AIを使い始めて鳥肌が立った話【現場監督がChatGPTを義足にするまで】
正直に言うと、最初はナメていました。
「どうせ大したことないだろう」と思っていた。
ブログやライターをやっていた時代から、「AIに仕事を取られる」という話は聞いていました。でも実際に使ったことはなかった。流行っているから、とりあえず触ってみようか、くらいの気持ちでした。
そのくらいの気持ちで使い始めたAIが、今では「これがなかったら何もできない」という存在になっています。
転換点は、メールでした。
取引先からクレームに近い内容のメールが来た。普段なら、どう返すか30分は悩む。言葉を選んで、トーンを考えて、何度も書き直す。
試しにそのメールをそのままAIに貼り付けて、「適切な返信を書いてください」と入れた。
数秒で返信文が出てきた。
コピペして、少し直して、送った。
その瞬間、鳥肌が立ちました。
「これは道具じゃない。義足だ」と思いました。
使えば使うほど、自分の能力の一部になっていく。そういう感覚がありました。
この記事では、現場監督の私がAIをどう使っているか、実際の使い方を全部書きます。プロンプトもそのまま公開します。
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AIを使い始めたきっかけ
きっかけは2つあります。
一つは、流行っていたから。単純です。周りが使い始めていた。どのレベルのものか、自分で確かめたかった。
もう一つは、少し複雑な理由です。
以前、ブログやライターの仕事をやっていました。その頃から「AIに仕事を取られる」という話が出始めていた。実際、文章を書くAIが登場して、ライターの仕事が減っていくのを肌で感じていた。
「食われる前に、食う側に回ろう」という気持ちがありました。
敵を知れ、という話です。どのレベルか知っておかないと、どう対抗すればいいかもわからない。
そういう半分警戒、半分好奇心で使い始めました。
最初に鳥肌が立った瞬間
メール対応がコピペで終わる
現場監督の仕事は、メール対応が多い。
取引先からの問い合わせ、クレームに近い内容、工程の変更連絡、役所への申請関連。一日に何十通もやりとりすることがある。
言葉を選ぶのが得意じゃない私には、これがしんどかった。
「どう書けばいいか」を考えるだけで時間が消えていく。書いては直し、直しては書き直す。
試しにやってみました。
受け取ったメールをそのままAIに貼り付けて、こう入れた。
以下のメールに対して、丁寧かつ簡潔な返信を書いてください。
私の立場は現場監督です。
【受信メール】
[メールの内容を貼り付け]数秒で返信文が出てきた。
読んでみると、私が30分かけて書いても出てこないような、絶妙なトーンの文章でした。丁寧すぎず、硬すぎず、要点が整理されている。
コピペして、名前と日付だけ直して、送った。
「なんなんこれ」と思いました。
それが最初の鳥肌でした。
「義足だ」と思った瞬間
メールで驚いた後、いろんな場面で使い始めました。
その中で「これは道具じゃなくて義足だ」と確信した瞬間があります。
施工書と議事録
新しい現場が始まると、施工書を作る必要があります。
ゼロから書くのは時間がかかる。過去の書類を引っ張り出して、修正して、整えて。それだけで半日消えることもありました。
試しにAIに過去の施工書を渡して、「この現場用に書き直してください」と入れてみた。
たたき台が数分で出てきた。
あとは現場の実態に合わせて修正するだけ。ゼロから作る時間の、10分の1くらいで完成した。
議事録も同じです。会議中にメモしたことをそのまま貼り付けると、きれいに整理して出してくれる。
「自分の頭の中にあることを、形にするのを手伝ってくれる」という感覚がありました。
JIS規格・法令の要約
現場監督の仕事で、一番しんどいのが規格や法令の確認です。
JIS規格、建築基準法、労働安全衛生法。難しい言葉が並んでいる。読んでも頭に入ってこない。
これをAIに渡して「現場監督が知っておくべき点を、わかりやすく要約してください」と入れると、箇条書きで出てくる。
漢字もまともに書けない私が、法令の内容を理解して仕事に使えるようになった。
