この堂々たるクヌギの木。
東京都町田市にある小山田緑地みはらし広場のシンボルツリーです。
みはらし広場のクヌギの木。高さ15~20mはありそうなんだけど。次に行ったら樹高を測ってみたい。いろいろと方法があるようなので。
五月初めの雨上がりの午後、小山田緑地に行ってみました。小山田緑地は、多摩ニュータウンに近接した場所にあって、一帯には鶴見川源流域の森が広がっています。
駅から一時間程歩き緑地に着いた頃には、太陽がだいぶ西に傾いていました。みはらし広場への坂道を上っていくと、丘の上の原っぱに大きなクヌギの木が二本、立っていました。
とても居心地の良さそうな、クヌギの真下にある木のベンチに座ってみます。大きなクヌギの葉がザワザワと揺れ、雨上がりの丘の上を渡っていく風がとっても心地よい。他に人は誰もいなくて、なんだか贅沢で特別な時間だなあと思いました。
街中などでは、主役になることのない木ですが、ここでは雑木林に生きるクヌギが主役となっています。
伐採されては芽を出し、萌芽更新を繰り返し薪炭材として人びとの暮らしを支えてきたクヌギの木。
約半世紀前、多摩ニュータウンという新しい街がつくられ、丘陵の様子は大きく変わりました。人びとの暮らしも大きく変わっていきました。
多摩丘陵の地形を生かし、里山が保全されている小山田緑地。そこに暮らしてきた人たちの業わいやながい歴史、里山に込められた想いが伝わってくるような緑地公園です。
*このあとに続く写真の最後のほうに、トカゲと虫の写真があります。苦手な方はご注意を⚠️
細長いクヌギの葉っぱ。ツヤツヤしていて、縁はトゲトゲして針状にとがっていてチクッとします。長さは15cmはあると思います。元気な葉がワッサワッサと垂れ下がり、強い生命力を感じます。
小田急多摩線唐木田駅から小山田緑地へ向かう途中の道。「となりのトトロ」でさつきがめいを探して畑の中を走っていくシーンに登場しそうな農道です。農作業をしている方から「どちらへ向かうの?」と尋ねられ、ちょっとさつきになったような気分になったりして…
木が伐られた森の中の一画にある草原。陽が当たる斜面の真ん中に、木のベンチがポツンと置かれていて、素敵な場所です。
緑地公園の中の小さな谷に吊り橋がかけられています。手を伸ばせば届く位置にホオノキの白い花が咲いていました。
みはらし広場にのぼってみると、夕陽で草原が金色に輝いていました。影がながーく伸びています。
この斜面の水は「鶴見川」へと流れていきます。奥に見える尾根の反対側は「多摩川」へと水が注いでいき、分水嶺となっています。雲で隠れて見えないけれど、みはらし広場からは丹沢や高尾山、富士山が望めます。
みはらし広場の奥の森の前に、一本のニセアカシアの木がありました。ちょうど白い花が満開でした。この木の下に立つだけで、幸せな気持ちにさせてもらえます。
白い房状の花がぎっしり見事に咲き誇っています。頭上からパラパラと花が降ってきて、ニセアカシアの甘い香りが周囲に漂っていました。
これは、別の日の日中に撮ったものです。遊具はほんの少しあるだけで、広々としたゆるやかな起伏の草原ではボールを使ったりして、自由にのびのびと遊ぶことができます。今はそういう場所も少なくなりました。
緑地内のアサザ池近くで見つけたトカゲ。切り株を模した茶色いコンクリートの椅子の上で、年輪に合わせてまるまっている姿がカワイイ
途中の山道でぶら下がっていた「ヒロオビトンボエダシャク」の幼虫。大きさは2~3cm。虫は苦手な方なのですが、強風のなか懸命に糸にぶら下がっている姿はとても健気に感じます。名前の通り、幅広の黒い帯を何本も巻き付けているような模様です。