初めてエンカウントしたセンシティブな属性
前回の投稿から変わらず、仕事の合間にマチアプで繋がった男たちと会う日々を続けている。
平均すると週1-2人ゲイと出会っており、内訳は新規の人だったり、何度か会っている友人ポジションに落ち着いた人だったりする。
正直かなり仕事が忙しいのだが、30歳を迎えゲイ市場における私の価値は、目減りしていく一方と思っている節があるので、少しでも気になって繋がることができた人とはフットワーク軽く、極力出会うようにしているのである。
最近出会う中で感じることは、心身ともに健康であることのレアリティの高さである。
ありがたいことに私は心身ともに健康な方であるが、鬱で休職していたり、世の中の惨い事件に憂い病んでいたり、何かしら抱えて生きている人がなんと多いことか。
そんな中でも最近、初めてエンカウントしたセンシティブな属性を持つ人が2人いた。
1人目は顔がタイプで、派手さがなく落ち着いた1歳年上の男性。
相手が不定休でなかなか休みが合わなず長くやりとりをしていたのだが、やっと休みが合いデートをした。
お互いに吹奏楽部出身で金管楽器を担当していたということで盛り上がり、みなとみらいにある巨大な体験型のYAMAHAの店舗に行くことに。
ここでは先着順で楽器の体験ができ、合流してすぐに予約をしに行くと約1.5時間後に予約ができた。
空いた時間喋りながら、販売されている楽器を見たり楽譜を見たりしていたが、どうにも時間があまり近くのベローチェに入った。
コーヒーを片手に雑談をしていたのだが、合流したのが午後だったので、午前中は何をしていたか聞いてみた。
「ここではちょっと…あとで話しますね」と濁され、不審に思いつつも所属しているゲイコミュニティで集まりがあったとか、そういうマイノリティ特有の言いにくさかな?と思いそっとしておいた。
そうこうしているうちに予約時間を迎え、一緒にトランペットの体験に参加した。彼はトランペット経験者ということもあり、久々ながらに音が出ていたが、私は別の楽器を担当していたためやや苦戦。難しいね、一緒に海辺とかで吹いたら楽しそうだね、なんて楽しく話しながらデートらしいひとときを過ごした。
その後、散歩がてらパンを買って臨港パークへ。
腰掛けられるエリアで横並びに座り海を見ながらパンをかじって、また雑談をしていた。
なんてデートらしいデートなんだろうと、顔がタイプの男と楽しいひとときを過ごせ、向こうの反応も上々だったため、ゆくゆく付き合うことも想像していた。
そんな時、彼が「そういえばさっきの話なんですけど…」と口を開いた。
少しドキッとしながら次の言葉を待つと「実はぼく創価学会でして」と。
そうきたか…と私は正直困惑していた。信教の自由が認められているとはいえ、学生の頃に近しかった友人が創価学会の人間で、かなり嫌な思いをしたこともあり、かなり身構えてしまった。
「そうなんですね〜!」と冷静を装いつつ相槌を打ちながら話を聞いていると、
・祖母の代からで三世である
・日曜は集会があり、今日は自身が登壇する日だった
・地区ごとに組織が分かれており、地区の偉い人が突然家に訪問してきて世間話することもある
というような話をされ「親はそうだけど自分は違う」とかではなく、かなり信仰心の厚いタイプの信者であることも見えてきた。
それでも話は楽しいし顔も好きだし、宗教を理由に諦めるのはどうなのか?と自問自答したが、仮に付き合って同棲したとして、知らない信者が突然家を訪れる状況には耐えられないと思ってしまった。
性格が…などではなく、宗教が問題で諦めることもあるのか…と初めてのパターンに落胆した。
そして2人目。彼は1歳下で、笑うと目元がクシャッとなるタイプ。九州出身ということで、九州そのものも九州男児も好きな私は、容姿と出身地でかなり期待していた。
会う約束をした日は平日で、仕事終わりに会う予定だったのだが、思いの外業務が早く終わり、早めに待ち合わせ場所付近に移動して、カフェで少し作業をしていた。
仕事の進み具合を報告すると約束していたので、早めに終わってカフェで少し作業している旨を伝えると、「すぐ向かいます!」と返信が。
約束通りの時間でもいいのにいい人だなと思った。
数10分後カフェに彼が現れた。
マスクで口元が隠れていたが、写真で見ていた通り、笑うと目元がクシャッとしてかわいい。
「気にせず作業してください!」という言葉に甘えて定時まで軽い仕事をこなした。
仕事を終えて彼と話していて、今日は休みだったというので何をしていたのか聞いてみると「ちょっと言いにくいんですけど…」と言われ身構えた。
言葉を待つと「障害者手帳を持っていて、その手続きで区役所に行ってました」とのこと。
宗教絡みではなくホッとしたものの、障害者手帳を持った方と出会うのも初めてで、失礼ながら困惑してしまった。
突っ込んでいい話題なのか悩みつつ、詳細を聞いてみるとてんかん持ちとのこと。
そもそも私はてんかんが障害者の扱いを受けることを知らず、無知を恥じた。
運転中など突然発作を起こして事故を起こしてしまう…そんなぼやっとしたイメージしかなかったのだが、後に調べるとてんかんは脳の病気で、精神障害の一種らしい。
まだまだ世の中知らないことばかりだ。
その後の食事も楽しく、食後にまたカフェで雑談するなど盛り上がったのだが、どうしても長期的な付き合いを考えると、障害者手帳が脳をよぎる。
生活を共にしている大切な人が、後からそうなってしまってしまった…という状況であれば支えたいと思うが、付き合う前からそうなっているのでは背負う勇気がない。(背負うなどおこがましいかもしれないが)
一度発症したきりで、投薬や定期的な検査を行うことで現状普通に生活できているとのこと。
そうは聞いても突然デートの途中で発作が起きた時、私はうまく対処できるだろうか?そんなことを考えると、一歩踏み出す勇気は持てなかった。
「手帳持ってるから水族館とか安いんだよ」とクシャッと笑う彼は強いな。
そう思いつつ何事もなく解散した。
冒頭でも触れたが、最近みんな何かしら抱えて生きているんだなぁと強く感じる。
高校の同級生がシングルマザーになっていたり、新卒で入社した会社の同期が、不倫して妊娠・中絶をしていたり…
少なくとも心身ともに健康で、恋愛を除いて良好な人間関係を築けている自分の今の状況を、もっとありがたがらないといけないのかも知らない。
そんなことを考えながら、またマチアプを開き新たな出会いを求める。
