入る、という原則に着目した、ということです。
そして、これは「前置詞がついてないから修飾語でなく、英語の中で重要な位置を占める」と考えたのです。

しかし。
それは、大きくなにかを間違えています。

私は前回、こんな文章を例文として出しました。

If she graduates from the high school, my sister is going to go to watch the soccer game by the train in Okayama next month.

この、If節の部分。ここを、ちょっとだけ取り出して、文として解釈してみます。

she graduates from the high school.

これ。
普通に日本語で考えると、
「彼女は学校を卒業した」
と考えます。元の文はif節なので未来なのですが、ここではただの現在型と考えます。

これを、
she graduates him.
としてみます。

これは、特にアメリカ英語だ、ということなのですが、
「彼女は彼を卒業『させた』」
となります。

さて。
最初の文がSVの第一文型で、二番目が第三文型な理由を教えてください。

……文法をやっていると、以下のように解答できます。

『fromという前置詞が付いた瞬間これは目的語ではない、と即消しできます。なので、文章の骨組みとしては、最初の文はS V しかないので、第一文型と分かります』

『次の文は、graduateという動詞のあとにhimという目的語が入っているので、S V Oの第三文型です』

これはこれで、立派な解答ではあるのですが。
そもそも、同じ単語で同じ意味の動詞なのに、違う「文型」を取る、って、意味分かんなくないすか?
ってことなんです。

英語ネイティブの思考に、できるだけ近づけて、二者の文章を比較してみます。

She graduates…

ここまで聞いたとき。
ネイティブは、こういう絵を思い浮かべます。


She


graduates

この時点では、ネイティブの頭の中の画像に、「She」と「graduates」の間にどんな相関があるのかは、敢えて保留されています。
(イギリス英語ならgraduateは自動詞しかない、という辞書の説明がありましたので、実は英国人ならば、もうここで相関を作っているのだろうと考えます)

次に、「from」が来た場合。
「彼女」と「卒業証書」が、「一緒になって」、高校「から」飛び出ていき、後には何も残らない(from という効果詞の特性)絵を想像します。

Sheとgraduatesがひとかたまりになって、from(から)という意味をともない、high schoolから飛び出てきた、というイメージが完成する(high schoolには、もう何も残ってない抜け殻のイメージだけが残る)

これが、She graduates from the high school. の解釈です。

次に。

She graduates him. の方です。

途中までは同じです。She graduates…と聞いたところでは、こんな感じ。


She
graduates

ここで、
him
と聞いた瞬間。

ネイティブの頭の中は、卒業証書を「差し出す」「彼女」の図を想像し、今初めて聞いた「him」の面影と重ね合わせ、そのhimに向かって卒業証書を差し出している「She」を想像するのです。
つまり。

ネイティブの頭の中では、himという目的語を聞いた瞬間、それを目的語と解釈し、graduatesが「強い動詞」なので、「彼」にまで「届いた」と解釈する、ということです。
彼にまで届く強い動詞は、主語が「する」のではなく、主語が「させる」のです。
ここで、graduateが働く「向き」が決定する。
逆に言えば、目的語を聞くまで、ネイティブはgraduateの強さ(言い換えれば、向き)を保留し、決定していない、ということになります。

(AIがうまく図を加工してくれませんでした。各自想像してください)

ネイティブがこういう判断をしたのは、動詞の後にむき身の(前置詞を伴わない)名詞が来たときは目的語であることが想像できる、という訓練をずっと、ずっとしてきたからです。

つまり。
目的語の位置に名詞のようなものが来たら目的語と認識し。
前置詞を伴ったり、そこで言葉が終わった場合(She graduates. のように)は、そのままShe と graduateを一緒にしていいんだ、と処理できるわけです。

このことから。こういう事が分かります。

「英語では、自動詞と他動詞で動詞の活用を変えない。全く変えない。
しかし、活用に代わる目印として、後ろに目的語が来るかどうかで判断する。
これを日本語側から見ると、自動詞と他動詞であたかも「する」←→「させる」と、意味が代わるように幻視する、ということだ」

そして。
この変化を日本語ではうまく説明できず、やむなく
「文型(つまり、自動詞か他動詞か)が変わるから意味が変わるのだ」
という理屈に着地した、ということなのです!

で。
ネイティブが瞬時にこんな判断が出来るのは、逆説的に言えば、英語の文章は必ず

S V O O C 場所 時間 曜日 月日.

