ライブハウスの市場経済の話をしていたら、ギョーカイ人と自称有識者が足を引っ張りあってしまったの巻
お世話になっております。
超爆乳魔法少女のいのくまです。
これがテンプレ挨拶になりつつある昨今、これでいいんだけど、不思議な気持ちになりますね。
それは己の所為ですが。
ヘッダーの写真は僕の推しことSussyさんに僕の魔改造ハレンチVを見せたところ、スペアギターとしてステージに並んでしまった図です。
みんな自慢のハレンチVをSussyさんにリプライで見せつけてあげよう!
さて今回は、東京メタルシティさんが「飲食業認可の元営業している“ライブハウス”」に対して、「飲食業としての市場経済の在り方」を問うた所、そもそも論点の違う方向へ進み足を引っ張りあってしまった、有象無象蔓延る業界らしいポンコツぶりを見せた話をしたいと思います。
因みに事前に触れておきますが、私は両親も含めて私の家族はライブハウスの立ち上げ、運営、マーケティング、音響、イベント制作などに関わってきており、年齢に対して業界の社会構造の変化等を見てきた年月が長いです。
因みに自分はその動向をちゃんと理解してみて15年くらい、19歳の頃には自分で照明の回線を組んだり、22の頃には1個〜2個下の後輩が気付いたら会場のスピーカーのチューニングしてたり、それくらい自分で実践して知識を技術として使える程度には積み上げてきた自負があります。
事の発端
そもそもはこのツイートに端を発します。
要するに「君たち飲食店なのに、そこ疎かにしてどうすんの?」って話であり、同時に「そんな会場を使うのはどうなの?」というライブハウスを選ぶ基準を含めたその市場経済に対する競争の要点であり、地下アイドルやヴィジュアル系等の台頭とガラパゴス化により、所謂バンドモノだけがウチウチでやってきた世界から、会場としての在り方が問われる時代に対しての市場競争でなぜか軽視されてしまった盲点に対する問題提起でした。
この問題に対する本来発生すべき議論は、私の解釈の上では
食品衛生的にちゃんと管理しようよ
良いサービスを提供して顧客満足をあげようよ
大幅な設備投資をせずとも個性を出して更に市場競争できるんじゃない?
この辺りが論点として上がると考えられましたが、現実は違ったようです。
釣り堀でマグロめっちゃ釣れてんなと言った先輩がいましたが、事実その通りだと思います。
ドリンク代問題
定期的に悪習慣のように槍玉にあげられるライブハウスのドリンクチャージ問題ですが、要するに飲食店なので「ワンオーダー制です」と言っています。
ちなみにレストラン、カフェバーでも1オーダーは基本ですよね?
それだけの話です。
ただし、飲食店だからしっかり洗浄されたサーバーと、冷やされたビール、ある程度満足感のある酒類の提供はあって然るべきでしょう。
消費税を理由にドリンクチャージ代を600円にした会場も多かったと思いますが、最近は地価と物価の影響で700円の会場も存在します。
そんだけ取るんだったらちゃんとしてくれよと言われても然るべきですね。
そこそこ「値段で勝負していない」他の飲食店で缶から注いだ発泡酒を500円で提供されたら?
