五色県民健康村健康道場での断食体験
断食いってきました。実は二回目です。今回挑むのは、以前経験した4泊5日を大幅に上回る10泊11日のロングステイ。
前回の4泊5日断食が超絶、良かったので、、、。
私の場合、体重は普通なのですが
酒と甘いものが自分の意思ではどうしてもやめられないため、断食道場に入ることで強制執行という形をとりました。
淡路島にある、お医者さんが管理してくださる断食道場。
道場に到着してまず行うのは健康チェックです。
断食ができる健康状態か、お医者様が診断してくださります。
断食やるのも体力がいるのでね、、、この道場では60歳以上は断食できないので小食のコースになるそうです。
前回の4泊5日の時は、人生初の断食だったたため、緊張しましたが今回はわりと淡々とした、静かな滑り出しです。
予想外の「おやつ」が出る断食

今回の10泊11日コースには、大きな特徴がありました。
通常だと、断食中は特性ジュースだけです。
水だけの絶食だと肝臓への負担がかかるため、必要最低限の栄養素(タンパク質、ビタミン、ミネラル)を含む特製ジュースが三食提供されます。
しかし、今回、私には夜食がでる!
毎晩クッキーとヨーグルトか豆乳がでるんです。
「断食中におやつ?」と思うかもしれませんが、これは断食道場長である医師の指定によるもの。
前回の断食では、低血糖発作をおこした私。
二日目の朝、二日酔いのような胸のむかつきと吐き気と頭痛に襲われました。その履歴があったため、今回は夜食付になった模様。
完全な絶食による急激な低血糖発作を防ぐための、医学的な指示なのです。
そして、「夜食」があるとないとでは雲泥の差がありました!!
ぜんぜんしんどくない!
空腹による飢餓感もない。
超、余裕!!!
夜、スマホを眺めていると、友達からカツカレーやドーナツの画像が送られてきました。普段なら「食べたい!」と悶絶するところですが、初日の段階ですでに「ふーん」という感覚でいられた。
これが、おやつの力!
身体はすでに、下界の飽食から切り離され始めていました。
施設であったひとが、「家で食べるの我慢できないから、ここにきた。家で我慢するなら檻にいれてもらわないと無理」と言ってて笑った。
ほんとそう。
ここには何もないから我慢できる。
何もない中の、森永ビスケットと豆乳。
淡路島ヨーグルト。
相当な満足感に包まれて、断食がスタートしました。
断食生活2日目の朝。
まず驚いたのは、朝の血圧測定の結果でした。前回の4泊5日の断食の時は、初日の血圧が129/78とやや高めだったのですが、今回は初日から106/74と、低値で安定しています。
これは、私の身体が2度目の断食に対して最初からリラックス状態で受け入れている証拠かもしれません。
しかし、数値が安定しているからといって、体感が楽なわけではありません。朝から水分だけをたっぷり摂っている(水分は1日2000cc)と、お腹が「ゴロゴロ」と鳴り出しました。
何も食べていないのに、水だけで腸がこれほど騒がしくなるのはなぜ??
むしろ何も食べてないから腸が活動しやすいのか??
一日のルーティン
断食道場での一日はこんなかんじです。
6:00 起床 尿(ケトン)検査、体重測定、血圧測定、脈拍測定、体温測定
7:15 看護師さんの巡回
7:30 朝食
9:00 太極拳、丹田呼吸法
10:10 道場長の診察
10:45 DVD講座
11:30 昼食
12:30 DVD講座
15:00脈拍測定、体温測定
15:45 丹田呼吸法
17:00 夕食
19:00 入浴
19:40 夜食
21:00 看護師さんの巡回
22:00 消灯
呼吸法やDVD講座は、やりたい人だけ参加なので、たまに行ってました。
あと裏にある小道を散歩するのも好きだった。ウグイスがリアルに鳴いてます。

