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蚊取り線香のような渦巻き状のヒーターは「シーズヒーター」と呼ばれるものです。キッチン用のビルトイン(埋め込み)タイプのシーズヒーターは、1970年代から1990年代頃にかけて、単身用アパートやマンションのミニキッチンなどで広く普及しました。

古い家屋の設備の入れ替え作業、お疲れ様です!ご自身でマイナスドライバーなどを駆使してコンロを取り外されたのですね。サンウェーブ製の電気コンロは、まさに一昔前のキッチンによく据え付けられていたタイプです。これを撤去して新しいIH調理器に切り替えるのは、電気代の面でも日々の使い勝手の面でも大正解の判断です。

1. 渦巻き型の電気コンロはいつまで作られていた?

この蚊取り線香のような渦巻き状のヒーターは「シーズヒーター」と呼ばれるものです。
キッチン用のビルトイン(埋め込み)タイプのシーズヒーターは、1970年代から1990年代頃にかけて、単身用アパートやマンションのミニキッチンなどで広く普及しました。しかし、2000年代に入ると、より安全で火災リスクが低く、掃除もしやすいフラットな「IHクッキングヒーター」が急速に台頭しました。
そのため、システムキッチンに組み込むようなビルトイン型としては、2000年代前半頃にはほとんどのメーカーで主流から外れ、生産終了(またはIHへの完全移行)となっています。
(※ただし、卓上用の安価な小型コンロや、網を置いてお餅を焼く・燻製を作るといった特殊用途としては、現在でも細々と製造・販売されています)

2. IHと電気コンロの電気代比較(計算)

ご推測の通り、昔の電気コンロは「電気代を食う」というのは事実です。これは、それぞれの「熱効率(消費した電力のうち、どれだけの割合が直接鍋に伝わるか)」が根本的に異なるためです。

  • 昔の電気コンロ(シーズヒーター): 熱効率は 約50%〜60%。コイル自体が赤く熱くなり、空気を介して鍋を温めるため、周囲の空間に熱が逃げてしまいます。

  • IH調理器: 熱効率は 約80%〜90%。磁力線で鍋の底そのものを発熱させるため、ロスが少なく無駄なく熱が伝わります。

実際の電気代シミュレーション

例として「1リットルの水を20℃から100℃に沸かす」ために必要な電気代を計算してみます。
まず、水を沸騰させるために必要な純粋な熱エネルギー Q は以下のようになります(水の比熱を 4.184\text{ kJ/(kg\cdot K)} とします)。
この熱量を得るために、それぞれの熱効率を当てはめて実際の消費電力量を計算します(昨今の電気料金の目安として 31円/kWh と仮定します)。
① 昔の電気コンロ(熱効率50%と仮定)の場合
熱が逃げる分、必要なエネルギーは多くなります。

電気代: 0.186\text{ kWh} \times 31\text{円} \approx 約5.8円
② IH調理器(熱効率85%と仮定)の場合

電気代: 0.109\text{ kWh} \times 31\text{円} \approx 約3.4円

結論

計算上、IH調理器に変更することで、電気コンロと比べて電気代は約40%安く(約6割程度の電気代で)済みます。
さらに、IHは熱効率が高いため「お湯が沸くまでの時間(調理時間)が圧倒的に短い」という大きなメリットがあります。同じ1000Wの出力だったとしても、IHの方が早く調理が終わるためコンロを稼働させている時間自体が短くなり、体感的には計算以上の節約効果や快適さを感じられるはずです。
古いコンロを取り外した後の開口部の処理や、これからの断熱対策・キッチン周りのリフォーム作業なども、引き続きお怪我のないよう進めてくださいね!

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