普通はあり得ない話です。
そこも含めてちゃんとしようよ、になると思いますし、ちゃんとしていれば差別化できてしまう業界の悪いところが見えてしまっていると思います。
ドリンク代不要論
前述のように1オーダー制のためのドリンクチケット制です。
チケット代に含めよ…みたいな意見をおっしゃる方がいますが、実際前売り実券を事前精算された場合のライブの着券率は、業界やアーティストによってまちまちです。
これは皺寄せがお客様に跳ね返るので、正直実施してチケット代が上がると考えると割を食う人間が本来この議論に関係のない、精算してくれたけど来ることができなかったお客様の在り方に波及してしまうので論外であると考えられます。
そして、前述の通りドリンクチケット制が慣例となっているのは現行法令上に起因します。
結局は個々の負担のバランスが変わるだけで、「飲食店なんだから不味いビール出すなよ」という問題提起に対しては間違った論点になり得ると思います。
更に追記すると、現場マナーの悪いお客様も沢山おられます。
提供していない筈のロング缶のビールを持ち込まれる方、持ち込みの1リットルのペットボトルドリンクを堂々と飲まれ、悪びれもしない方。
なんなら、悪質な場合は没収するのですが、抵抗されて逆ギレする方。
「綺麗な飲み方」などと水商売的な表現をするつもりはありませんが、マナーはあります。
このようなマナーの部分を自浄できない界隈というのは頭打ちが早いのですが…
飲食提供とライブ運営は別(?)という意見
この意見は最も謎だったのですが、「ライブハウス」に対する問題提起に意見され、剰え「私はクラブを運営していた」など等の溜まった挙句、最大手イベント制作会社さんの名前を出された方が居ました。
まず、所謂ナイトクラブとライブハウスでは大きく運営手法が異なります。
そして、「食品衛生責任者」は保健所の講習指導を受けた人間が会場に1人必ず居るのです。
つまり音響設備運営を外注に委託して、会場が食品衛生責任者の札を持っている可能性はありますが、逆はあってはならないわけです。
そして、仕入れなどはイベンターが行う…これは飲食店許可ではない規模での話になります。
要するに大型店や劇場規模ですが、Zeppクラスでもない限りは私の知る限り箱側で接客対応スタッフを持っています。
概ね500人規模を超えたあたりからはイベンター制作会社が入ってチケットのモギリ要員などを手配することはありますが、あくまでも順序として、音響照明と制作運営などが外注されても多くはバーカウンターの人間はは1番最後で基本的に会場手配であり、サービスの質はそこに依存します。
規模や実情を知らない、学のないヨカタであると推察できます。
実店舗の名前を挙げるのは憚られますが、受付と整列はイベンター業者さんにご負担願います…くらいが精々です。
根本的な論点に立ち返って
根本的な論点に立ち返って、会場費の価格競争と音響照明ばかりが注目されていますが、お客様の受けるサービスとしてドリンクカウンターは確実に「接客過程」として大きな部分を占めます。
なので、イベント制作側が実際に足を運んで会場を利用しているかのリトマス紙的にも機能しているのではないかな?と考えます。
特に大都市ではライブハウスは密集し、良くも悪くも競合して最終的には価格競争にも連れ込むでしょう。
市場経済として最低限の「飲食店」としてのサービスとそこから個性を出して、お客様が「あーここはオリオンビールあるんだよなー」とか「焼酎が安いからつい飲んでしまう」とか、「いろんなウイスキーあるよね」とか…後ちゃんと「ノンアルコールビールあるよね」とか…色んな個性があって、出せると思います。
現実的には市場が減少していっている産業なので工数の掛かるサービスは限界がある中で、サービスの拡充があればいいなと思う昨今です。
結局言いたかったこと
結局のところ論点がずれた言いたいだけの人。
自称業界人の「ギョーカイ人」。
色んなことを知っている風に見せたい自称有識者。
様々な人が噛みついたかと思いますが、そもそもお客さんとしてライブハウス行ってる?
ライブハウスにも行って、出演もして、そういう人が言った意見に対して相手も見ずに適当な意見を言い逃げしたりするのはみっともないなと感じました。
あとSNSにモラルを求めるべきではないですが、文章の読解力って思ったほど多くの人間は高くない気がします。
一部の私の記事に関しても、トラップがあって、表題とまとめだけで読んだ気になってる人と、中身を読んでいる人で答えが変わる文脈の構成を作ったりしていますが、やはり一定数引っかかりますし、更に曲解というか「前提」や「例外」を読めていない人がいたり、そういうことも多いです。
世の中そんなもんなのですが、自分に刺さった言葉に発狂するのではなく議論と相手の話と価値観を受け入れ、考え、時には検証することで自分をファインチューニングしてバイアスの除去を行う必要性を改めて感じる出来事でした。
自分も「純粋な顧客」の視点を時々思い出すために知らないライブハウスに足を運んでみたりします。
そうやってキャリブレーションしないと、意見が理解できなくなるからです。
やはり「言いたいことを言う」以上に事前の文脈との整合をみて、一度自分の中で意見がそこに接続されるか、どんな経験からその意見を導出しているか、それは例外か頻発事象かを考える必要があると感じました。
それはそれとして
今日も今日とて皆様持ち場で頑張りましょう。
