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モーツァルトの幻想曲 ニ短調 k.397は、31歳のベートヴェンに大きな影響をもたらしたのだろうか?

モーツァルト: 幻想曲 ニ短調,K.397 Pf.赤松林太郎:Akamatsu,Rintaro - YouTube

 楽譜に書かれている曲の解説によると、1782年に97小節作られたが、未完のままであったそうだ。
『全体の様式はC・P・E・Bach(カール・フィリップ・エマーヌエル・バッハ)とよく似ている』とも解説に書かれていた。

そうなのだろうか。

私はこの曲を弾いた時に思ったのは、ベートーヴェンの月光ソナタ一楽章であった。
三連符が続くあたりから、どうもベートーヴェンの月光ソナタ一楽章とモーツァルトの幻想曲の両方が想い浮かぶのだ。

だが、この未完の曲をベートーヴェンは知っていただろうか?
スヴィーデン男爵の家に置かれていたままであった楽譜を見たとか、
Bach を勉強しているさなかに、モーツァルトが幻想曲にヒントを得た曲と同じ曲に遭遇したなど、何かしらあるかもしれない。そこを探ってみよう。

まず、モーツァルトの幻想曲ニ短調のヒントとなった曲を見つけるべく、いろいろなYou Tube を聴いた。

私の判断では、C・P・E・Bach(カール・フィリップ・エマーヌエル・バッハ)の Fantasia Gminor Wo-117/13 である。
こちらも「幻想曲」である。

見つけたのだ!
たぶん、これだと思う。

Fantasia in G Minor, Wq. 117 No. 13, H. 225


源は、ここだ!

つまりモーツァルトもベートーヴェンも、二人ともに、この曲を知り、ともに頭の中に曲が浮かび上がり、作曲に至ったという・・・仮説。

インスピレーションの源だ!


…と思うが、誰もそのようなことには言及していない。
私の思い違いかもしれないが、三つを比べて聴いてほしい。

この源の曲を知ったきっかけは、やはりスヴィーデン男爵宅であったかもしれない、っと思う。

たったこれだけの事なのだが、ワクワクが止まらなかった。


同じ源からそれぞれが昇華してできた曲かもしれないと思うと…


辻井伸行「月光」1楽章ベートーヴェン31歳ドイツBeethoven "Moonlight" 1st Movement


 
 ベートーヴェン、26歳ごろから耳鳴りが始まっていたそうである。
音楽家にとっては致命的でもあり、気難しさも、ここから来たのではないだろうか?
しかし、頭の中の音楽は、泉のように決して止まらずに枯れることはなかったのである。