「色褪せない」記憶がまた1つ - Perfume ZO/Z5 Anniversary "ネビュラロマンス" Episode TOKYO DOME感想
本記事は2025/09/22-23に東京ドームで行われたPerfume ZO/Z5 Anniversary "ネビュラロマンス" Episode TOKYO DOMEの感想記事です。
初日は現地参戦、 2日目は配信で見ました。そのため、どちらかの日の話というよりは、基本的にはどちらにも共通している内容を書いていきます。
前提
感想を書く前に、今回のライブは参加する人がこれまでPerfumeとどういった関わり方をしてきたかによって、演出の捉え方や思うことが変わるだろうなと思いました。思いつく限りではありますが、以下のライブやアルバム、展示等を見てきたかによって変わると思われます(他にもあるかもしれないのでご注意ください)
2010/11/03に結成10周年、メジャーデビュー5周年を記念して行われたPerfume LIVE @東京ドーム「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」
実際に参加していたか
(参加していない場合に)映像を見ていたか
2020/02/26に東京ドームにて開催予定(新型コロナウイルスによって中止)だったPerfume 8th Tour 2020 “P Cubed” in Dome
この日に参戦予定だった
(参戦予定ではなかった場合に)中止の事実を知っていた
ツアーの内容を知っていた(別日参加 or 映像で見ていた)
2024/08/09-2024/10/14に開催されたPerfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡を見に行っていたか
2024/12- 2025/04に行われたPerfume 10th Tour ZOZ5 "ネビュラロマンス" Episode 1に参加していたか
2025/09/17に発売されたネビュラロマンス 後篇の初回限定盤 or P.T.A会員限定盤にあるスペシャルブックレットを事前に読んでいたか
私については以下の通りです。
Perfume LIVE @東京ドーム「1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11」は映像で見ていた。
2020/02/26に東京ドームにて開催予定だったPerfume 8th Tour 2020 “P Cubed” in Domeは中止の事実を知っており、映像で他公演を見ていた。

Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡は現地に見に行ってた。

Perfume 10th Tour ZOZ5 "ネビュラロマンス" Episode 1は参戦していた。
ネビュラロマンス 後篇のスペシャルブックレットを読んでいた。
なぜそう思ったかについては、以降の感想で触れていきつつ書いていければと思います。
オープニングから衝撃
前回のライブにあたるネビュラロマンス Episode 1では、アルバムの収録順にパフォーマンスしたSide Aと全公演異なるセットリストで組まれたSide Bの順でセットリストが組まれていました。そのため、今回の公演でも同様の形になるのかなと思っていました。
しかし、自分の予想は大きく外れていました。オープニング映像が終わったかと思うと「もう一度、あの日から始めよう」のアナウンスが会場に響きわたり、メインステージを覆っていた布が落ちて3人の姿が現れ、3人が着ていたマントを投げ捨てるとGAMEから始まりました。これらの演出は2020年のPerfume 8th Tour 2020 “P Cubed” in Domeのオープニングと同じだったということもあり、いきなり衝撃的な始まり方から始まりました。
特にEpisode 1に参加していた人ほど、ネビュラロマンス後篇の楽曲から始まると思っていたところに、5年前と同じ演出から始まったのでとても驚いたはずです。と言いつつも、直前のあ~ちゃんのInstagramの投稿でP Cubedのステージっぽい写真があがっていたので、どこかのタイミングでやるのかなとは思っていましたが、まさか初っ端からとは思いませんでした。
自分はP Cubedは映像でしか見ていませんでしたが、それでも一連の経緯を知っていたからこそ鳥肌がすごかったです。そんな自分でさえこういった感情を持ったので、当時参戦予定だったり、あの日への思いが強い人ほど大きく心を動かされる演出だったのではないでしょうか。
ついに見れた、東京ドームのPerfumeの掟
2010年の東京ドームで行われたPerfumeの掟。当時はまだ私はファンクラブに入っていないですし、そもそもPerfumeのライブに行ったことすらありませんでした。そのため、DVDの映像でしか見たことがなかったので、いつか実際に見れないかなと思っていました。今回のライブで、ついに見ることが出来たのはとても嬉しかったです。
Perfumeの掟もそうですし、冒頭のGAMEもそうですが、映像でしか見たことがなかったものを、同じ東京ドームという場で、コールドスリープ前の最後のライブで、自分の目で見ることができ、そのパフォーマンスを味わうことができたのは最高でした。
これは私が当時のライブに行っていない、けれども映像を見たことがあったから得られたものですが、人によっては当時も現地に行っていたり、そもそもどちらの演出についても知らない人がいたりと様々なバックグラウンドがあり、それぞれ感じ方は異なるものだと思います。同じパフォーマンスを見たのに捉え方が変わるのは不思議に感じますが、これがこの記事の冒頭にも書いたこれまでPerfumeとどういった関わり方をしてきたかによる違いになるんだろうなと思いました。
圧巻の大迫力コール
会場が東京ドームで4万5千人も入っており、それだけの規模でコールをすると迫力がとてつもなかったです。Edgeの「say yeh!」やエレクトロ・ワールドのコールなどもすごかったですが、一番すごいと感じたのはチョコレイト・ディスコの「ディスコ!」でした。自分も思いっきり声を出していましたが、それ以上に声の圧を周りから感じられ、またスタンドから遅れてやってくる声も相まって一番迫力を感じられました。これは多くの人が入る会場じゃないと味わえない経験だったのでとても良かったです。
振り返ってみると、2020年のPerfume 8th Tour 2020 “P Cubed” in Domeでのライブの中止、そこからコロナ禍で声出しができない中でのライブの期間を乗り越えて、コールドスリープ前の最後に東京ドームという大舞台でこれだけの声が響き渡る状況に立ち会えたのは感慨深いものがありました。
中田ヤスタカという存在
Perfumeの楽曲のほとんどは中田ヤスタカ氏が作っていますが、今回のライブのためのRemix曲がPerfume ZO/Z5 Reeeeemixとして6曲ありました。個人的にはMY COLORの楽曲中にBaby Crusing Loveやリニアモーターガールの音源や振り付けが組み込まれていて、それなのにMY COLORの歌や音源もきちんと残っているという不思議な楽曲となっていたことが印象的でした。また、ポリリズムの時には楽曲はもちろん良いのですが、過去のライブの映像が背景に流れていたりと、これまでの歴史があるからこその演出があって感動的でした。
ただ、それよりも印象的だったのが中田ヤスタカがリミックスしている楽曲のパフォーマンスの前にスクリーンにREMIX BY YASUTAKA NAKATAと表示されたり、あ~ちゃんが楽曲に入る前のフリで「Playing the music by DJ YASUTAKA NAKATA」と言っていたりと、Remix楽曲に入る前の「これから来るぞ感」がとても良かったです。これまでもそういった演出はありましたが、特にあ~ちゃんがDJとしての中田ヤスタカを紹介しているのが痺れました。
これは、どっちのPerfume?
ネビュラロマンスというSF世界においても、PerfumeはPerfumeとして活動しており、前回のライブにあたるEpisode 1ではSide Aがネビュラロマンスの世界のPerfume(ネビュラロマンス前篇の楽曲をアルバム収録順にノンストップでやり切る)、Side Bが現実世界のPerfume(過去の楽曲をその日限りのセットリストでやる)という形でハッキリと分かれていました。
しかし、今回のライブでは前回とは異なり、セットリストはどちらの楽曲も入り混じり、更にいつもの自己紹介も「ユカです、アヤカです、アヤノです。3人合わせてPerfumeです」とネビュラロマンスのキャラクターとしての自己紹介をしていました。
別世界という設定の楽曲たちであるにも関わらず、どこか現実世界のPerfumeにも重なる部分を感じる。「今って、どっちの設定でパフォーマンスをしているんだっけ?」と分からなくなっていく。どちらもPerfumeではあるけども、その境界線が溶けてなくなっていくような感覚がありました。
ネビュラロマンスの最後はPerfumeの3人は並行宇宙(という名の我々がいる世界)にいて、また3人でPerfumeをやっているという話で終わります。exitという曲のパフォーマンス中にエンドロールが流れてそこで物語は一度終わり、Perfume ZO/Z5 Reeeeemixに移りました。しかし、ネビュラロマンス後篇の最後の曲である「巡ループ」はこの時点ではまだやっていませんでした。最後のMC後にパフォーマンスがありましたが、ここまでのネビュラロマンスの物語と、Perfumeとしてのこれまでの活動が重なって感極まるものがありました。
ネビュラロマンスとしての物語の結末を当日いきなり伝えられても消化しきれなかったと思うので、事前にブックレットで知っておいて良かったなと思いました。ただでさえ他にも衝撃的だと思う演出が多かったので(GAMEとかPerfumeの掟とか)
GISHIKI
一番最後の演出では2010年の東京ドームのオープニングを思い出させる、でもそれとは大きく違うGISHIKIと呼ばれるものがありました。
その最後にPerfume Disco-Graphyにて展示されていた光の球体を用いて3人のシルエットを作って「Aポーズ」を表現していた展示が花道の終端、3人それぞれの前に出現しました。それらを前に3人はお辞儀をしてステージ下に消えていき、ライブが終了したのですが、この展示がまさか最後の最後で出てくるとは思わなくて、とてもびっくりしました。過去の体験がライブの最後の最後までリンクするのは、これまで様々な活動をしてきたからこそですが、最初のGAMEに始まり、最後までこういった演出が出来るのはさすがPerfumeだなと思いました。

ライブ中の気持ちの変化
2025年9月21日 00:30。Perfumeのファンクラブサイトにて、コールドスリープする旨のメッセージが発表されました。ライブの前日の発表で、しかもこれがコールドスリープ前の最後のライブであることがあ~ちゃんのInstagramの投稿から伝えられました。
言葉を選んで、なるべく不安にさせないようなメッセージにしているんだろうなとは思いつつも、画面上の文字だけではそれでもやっぱり寂しく感じてしまって、一方でこれまで走り続けてきた彼女たちが今こういった決断したことについては応援したいという気持ちも入り混じっていて、かなり不安定な心境でした。何故かこのタイミングで過去のライブ映像のDVDとBlu-rayを4つも買ってしまうくらいには不安定でした(届いたのは2日目のライブが終わった翌日でした)。そんな複雑な思いを持ちつつも、ライブ本番を迎えました。

ライブが始まるとその演出やパフォーマンスを楽しんだり、驚いたりしてばかりで、コールドスリープのことは頭の中から消えていました。ただ、やはりMCではこの話題に触れていました。
彼女たちの口から話された言葉は悲観的な内容は一切なく、前向きで、未来を見据えている内容でした。ここまで人生のほとんどをPerfumeとして活動してきた彼女たちが、一度休んで、Perfumeとしてではなくそれぞれの人生を過ごしていくことは、一ファンとしては応援すべきだなとライブを通して強く思うようになりました。
おわりに
2025年はテレビ番組等では活動するということなので、可能な限りはその活動を見ておきたいですし、2026年以降どれだけコールドスリープするかは分かりませんが、何故か4枚のライブ映像の円盤が増えていたりするので、それらの映像やこれまでのコンテンツを見直しつつ、彼女たちのこれまでの活動に想いを馳せながら、戻ってくる日を待ちたいと思います。
今までありがとうございました、またお会いしましょう!

