日本語の色は元々4色しかなかった?という話
今回は以前知った「色」の話がおもしろかったので、それを紹介したいと思います。
突然ですが、日本の伝統色って何色あると思いますか?
日本の伝統色はなんと460種類以上もあって、その一つ一つに名前があるんです。
しかし、日本語がこれほどたくさんの色の名前を持つようになったのは、布を染めるようになってからということで、歴史的にもそんなに古くないそうですよ。(染料にした植物由来の名前が伝統色に多いのはそれでなんですね)

古代における色の基本形は4色だった
それでは、古代の日本語における色の基本形というのは何色だったのか?
実はわずか4色だったそうです。
その色とは「赤」「青」「黒」「白」の4つ。
そしてその根拠の一つと言えるのが、色の名前単体でも使え、なおかつ形容詞としても使える色の名前がこの4つしかないということ。
ちなみに形容詞とは、言い切りの形「〜い」となる言葉でおもに物事の性質や状態を表します。
例えると、大きい、小さい、美しいなどです。
そしてこの4つの色「赤」「青」「黒」「白」は、「赤い」「青い」「黒い」「白い」といいますよね。
それでは他の色はどうなのかというと、「緑」を「緑い」?などとは言わないですよね。
じゃあ「きいろ」は?と言われそうですが、これも「黄色」であって、「黄」に「色」という別の言葉があり、「黄」単体だと「黄い」になってしまいます。
「茶」も同じで「茶色い」と言うけど「茶い」とは言わないですよね。

対や重ねて表現できるのもこの4色
昔は緑は青で、橙や黄色は赤、灰色は黒という具合にくくられていたみたいなので、今からくらべるとかなり大雑把ですよね。
そしてさらに「赤」「青」「白」「黒」は対で表現出来るということに気付きましたか?
その他の色には対になる表現がないのです。
「紅白」や顔が「赤くなる」「青くなる」「白黒はっきりさせる」などです。
あと色を2つ重ねて表現できるのもこの4つです。
例をあげると「赤々と」「青々と」「白々(しらじら)と」「黒々と」などで、ちなみに「黄々」とか「茶々」などとは言わないですもんね。
色だけをただ単に表現するのではなく、会話などの中で、色んな使い方をされてきたのが、この4つの色というわけです。

文字を使う前は色は明るさと濃さで判別していた?
そして文字を使う前の人達は、単体で色を示すという言葉はなく、その人達は色を「明るさ」と「濃さ」だけで判別していたということも研究で分かっているそうですよ。
「明るいか」「暗いか」、「はっきりしているのか」、「淡くぼんやりしているのか」という4つです。
このことから、先に色の名前があったのではなく、光の明るさと濃さを区別するためのあかし、くろし、しろし、あをし、という言葉が先にあったということなのです。
例えば、
あかるいに由来しているのが赤で、くらいに由来しているのが黒、しろはしろし(著し)はっきりとしているという意味に由来し、あおは淡いに由来しています。
僕たちが見る太陽は赤くはないですよね、でも「真っ赤な太陽」と言う言葉があります。
それは明るいという意味がふくまれているのですね。
「青いりんご」もそう、僕たちから見える色は緑でも、これも淡い、熟していないりんごという意味からです。
他に青竹や、青ネギなどありますが、これも色で言えばやはり緑ですよね。
「腹黒い」も暗いということから、悪いということにつながっています。
「白ける」ももとは「しらく」で、白くなると言うこと、何がと言うと「物事が明白になる」、全てが解明したと言う事で、物事がすべて解明した状態は正直なところ、あまり面白くないと言う事から出来た言葉なんだそうですよ。
この4つの色、知れば知るほど本当におもしろいですよね、まだまだ奥が深そうですが、今日はここまで!

