”便”は体からの「お便り」!ちゃんと受け取ってますか?
みなさん、便を流す前に観察していますか?
便は、健康状態を知らせる大事なサインです。
形状や色、臭いなどを観察することで、体調の変化や隠れた疾患の兆候を知るきっかけになります。
例えば、便秘や下痢は食生活の乱れやストレス、あるいは腸内環境の悪化を示していることもあります。
食ベたものによる影響ももちろんありますが、便の色がいつもと違う場合、消化器系の異常や肝臓、胆嚢の疾患が疑われることもあります。
血が混ざっているような時には、病気に気づくきっかけになることもあります。
忙しいあなたも要注意!隠れ便秘とそのサイン
外来では、何かしら便通トラブルを抱えている自覚のある人はよく便を観察されています。
「毎日お通じがあるから便秘じゃない、私は大丈夫」と思っていませんか?
実は、毎日排便があっても、すっきりしない、お腹に不快感が残る…そんな症状は「隠れ便秘」の可能性があります。
いそがしい毎日を送るあなたも、もしかしたら隠れ便秘かもしれないのです。
バナナうんちが教えてくれるQOL(生活の質)

https://www.kyusai.co.jp/shop/information/contents_kaiben/より引用
自分は便秘ではないと思う人も便を観察してみることで、意外と表面がひび割れているなんてことがあります。
上の絵は臨床でもよく使われる便の形のスケールです。
理想的な便の形状は、ずばり「バナナうんち」。
たかが、便の形ですが、便の形状はあなたのQOL(生活の質)に大きく影響するというデータもあるんです。
バナナうんちの人はQOLが高く、コロコロ便やべちゃべちゃ便に近づくほどQOLが低くなっていくと言われています。
まずは、毎日の便を観察することから始めてみましょう。
便はあなたの健康状態を映す鏡
意外とひび割れていたり、日によって形状が変化したり…便はあなたの健康状態を正直に教えてくれます。
柔らかい便は、ストレスや不規則な生活が影響しているサインかもしれません。
便秘じゃないから下痢の方がマシ、と思っていませんか?
実は、下痢は人体に必要な栄養素や腸内細菌が作った成分を十分に吸収できていない可能性があり、便秘の人よりも腸内環境が悪い場合もあるんです。
危険なサインを見逃さない!便観察のポイント
便観察では、形状だけでなく色や状態もチェックしましょう。
血が混ざっていないか、色が異常ではないかなど、気づくことはたくさんあるはずです。
血便(便に赤い血が混ざる)は痔の可能性もありますが、大腸内に癌などの異常がある場合も考えられます。
下血(黒っぽい便)は、イカ墨やブルーベリーなど食べ物の影響もありますが、胃などのお尻から遠いところからの出血が原因である可能性も。
また、便が浮いた方がいいとする考え方もあるようですが、便が浮くか浮かないかは、食べ物の比重、油の量、腸内細菌によるガスの影響によるため、腸内環境の良し悪しを判断する材料にはあまりなりません。
ぜひ、毎日の便観察を習慣にして、隠れ便秘のサインを見逃さず、健康的な毎日を送りましょう。
そして、少しでも気になる変化があれば、専門医に相談することが大切です。
自身の健康状態を把握し、早期発見・早期治療につなげるために、便を「体からの手紙」として真摯に受け止めましょう。
