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エッセイ | AIに書かせるのもったいなくない?

やれば「楽しい」ってわかるのに、その楽しさまでの準備が必要だと楽しさよりも楽さを優先してしまって楽しくなくなるという現象があるような気がする。現象というか人間の弱さとか愚かさみたいな話かもしれない。

文章を綴るということは、おそらく多くの人にとって楽しいことに分類される。けどそれに気がついてる人はとても少ない。なぜなら、文章はこうやって書くべきだという考えが強いから。僕らって誰かに何かを話したくなることがある。それを聞いてくれる友達が常にいるならその人生は幸せでこれ以上言うことはないけど、いつもいつでも隣にそういう人がいてくれるわけではない。そういうときに書けばいい。書くだけでいい。いま誰かに話したいなって思ったそのことを何も考えずに。誰かに見られたいとか、届かせたいとかそういう気持ちは一旦置いておいて、ただおもしろいことあってさ、とか、思ったことあってさ、とかをそのままの口調で、そのまま書けばいい。それってすごく楽しくない?

僕はとてもめんどくさい人間なんで、どれだけ信頼してても、どれだけ好きでも、ちゃんと自分が考えてることが伝わると思っていない。絶対に誤解されるし、その誤解自体はこの世界を潤滑にするために必要なことだとも思っている。誤解は潤滑油。これはがち。だけど、じゃあ誤解のないものはどこまでなのかって話で、これがまた難しんだけど、自分の考えと、自分の書いたもの、この2つの間が一番誤解が少ない。自分の考えと、自分が話すことの間だとだいたい3%くらいずれてて、それが自分の書いたものだと1.2%くらいになる。ちなみに自分の考えを話して相手に伝えた時の相手の受け取ったことを僕が感じるというのであれば、3×10×4×5で、600%くらいずれてる。やっぱ誤解が世界を回してる。

だからこそ虚しくなることもあるけど、だからこそ書くってことがあってよかったなとも思うわけで。そんな僕もメディアとかに呼ばれることがあって、そこではできるだけ誤解が生じないようにしゃべろうとはする。それこそ今からテレビの収録だ。独特の緊張感と、決められた台本。ある意味、その通りに役割を演じることが求められる世界で、でも自分が本当に感じていることをアレンジしてアジャストしていくというのは骨が折れる。けどこれもやらなくなったら終わるんだろうなとは思っている。登壇だったり、壁打ちだったり、審査員だったり、誰かに何かを求められて話すことはとても苦痛を伴うけど、でもだからこそ書きたくなるのでそれはそれで大事にしたいと思う。

こうして「書く」ということは、ただただ「楽しい」はずなのに、書いて公開するとそれはとたんにPVの奴隷になる。不思議。楽しかったのに、普段10000PVだったのが3000PVになるだけで「ダメなもの」になる。書いたものが。なんでだ。やはり不思議。過去の自分の書いたものでよく自分自身が目にするのはよく読まれたもの。でも、別に誰に読まれてなくても、すっごいいのが書けてることがある。それこそこの間、友達から送られてきた文章に感動してたら、それ昔自分が書いたものを送ってくれてただけだった。すごい。完全な永久機関。それだけでいい。そういう意味で公開に価値はあるんだなとも思った。おそらくこの偶然は手元のノートに書くだけじゃ生まれない。

書いて、書いて、書いて。
文章だけで暮らしてます。

こういうと、「AIは使ってるんですか?」って聞かれる。うん、わかる。けどさ、超そもそも論、目的あって書いてるわけじゃないのよ。目的あるならそのための道は最短であってもいいと思うけど(それでも道草を楽しめばいいとは思うけど)、目的ないんだからもっと自由。ただただ書きたくて書いてる。それを誰かにあげるという感覚が正直よくわからない。とても優しいのか?ぼくはあげたくない。悪いが独り占めさせてくれ。

書くってことはそれだけで楽しいってもっといろんな人に知ってほしいなとは思う。でもそれを目的にすると、ただ書くということができなくなる。書くが手段になる。だからここはビデオポッドキャストでやってたりもする。すると、というか、だからこそ、いや、でもやはり、だな。でもやはり、所詮は目的持ってやってるから、エネルギーが減る。普段ただ書いてる時のようにエネルギーが無限って感じではない。ここの差分を自覚的にとらえながら、両方やっていこうとは思っているけど。

2025年がもうすぐ終わろうとしている。いろんなことがあったようで、何も変わってないのかもしれない。ただ書くってことを見つけられた2024年。それをお金にできた2025年。次、何するんだろう?次なんてあるんだろうか?そしてそんな次がほしいんだろうか?

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