見出し画像

「退職後の趣味を準備しておけ」——準備が必要な時点で、無理なのだ。

退職して半年が経ちました。

退職に伴う手続きが落ち着き、退職したらやろうと思っていた墓地、墓石の購入や家のメンテナンスの手配が終わった今、1日の中でぽっかり時間が空く瞬間があります。

今の私の基本的なスケジュールはこの通りです。
6:40     妻を駅まで車で送る(徒歩5分なのに乗せて行けと言う)
7:00~8:50  AIと今朝の株式市場確認とデイトレ銘柄選定会議
      (早めに決まれば合間にブログ記事案検討)
9:00~    デイトレ開始
10:00~11:15 ウォーキング
12:00~12:30 昼食
12:30~14:00 掃除、その他雑事、YouTube
14:00~15:00 食材買い出し
15:00~16:30 自由時間
16:30~17:00 夕飯下準備
17:00~19:00 風呂、ゲーム、ブログなど
19:15~     妻を駅まで車で迎えに行く(徒歩5分なのに・・・以下同文)
19:30~     妻が風呂に入っている間に夕飯の調理

こんな感じです。
充実しているような、していないような。これでいいのかなあと、漠然と思います。

そんなことを考えているうちに、退職前に作った「やりたいことリスト」のことを思い出しました。

やりたいことリストの結果

退職前、私はリストを作りました。「退職後にやりたいこと」を17項目書き並べました。よくある話です。それが対策になると、どこかで思っていました。

半年が経って、結果を確認しました。

やりたいことリスト

〇になったものを眺めると、共通点があります。どれも終わりがない。家計管理は毎月更新します。株は毎日動きます。ウォーキングは続く限り続きます。料理は昨日より今日、手際が少し良くなっています。完成形がないから、やめ時もありません。

×になったものは、完成形をイメージして書いたものばかりでした。要するに、「やっていそうな自分」を書いているようです。

「忙しかったから」は言い訳です

釣りが好きだったり、サーフィンが好きな人が早朝、海に寄ってから出勤してくるという話を何人かに聞いたことがあります。本当にやりたかったら忙しかろうが、好きなものには隙間を作ります。

私が釣りも読書もリストに書いたのは、それをやっている自分が好ましく見えたからです。好きだったわけではありません。退職してから趣味を持とうと思っても、それは難しい。もともとそういう風にできていないのです、私は。

妻を見て、才能の正体がわかりました

妻は退職後にやりたいことだらけだと言っています。何をしたいかと聞くと、小さなことばかり出てきます。洗面所と風呂場のカビ取りを一日かけてやりたい。折り紙でオリジナルの正月飾りを作りたい。年賀状を今年はもっと凝ったデザインにしたい。

最初は「それだけか」と思いました。今は違う感想を持っています。

妻がやりたいことの共通点は、終わりがないことです。カビはまた生えます。折り紙の飾りは来年また作り直します。年賀状は毎年ゼロから始まります。「できた」よりも「やっている」に喜びがある人です。

そして妻には、子供の頃から絵を描くことが好きという核があります。没頭しすぎてしまうから、描きたい気持ちを封じてきたのだといいます。退職後は思う存分描きたいと言います。

私は聞いてしまいました。「描いた絵をどうするの。どこに飾るの」と。

妻はそこまで考えていませんでした。ただ描きたいのです。

こういう人には敵わない、と思いました。意味を問わずに没頭できる人と、意味を問い続ける人の差は、努力でどうにかなるものではありません。これが才能です。

意味を問い続ける人間の話

今は、ぽっかり空いた時間に「風来のシレン6」を引っ張り出してやっています。

在職中は休日にゲームをすると夕方になってしまって、虚しくなりました。何も生み出していない、休日を無駄にした、という気持ちが来ました。退職後はその種の罪悪感はありません。ただ別の虚しさがあります。過去にクリア済みのゲームをしていると、暇つぶし感が漂います。

結局、意味を考えてしまうのです。

意味を問わずに没頭できる人と、意味を問い続ける人がいます。これも生まれつきの傾向だと思います。努力で変えられるとは思っていません。

では、どうするのか

今のところ言えるのは、続いているものを大事にするということだけです。家計管理は時間を忘れて没頭できます。料理は少しずつ手際が良くなっています。それ以上のことは、まだわかりません。

そこから何か派生するかもしれないし、しないかもしれない。何か芽が出るかしばらくは見守るつもりでいます。

「退職後のために趣味を準備しておけ」という話はよく聞きます。
準備をしなければならない時点で無理です。

それでもまあ退職後はそれなりに成立します。今の私がそうであるように。


いいなと思ったら応援しよう!