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ライブのサウンドチェックの意味を改めて考える

おいっす。
BOSSのHM-2をジャンクで購入し修理、チェーンソーサウンドを出して気持ちよくなって数分後「で、これいつ使おう」ってなりました。
いのくまです。
なまじ価値と希少性があると売れば3倍の値段と分かっていたろしても、このくらいユニークなアイテムは悩んでしまうものです。

写真は最近格安で手に入れた抜きロゴのZildjian、こんなん何十個あってもええですからね。(そろそろダメだろ)

さて、今回はライブの日のリハーサル、所謂サウンドチェックをちゃんとできない人が意外と居るな…と感じたので最低限の部分だけ考えてみよう…というお話です。
これはPAさんの流派というか、考え方というか、思考で差分は出てくると思うので今回は意味を考えながら「やるべきでない事」を中心に考えたいと思います。


サウンドチェックは何のために?

大きくはサウンドチェックは何の為に在るのかをまず考えてみましょう。
大きく立場としては

  • アーティスト

  • PAさん

  • 照明さん

この3つの視点が生まれ、相互にコミュニケーションして、良いものを作ろう!という時間と捉えることができます。
つまり、各立場が何をどんな順番に行なっているかについて考えると、さらに理解は深まるかなと思います。

ここで何を重視しているか、何が行われているかを理解することで、結果的なステージの「やり易さ」にも影響しますし、お互いのボタンの掛け違えも減ります。

1.サウンドチェックって具体的に何をしてるの?

多くはレベルチェック→中音チェック→外音作り
の順にサウンドチェックは進みます。

レベルチェックはよく言う「〜の音くださ〜い」です。
中音チェックは「バンドでワンコースくらい演奏してみてください」からの「モニターの要望如何ですか?」の部分です。
そして中の様子を鑑みながら外音を形成して、回り込みや会場の音響特性も加味して各スピーカーの丁度いい落とし所を考えていきます。

2.レベルチェック

よく勘違いされる…というか解像度が低くあんまり理解されないポイントとして、レベルチェックにあります。
よく「キックください」とか「ギターください」みたいなアレです。
あれは何を求められているかという「回線が活きているか」→「実際の音量の確認」→「マイクとの特性を調整してハウリングや低音の回り込み、それぞれの相互干渉を確認しています。

つまりあの段階で欲しいのは、実際の立ち位置で実際に使う音色での音量です。
必要に応じてモニターのチューニングや外音も含めて調整します。

ギターやベースで言うと、メインの音の後に、1番大きい音量の音と、1番ピークの立つ音色、大きく周波数バランスが変わる音をチェックしてレベルを確認することが多いです。

ボーカルに関してはマイクを含めたチューニングを行うので、なるべく実際に使う声のレンジ、シャウトやガテラルがある方は成る可く1番小さい声と大きい声をチェックしておくべきでしょう。

ドラムはとりあえず本番で使う音量をちゃんと出しましょう。
たまに居ます、バンドになるとめっちゃ音量出る人、それはそれでいいんですけれど。

この時、演奏者が留意すべきで大事なのは、モニタースピーカーが自分の方向を向いている位置にいる点、ドラムモニターのスピーカーが演奏者の耳の高さを狙えていない場合や、変な立ち位置で演奏者が確認すると本番でハウリングの原因になります。

同時にスポットライトが自分を狙っているか、確認できるなら確認しましょう、ヴィジュアル系のアーティストさんなんかでベーシストが変な立ち位置にいる場合
「そこデッドポイントで真っ暗だよ…」
なんてことも多いです。
ここは対バン形式なんかだとシュートを狙いきれなかったりするのでアーティスト様のご協力が欲しいポイントです。
変則的な位置に立たれる方は是非「照明さん!立ち位置ここでもいいですか?」と一声かけましょう。

グループのアイドルさんは簡単でいいのでリハーサルの初めに「定型分挨拶」をする前にマイクで「1番です」「2番です」とマイクの回線に実際に歌う口の距離で確認しましょう。
回線チェックとその子の声量を把握してもらえるので後がスムーズです。
ここ、差がつきます。