の順で、Vの次はOか、O、O、Cを省略した場所、時間、曜日、月日か、そのどれかか、あるいはどれも来ないかだ、と決まっているからに他なりません。

つまり。
ネイティブの自動詞と他動詞の区別は、とりもなおさず、むき身の名詞というOが来るか来ないかで変わる、ということです。

これを、日本語で考えてみましょう。
私はやはり以前、日本語はメカニカル言語だと言いました。

とにかく、日本語は「その場で」つくる、メカニカルなところがあります。

「動く」、を、他動詞化(←あ、)したいと思ったら、「動かす」。さらに使役動詞にしようと思ったら、「動かさせる」(このへんから、文法的に怪しくなっているのに意味は通じてしまう)……以下略。

これのことです。

なら。
英語ネイティブも、「これぐらいは」出来るんじゃないか、と考えられます。
英語の動詞を、その場で作る。しかしあまり作り込み過ぎると、英語に詳しい人もいればあまり詳しくない人もいるので、「共通認識」を得られにくい。最低限、動詞を「強くするか」「弱いままで使うか」くらいの加工。それくらいは許されるだろう。

こう、考えるわけです。

She graduates. で終わったり、from~としたりすれば、そのgraduatesは力の「弱い」動詞として一生を終えた、ということです。
「主語しか動かせなかった」のです。
なので、「主語」が「動く(この場合は、卒業「する」)」のです。

She graduates him. と、目的語を取ったら、そのgraduateは「お、ちょっと力強いな」と思います。ちょっと力強い動詞は、目的語へ影響を及ぼします。
つまり「主語」が「動かす(この場合は、卒業「させる」)」のです。

さらに。
たとえば、give という動詞があります。
この動詞は、さらに力強いです。
このgiveが力強くなった経緯を、想像してみます。この想像は妥当なはずです。

I gave the ring.
I gave you.

どちらも言えます。
「僕は指輪をプレゼントした」
「僕は彼女にあげた」
なので、この動詞が「少し強い動詞」……つまり、「graduate並」だった頃は。
きっと、こういう現象が多発したはずです。

"I give the ring."
"Oh, Who's given this?"
"Ah, …you."
ひでえ人っすね。You。

または。
"I give you."
"Oh, What?"
"Ah, …this ring."
これはちょっとロマンティック。

つまり。
もうAIに無料で絵を描かせる上限に達してしまったので絵なしとなりますが。
giveという単語を使うたびに、Who? What? という疑問文が頻発することになるわけです。
そこで。
あまりにも頻発するということは、これはgiveという言葉自体が、とても「力強い」単語だったのではないかと、遅まきながらネイティブは気づくわけです。
つまり、「誰に」「何を」あげるのか、という、目的語を二つ取る可能性が示唆されたわけですね。
なので、特例として(give以外にもいくつかあります。make とか、seeとか)名詞か名詞様の物が連続二個続いたら、それは両方目的語だ、という共通認識が醸成されたわけです。

ですから。
giveは必ず目的語を二つ取るわけではないし。
seeは場合によっては自動詞にもなるし。
makeはもっと強くなって使役動詞化したりしたわけです。
(この話、使役動詞についてははまたいつか)

ですので。
これくらいの加工を許されたネイティブにとっては、英文型なんて、繰り返しますが、たった一つなんですよ。

S V O O C 場所 時間 曜日 月日.

ただし、いずれも「省略可能」。

Sだけなら「呼びかけ」です。
Vだけなら「命令文」として機能します。
SOという動詞を抜くようなクソ文は、「Moooom!! Coffee!!」のように、甘えた子供の命令文(ちゃんとした人なら、a cup of~とかを使いますし、Pleaseを足したりできますし、Would you like~なんてきちんとした言い方も出来るはずなのです)となります。
SVは、先ほどのShe graduates. のように、単なる自動詞を使ったSV文だったりします。

あとはいいですかね。……ま、いちおう確認してみましょうか。

S V O O C 場所 時間 曜日 月日.
これが、英語のたった一つの文型。

このうち、S V (O O C)【場所 時間 曜日 月日】. 
:( )は、それが省略されたことを表すとする)
:【 】は、あってもなくてもいいものとする。前置詞を伴っているゆえ、元から修飾語として見なされており、主要な文型を構成する要素とは見なされなかった。
→第一文型

S V (O O) C 【場所 時間 曜日 月日】.
→第二文型

S V O (O C)【場所 時間 曜日 月日】.
→第三文型

S V O O(C)【場所 時間 曜日 月日】.
→第四文型

S V O (O)C【場所 時間 曜日 月日】.
→第五文型

こういうことだ、ってことです。

目的語を2つ取れば第四文型ですし。別に発語者が言う必要なければgiveだろうと第三文型になったりするんです。
場所、時はいつも言わなきゃ行けないわけじゃないし、それぞれ、「言いたいことだけを言う自由」くらいは、英語話者にだってあるのです。

はい。

文型の話、これにて終了です。
Vの後に、むき身の名詞を置いたら自動的に目的語(~を)となり。
あるとないとでは動詞の「強さ」が変わり、それが日本人においては「意味が変わったように」映り。
それが日本の英語学者に5個もの文型を想像させた、理由となります。

以上。
証明完了!

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