図書室もあるのですが、そこから見る夕日は目と心に染みました。
景色がより良く見えるのも断食の効果なのかも。


あとリバウンドする原因を明らかにする「こころ分析」も任意で受けることができます。リバウンドの原因はほとんどがストレス。
ストレスを発散するために過食が加速するそう。
自分はどんな性格かをしって、ストレスをうまくスルーできるようになる。40年の歴史の中で作り上げられた心身医学です。
私も受けましたが、70歳を超えられているとは思えない道場長の切れ味あるするどい分析と、大きな人間味に感動しました。
「浴槽入浴禁止」というルール
道場には、いくつかルールが存在します。断食中は「浴槽に入るのは禁止」。お風呂好きな人は辛いかも。
断食中は、エネルギー摂取が制限されることで血流量が減り、脳震盪を起こしやすい状態になるそう。
浴槽で温まると、立ちくらみや転倒のリスクが跳ね上がるみたいです。
「過去にはルールを破って湯船に浸かり、そのまま転倒した人もいる」という、事件もお聞きしました。
あと、道場は山の中にあるのですが、坂道を散歩して倒れた人もいたそう。
断食中は体が劇的に変化しているので
いつもと同じように行動するのは危険です!!
ケトン体による「天然の鎮痛・抗炎症作用」
更年期のせいか、朝起きた時に背中がばりばり硬くて起きるのに5分くらいかかってたのですが、断食中はすっと起きることができた!
どうやらケトンのおかげらしい。
体内の糖分(グリコーゲン)を使い果たすと、身体は脂肪や筋肉のタンパク質を分解してエネルギーを作り出します。
脂肪が分解される過程で生まれる「ケトン体」は、脳や心臓の重要なエネルギー源となります。
このケトン体には強力な抗炎症作用があります。体内の炎症が抑えられ、痛みが和らいだと推測できます。←AI調べ
ケトン体、すげーーー!!
断食は単なる減量手段ではなく、ケトン体という物質を通じて、自分の身体が抱えていた「隠れた炎症(痛み)」を可視化するプロセスであったと言えます。とのこと。ジェミニいわく。
みんなケトン体質になろうって言ってるだけあるわ。

10泊11日の断食生活も、ついに折り返し地点
5日目を迎えました。
この日は、今回の滞在中で「一番調子がいい!」とはっきりと実感できました。
目覚めた瞬間に身体の軽さを感じた。
道場内での生活は、絶食と運動をせず体をやすめる時間が基本。
そんな中、エネルギーが湧いてくるような感覚を覚えていました。
ふと横を見ると、同室の方がベッドに沈み込んでいます。ずっと活動的な雰囲気でしたが、ベッドから動けないそうです。
対照的に、私は不思議なほど元気。この差は一体どこから来るのか?!
やっぱり「夜食」!?
今回の10泊11日が、前回に比べて「拍子抜けするほど楽」で「しんどくない」最大の理由は、間違いなく「夜食」の存在に違いない。
毎晩提供されるクッキーとヨーグルト、あるいは甘い豆乳。森永ビスケットかマリーかムーンライトの三択からひとつを選ぶことだけが毎日の楽しみだった。
この少量の糖質摂取が、私の血糖値を安定させ、5日目にして「最高に調子がいい」という状態を作り出してくれたのでしょう。
しかし、調子が良すぎるがゆえ、寝る間際までスマホいじりをしてしまい、神経が昂ぶって夜中に覚醒しまくり、全く眠れないという事態に陥りました。せっかく血糖値安定の平和な気持ちで満たされていたのに、、、。
6日ぶりに食べたごはんの味は・・・

断食をすると「味覚が研ぎ澄まされ、一杯の出汁の味に涙する」といったエピソードをよく耳にします。私も密かにそれを期待してた。しかし、6日ぶりの食事なのに、私の舌にはそんな感動はなかった。前回同様、「味、薄いな、、、」と思ってしまう。
道場で提供される食事は、徹底的に脂っ気が抜かれた薄味の管理食です。
丁寧に調理されていて、美味しいのですが、「五感に電流が走るような感動」はありません。しょっぱい味好みの労働者の舌はそうそう変わらないのかもしれません。
道場での食事の最大の特徴は、「脂っ気がまったくない」ことです。他の方も「ここの食事だと血圧が上がらない」と言ってました。体は正直。
道場の料理は「薄味の管理食」であり、余分な塩分や脂質が徹底的に排除されています。でも病院より、味はだいぶんおいしいので満足感は高いです。

ここの食事はクオリティが高く、食事食べたいから来てる利用者さんもいた。家で作るのがめんどくさいから、だそう(笑)
あと一定期間、酒を抜きに来てる人とか。わたしと一緒!
断食中はお腹が空くから、酒のことは優先順位がさがって楽に禁酒できるらしい。確かに。

私のお気に入りは朝食のパン。自家製だそうですが、ふわふわで幸せになる味。ジャムを選べるのも嬉しい。施設の利用者さんと「チョコが美味しかった!意外と濃くて」とか「あんずにしてみた!」とジャムだけで盛り上がれるのも、他に食べるものが無いから(笑)

