メタバースでオトナカワイイを届ける【星海ココネ・VRファッションデザイナー】
メタバースファッションの最前線──「好き」を軸に生きるクリエイターの哲学
〜好きを信じて作ることが、いちばんの強さになる〜
どうも、メタバースで物語を紡ぐストーリーメイカーの久我レイジです。
今回は、VRoidやBlenderを駆使し、メタバースファッションの新たな表現を切り拓くクリエイター、KOKONE(星海ココネ)さんにお話を伺いました。
彼女のブランドは「~Starry Sea~☆彡」そして「~Starry Night~☆彡」
現実では触れられない光や質感を、データの世界でどう表現するか。その挑戦の裏には、「着るだけで心がときめく服を作りたい」という強い想いがありました。
始まりは、憧れと偶然から

星海ココネさん「小さい頃から、ゲームのヒロインたちに憧れていました。
だから3Dモデルにはずっと興味があって、友人からVRoid Studioを教えてもらったのが最初のきっかけです」
2019年、KOKONEさんは初めて自作アイテムをBOOTHに出品しました。
最初は数点しか売れませんでしたが、ある日投稿したウェーブヘアが思いがけず人気を集め、そこから本格的に活動をスタートさせたといいます。

星海ココネさん「あのとき、自分の作ったもので誰かが喜んでくれるという感覚を初めて味わいました。そこから、どんどんのめり込んでいきましたね。」
今では、アバター衣装や髪型、小物まで幅広く手掛け、「オトナカワイイ」をテーマにした世界観で多くのユーザーを魅了しています。
オトナカワイイという哲学
星海ココネさん「【大人っぽさ】と【かわいさ】の絶妙なバランスを大切にしています。ワールドの中で一目でパッと目を引き、心がときめくようなデザインを目指しています。」

KOKONEさんの作品には、華やかさの中に上品さがあります。
それは、単にかわいい服を作っているのではなく、着る人の魅力を引き出すための哲学があるからです。
衣装はシルエットと質感を重視し、「着るだけで美人度が上がる」ことを意識しています。
髪型では「生きているような動き」を追求し、丸みや遊び毛の表情まで丁寧に作り込んでいます。

星海ココネさん「衣装に合わせて、メイクやヘアスタイルにも変化をつけています。全体をひとつの世界観として見せたいんです。」
まるでファッション誌の1ページをめくるように、衣装、髪、メイクがひとつの物語を紡ぐ。それがKOKONEさんの「オトナカワイイ」という美学の真骨頂です。

制作の裏側にある努力と工夫
星海ココネさん「私は絵を習ったことが一度もありません。だから、技術的に未熟な部分をどう補うかをいつも考えています。」
KOKONEさんは、デザイン専門の教育を受けたわけではありません。
それでも多くのユーザーに愛される作品を生み出し続けているのは、経験よりも工夫を積み重ねてきたからです。
遠目でも印象に残るよう、色合いやシルエットの魅せ方にこだわり、「どうすれば理想に近づけるか」を自分に問い続けながら制作を重ねているそうです。
星海ココネさん「スキルアップのための書籍や講座には惜しまず投資しています。そして【かわいいに対するこだわりは絶対に捨てないようにしています。」

その言葉に、思わずこちらも頷いてしまいました。飾らない語りの中に、真っすぐ努力する人の芯の強さがにじみ出ています。
また、KOKONEさんが大切にしているのは「やる気の波」との付き合い方です。
モチベーションの高い日に集中して作業できるよう、「やる気のある日にやる仕事」と「やる気がない日にやる仕事」を分けて管理しているといいます。
星海ココネさん「私は、無理をして作ると作品にも影響が出てしまうと思っています。だから無理にやらないことを自分に許すようにしています。」

制作は孤独との戦いでもあります。
だからこそ、外での交流や人とのつながりを意識的に取り入れ、心のバランスを保っているそうです。
その柔軟な姿勢が、作品に温かみをもたらしているのかもしれません。
好きを軸にしたブランド運営
星海ココネさん「売れるともちろん嬉しいです。でも、「売れるものを作ろう」と意識しすぎると、自分らしさから離れてしまうと思うんです。」
KOKONEさんは、BOOTHで2つのブランドを運営しています。
VRoid製アイテムを中心にした「~Starry Sea~☆彡」と、Blender製アイテムを中心にした「~Starry Night~☆彡」
どちらのブランドも「星」をモチーフにした世界観を持ち、作品名からも彼女の感性が伝わってきます。