これが一番、「義足だ」と思った瞬間かもしれないです。
自分の弱いところを補ってくれる。そういう存在でした。
今でも毎日使っている場面
AIを使い始めてから、仕事のやり方が変わりました。
今では「AIがないと何もできないかもしれない」と思うくらい、日常に溶け込んでいます。
① メール対応
今でも一番使う場面です。
受け取ったメールをAIに渡して返信文を作る。クレーム対応、交渉メール、役所への問い合わせ。全部AIに下書きを作ってもらってから、自分で調整して送る。
返信の質が上がって、トラブルが減りました。
② 取説・規格・法令の要約
新しい機器が入るたびに取説を読む必要があります。分厚い取説を全部読む時間はない。
重要な箇所だけAIに要約してもらう。「この機器を現場で安全に使うために知っておくべきことを教えてください」と入れるだけで、ポイントが整理されて出てくる。
③ 申請書類・材料拾い出しのたたき台
役所への申請書類は、書き方が独特です。慣れていないと何度も書き直しになる。
AIに「〇〇の申請書類のたたき台を作ってください」と入れると、形式に沿ったものが出てくる。あとは数字と固有名詞を入れるだけ。
材料の拾い出しも同じです。図面の情報をテキストで渡して「材料リストのたたき台を作ってください」と入れると、表形式で出てくる。ゼロから作る手間がなくなりました。
④ 見積もり
見積もりは、経験と知識が必要な作業です。でも「似たような案件の見積もりをたたき台として作ってください」と入れると、構成を作ってくれる。
数字の精度は自分で確認する必要がありますが、構成を考える時間が大幅に減りました。
AIを義足にするためのプロンプト集
実際に使っているプロンプトをそのまま公開します。
メール返信
以下のメールに対して、丁寧かつ簡潔な返信を書いてください。
私の立場は現場監督・施工管理です。
相手との関係:[取引先・客先・役所など]
トーン:[丁寧・やや強め・謝罪など]
【受信メール】
[メールをそのまま貼り付け]規格・法令の要約
以下の規格・法令を現場監督の視点で要約してください。
現場で実際に注意すべきポイントと、
違反した場合のリスクを箇条書きで教えてください。
【内容】
[規格・法令のテキストを貼り付け]施工書のたたき台
以下の条件で施工書のたたき台を作成してください。
【現場情報】
工事名:[工事名]
工事内容:[内容]
使用機器・材料:[機器・材料]
注意事項:[わかっている範囲で]
出力形式:
1. 施工手順(番号付きで)
2. 安全上の注意点
3. 確認ポイント議事録の整理
以下の会議メモを議事録形式に整えてください。
決定事項・確認事項・次回アクションを分けて、
箇条書きで出力してください。
【会議メモ】
[メモをそのまま貼り付け]申請書類のたたき台
[申請種類]の申請書類のたたき台を作成してください。
【状況】
申請先:[役所・機関名]
申請内容:[内容の概要]
提出期限:[期限]
一般的な記載項目と、各項目に書くべき内容の例を
セットで出力してください。まとめ:使えば使うほど自分の一部になる
AIは道具じゃないと思っています。
道具は使わなければただの物です。でも義足は、使えば使うほど自分の能力の一部になっていく。
漢字もまともに書けない私が、法令を読んで理解して仕事に活かせるようになった。メール対応が苦手だった私が、トラブルを減らせるようになった。
弱いところを補ってくれる存在です。
「AIに取られる」と思っていた仕事が、「AIを使う側」になることで逆に強みになった。
使わない人間と、使う人間の差は、これからどんどん広がっていくと思っています。
義足を使わずに走ろうとするか、義足をつけて走るか。
どちらが速いかは、明らかです。
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適応障害になったとき、私が一番欲しかったのは「次に何をすればいいか」でした。 「前向きに」とか「焦らないで」じゃなかった。 動けない体で、…
最後まで読んでくれてありがとうございます。漢字も書けない高卒の私の言葉が、誰かに届くなんて、昔は想像もできませんでした。チップ不要です!いいね・コメントもらえると励みになります。
