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インスタントに消費する性への嫌悪

私の悪い癖として、自分の正当性を相手に押し付けがちなところがある。
それが悪いと分かっており、グッと飲み込むようにしているので、トラブったりすることこそないのだが。

その正当性の一つに、性行為への考え方がある。
ゲイはどうにもインスタントに性を消費しがちな人が多いと感じるが、どうにも馴染めず嫌悪感が否めない。

単純に娯楽の一つとして、一種のスポーツとして…
好きな人との特別な時間、コミュニケーションの一つと捉える私とは、根本的に捉え方が違うんだろうな。

マチアプを開けば「今からやれる人」「しゃぶりたい」「全裸待機」など、目も当てられない言葉が溢れかえっている。
真面目に会える人を探していても、突然「やりませんか」とメッセージが届くことだって少なくない。
こんなに発情した男が、そこいら中に真っ当な人間の面を被って潜んでいるのかと思うと、恐ろしくも少し面白いよな。
真面目な顔してたって、おしゃれな生活してたって、裏では何をしてるか分かったもんじゃないのだ。

私だって性行為が嫌いなわけではない。
人並みに性欲だってあるし、付き合っている人とならいくらでもしたい。

でも、いくら顔がタイプでいい感じにデートを重ねられても、結局付き合っていなければ、触れられるだけで全身がフリーズして冷めてしまう。

精神的な深いつながりが必須であり、外見や一時の感情で人を好きになることは少ない「デミロマンティック」というやつか?
とも思ったことがあるが、自他共に認める顔専なので当てはまらないだろう。

おそらく潔癖性に近く、性行為する相手が裏で誰と何をしているか分からない以上、触れ合うことがリスキーだと感じてしまうのだ。
一夜ともにして性病をもらうなど絶対にしたくない。

あとは、相手のことを知った上でするからこそ気持ちいい、という考えもある。
これは感情の絆がある相手にのみ性的欲求を抱く性的指向である「デミセクシュアル」に当てはまるかもしれない。
ただ赤の他人で会ったこともなくても、マチアプで見る性的な画像だけで興奮することもあるからよく分からない。

性行為のためだけに会うというインスタントな性の消費・物理的な性的快楽も一度経験してしまえば、おそらく私の中で著しくハードルが下がってしまい、ハマってしまう気がして、最初の一回がないように自制している、という線もある。

30年生きてたっていまだに自分のことすらよく分からないな。
こんなモヤモヤを解消するべく、恋人候補を探して、魑魅魍魎が跋扈するマチアプを今夜も開く。

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