星海ココネさん「着てくださった方の投稿はできるだけ見逃さないようにしています。RPで反応したり、推し活のような感覚で関われるのも楽しいです。」
ユーザーとの交流を大切にしながら活動を続けているKOKONEさん。
その姿勢は、単なる販売ではなく「人と人をつなぐブランド」という印象を与えます。
販売面では数字も意識しつつ、常に「好き」を中心に置く。
さらに衣装は、イベント系・普段着系・季節に合わせた衣装とテーマをローテーションすることで、ショップ全体にメリハリを生み出しているそうです。
星海ココネさん「同じジャンルばかりになると、自分でも飽きてしまうんです。いろんな世界観に触れることで、作る楽しさを保っています。」

その言葉を聞いて、彼女の柔軟な変化力を感じました。
KOKONEさんにとってブランド運営とは、「売るための仕組み」ではなく、「自分らしさを磨く舞台」なのだと思います。
作品が誰かの思い出になる瞬間
星海ココネさん「このドレスのおかげで、大切な人とバーチャル結婚式ができました。」
その一言を受け取った瞬間、KOKONEさんの目に涙が浮かんだといいます。
出品していたウェディングドレスが、ある二人の特別な日を彩った。自分の作品が、誰かの人生の節目に関われたという事実。
その喜びは、どんな数字にも代えがたいものでした。

星海ココネさん「自分の作ったものが誰かの幸せにつながる。
それを実感できた時、作って良かったと心から思いました。」
さらに、海外のユーザーから届いたメッセージも忘れられないそうです。
星海ココネさん「宇宙の終わるその日まで~Starry Sea~☆彡を応援しますと送ってくださった方がいて…。直球すぎて笑ってしまいましたが、すごく嬉しかったです。宇宙の終わりまで頑張ろう!って思いました。」
作品を通じて国を越え、心が通う。
それは、デジタルの世界だからこそ生まれる「つながり」の形です。
KOKONEさんは、画面の向こうにいる一人ひとりの存在を感じながら、今日も制作を続けています。
変わりゆく時代の中で、変わらないもの
星海ココネさん「今は3D界隈も激動の時代だと感じています。
技術も環境も目まぐるしく変わっていく中で、これからどうなっていくのかは私にもわかりません。」
メタバースや3Dの世界は、常に進化の途中にあります。新しいツールが次々に登場し、創作の在り方もスピードを上げて変化しています。
そんな中でも、KOKONEさんが変わらず大切にしているのは、「心に残る作品をつくる」という想いです。

星海ココネさん「これからも【オトナカワイイ】をテーマに、
心に残る作品を届け続けられたら嬉しいです。」
変化に流されるのではなく、自分の好きを軸に歩み続ける姿勢。
時代がどれだけ進んでも、作品に込められたときめきや優しさは、きっと見る人・着る人の心に残り続けるはずです。
久我レイジのあとがき
KOKONEさんのお話の中で、特に印象に残った言葉があります。
それは「無理にやらないことを、自分に許すようにしている」という一言でした。
創作の世界では、努力や根性が美徳のように語られがちです。けれど彼女の作品には、「無理をしない美しさ」が流れています。
肩の力を抜いて、それでも真剣に、楽しむように作り続ける。だからこそ、その衣装には優しさが宿るのだと思います。
変化の早い3Dの時代にあっても、好きという気持ちを信じて歩み続ける人がいる。その姿は、きっとこれからのメタバースを照らす光のひとつになるはずです。
KOKONEプロフィール

はじめまして。KOKONE(ここね)と申します。
※星海ココネ(ほしうみここね)名義でも活動しています。
「オトナカワイイ」をテーマに、VRoid StudioやBlenderを使って衣装や髪型の制作をメインに活動中です。
着るだけでときめいて、着た人の魅力を最大限に引き出せるようなアイテムを、心を込めて制作しています。
物語の続きは、BOOTHで出会えます。
●ブランド「~Starry Sea~☆彡」公式BOOTHページ
●ブランド「〜Starry Night~☆彡 公式BOOTHページ
著者プロフィール:久我レイジ
メタバースで物語を紡ぐストーリーメイカー。YouTubeやnote、stand.fmなど複数のメディアで活動し、PROJECT ALIVEとしてメタバースドラマ『クロスロード』を制作。SNSや創作活動の裏側、クリエイターとしての挑戦を日々発信している。
いいなと思ったら応援しよう!
いただいたチップは作品づくりの活動費に使わせていただきます。応援していただけると、とても励みになります!