3.中音チェック

ここに来て多くは1度アンサンブルでの確認になります。
ここで必ず最優先にやって欲しい事は「自分の立ち位置での聞こえ方の確認」です。
そのポジションを自分の最も演奏に適したモニター環境とする事でセーフゾーンになります。

大体1コーラス〜2コーラスくらいプレイして要望を伝えましょう、
モニターに対して「〜ください」を言うのも大事ですが、
・ローが回っている場合
・他の音が聴き取りにくい場合
等…
心当たりがあったり、対処療法ではなく根管治療に向けたいような内容は、PAさんとディスカッションしてクリアしていくべきと感じます。

お互いの要望をクリアし「概ねいけたな」と8割方「まぁ何とかなるわな」と超えるまでは、演奏者は確認演奏とディスカッションを繰り返しましょう。

この段階では絶対に外音を聴きに出たり、外音への意見や注文をするべきではないです。
事前にこう言う音像にしたいんだよなーみたいな事は伝えるべきですが、細かい注文は中音が仕上がってからです。

アイドルさんなんかは、「〜の声ください」みたいな注文が多かったり、「オケ上げてください」みたいな要望も多いですが、そこにプラスして「全体で歌うタイミングで聴こえにくい」「1人の時に聴こえにくい」「低音がモワッとしてリズムが取りずらい」等、解像度高く言えると良い方向に向かいやすいです。

相当に態度が大きくなければ「知った口効きやがって」なんて誰も思いませんし、基本誰も怖い大人ではないので怯えずにPAさんに尋ねてみましょう。

4.外音の確認

外音が気になる、こだわりが強い方が外音を聴きに出られることがありますが、必ずPAさんに外音聴いてもいいですか?と一声かけましょう。
そしてボーカルは必ず中に居ましょう。
もしくはマイクはステージ上に置いて外へ出ましょう。

ボーカルが外へ出る場合はマイクの音量を下げますし、ハウリングのリスクがあるので本来の音像は作れませんし、確認もできません。
ましてや、中音ができていない段階で外へ出るなど言語道断です。

後から何をスタッフに言われても「いや、先に投げたん君らやん…」ってなってしまいます。

どうしても聴きたいならマイクを置いて外へ出るか、ギターかベースの方が確認へ出ましょう。

あと、PAさんは出てないものを出す魔法使いではないので、ある程度ちゃんと各楽器の音色と音量バランスを作って
「こう言うことやりたいんです!」
となっていればPAさんは汲み取ってくれます。

現実的には鳴ってないペチペチキックでローを出せと言われても出ないし、線の細いギターのトーンで轟音感は作れないよって話になります。
これは前述の中音にも影響しますが、あんまりモニターを返しすぎればハウリングポイントは増えるので、成る可く中でアコースティック的に完結してる状態の方が、クリアで分離も音量も出せるのが現実です。

総括

正直音響さんごとに思想や流儀、考え方、進め方、コミュニケーション、いろんな違いがあります。
実はもっと言うと国や地域ごとで若干考え方と流儀にも差があります。

ただ、結局はこの手順を踏襲しています。
結局はライブハウスのリハーサルは音響さんと照明さんとのコミュニケーションの場です。

お互いに意見を交換することが1番大切です。

独りよがりなのが1番ダメです。

ただ、こんな基本的なことですら今は誰も教えてくれませんし、何をやってるのかブラックボックスみたいにバンドからは見えて、PAさんは当たり前だと思ってる。
アイドル運営さんは理解してないですし、結果的にボタンのかけ違いを起こしまくる。

結局大事なのは意味を考えることなんですが、案外みんな考えてくれないですよね。
JC-120にスタックアンプを求めるのも違うし、マークベースにアンペグを求めるのも違うし、ポコポコ猫パンチスネアにマシンガンの乱射音を求めるのも違いますし、デジタル機材で作り込んだ音で上手く再生されないのをPAさんの所為と切って捨てるのも違いますし。

少し愚痴っぽいですが、みんな忘れてることを書きました。
1人でも多くの人がこれを読んでいいステージが作れるといいなと思います。

それはそれとして

本日もそれぞれの持ち場で頑張りましょう。

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