7日間続く「出ない」悩み
この時期、身体の反応で一番気になっていたのは、排泄問題。 実はこの時点で、お通じがほぼ6〜7日間も止まっていました。お腹はゴロゴロと鳴り、おならばかりが出るのですが、肝心の便は出てこない。
「食べなければ出ないのは当たり前」と思いつつも、身体の中に古いものが溜まっているような、不思議な停滞感。それでも不快感や腹痛がないのは、道場の食事が計算されているからでしょう。まあ、もともと便秘だからそんなに気にならないんだけど。
心に訪れた「凪」
精神的な変化は、もっと静かな形で現れていました。 断食前は、仕事のことや「ムカつく奴」のことばかりを考えて、頭の中がネガティブなノイズで一杯でした。
ムカつくあいつ、なんであんなことしたんだ!許せない!みたいな気持ちが無くなり、完全にどーでもいいというか心に浮かばなくなった。
血糖値が安定してるってすごい、、こんなにメンタルが平和なのか。。。
8日目のケトン体消失事件
断食も後半戦に入った8日目の朝、いつものように尿チェックを行っていると、それまで検出されていたケトン体が突如として出なくなりました。
この「ケトン体の消失」と同時に、朝起きた時に全く感じなくなっていた「体の痛み」が、断食前と同じように復活したのです。
やっぱりケトン様がいないと炎症を火消するひとはいないのね。
食事をとるか、痛みのない体をとるか。
というか、炎症しない食事をとるにはどうすればいいか。
それが下界に戻った時の課題となりそうです。
こうして10泊11日の断食体験は終了しました。
「下界」の味付けとの劇的なギャップ

道場の食事に慣れた後、施設を出てホテルの和風スープランチを口にした際、味が濃くて量が多く、食べ疲れてしまった。
あんなに濃い味すきな私が!
道場では「薄味の管理食」を提供されているため、日常の食事がどれほど塩分過多であるかを、実感することになった。せっかくきれいになった体を汚した気分、、、。
結局、4泊5日と10泊11日、どっちがよかったか
今回の10泊11日の断食体験と、前回(4泊5日)、体重の変化でいうと両方ともマイナス3キロでした。果たしてわたしにとって、どちらが適正だったのか。
「劇的な気持ちの変化」を求めるなら:4泊5日
2回目の10泊11日は、1回目ほどの意識の変化が感じられず、長くやってもあまり変わらない気がした。体重も長くやるから多く減るというもんでもなさそう。とはいえ、私の知人は10泊11日コースで11キロやせたといってたけど。人によるのかな。
「身体の安定と根本的なリセット」を求めるなら:10泊11日
今回の10泊11日は、驚くほど楽で、効果が深い体験でした。
施設を出た後に「飢餓感が全くない」ことに気づき、それが一番のメリットだった。
血糖値の乱高下も抑えられることで、心が平和になった。断食道場からの帰り道、赤ん坊の泣き声がきこえてきて、いつもならうるせーと思うのに、「サントラ」のように聞き流せるようになってた!
みんなこの食事したら電車の中で切れる人とかいなくなりそう。
またケトン体が出ている間は「体の痛みが消える」という、長期だからこそ気づけた身体のメカニズム(天然の鎮痛作用)を体感できました。
50代の身体にとって、無理な絶食で低血糖を起こさず、医学的な管理(夜食)のもとで安全に、かつ確実に「食欲」と「血圧」と「メンタル」をリセットできた点は、とてもよかった。
身体の今後のメンテナンスを目的とするならば、今回のようなゆったりとした長期の断食の方が、リバウンドしにくい土台(飢餓感の消失)を作れるため、より私に合っていたと思います。
「淡路島 五色県民健康道場」が、2026年3月10日をもって、44年間の歴史に幕
「淡路島 五色県民健康道場」が、2026年3月10日をもって、その44年間の歴史に幕を閉じました。
1982年、兵庫県と五色町の合同事業として「21世紀の健康医学」を目指して開設されたこの道場。2万3千人の利用者がいたそうです。
2026年4月1日からは、『2万3千人の卒業生のための健康医学講座』という新しいタイトルで、44年間の歩みから生まれた「新しい心身医学」を伝える場がスタートしています。
https://www.sasadayu.jp/
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形は変われど、ここで得た「自分を自分で整える知恵」は一生の宝物です。44年間、多くの人の心と身体を救い続けてくれた道場に、心からの感謝を込めて。

