映画の余韻のまま、レコードを買ってしまった話
『Michael/マイケル』をIMAXで見た、その足でタワーレコードに寄った。
サントラがLP盤で並んでいた。手に取った瞬間、もう買う気になっていた。映画の熱量がまだ体に残っていたからだと思う。気づいたら会計していた。完全に衝動買い。
家に帰って、初めて針を落とした。
サブスクが当たり前のこの時代に、レコードはやっぱり手間がかかる。盤を取り出して、汚れを拭いて、ターンテーブルに乗せて、針をそっと落とす。ボタンひとつで再生できるサブスクとは真逆の、儀式みたいな準備の時間。曲もスキップできないし、取り扱いもデリケートだ。
でも、その不便さがいい。
針を落とした瞬間、ノイズの向こうから音が滲み出てくる。デジタルの整った音とは違う、ちょっとざらついた、レコードらしい音。その質感に、思わず聴き入ってしまった。
これ、前にS5からGFXに買い替えたときと同じ感覚だ。
効率や便利さを手放して、ひとつのことに、ゆっくり丁寧に向き合う時間を選ぶ。手間がかかる分だけ、そこに集中する時間が生まれる。レコードもきっと、そういうものなんだと思う。
映画の余韻から始まった衝動買いが、思いがけずいい沼に繋がった。
それでは、また。
