拘束時間単価で転職先を選んだ話|年収を下げずに再就職した判断基準【実録】
5社から内定が出ました。
どこを選ぶか。
給料だけで比べると、答えが出ませんでした。どこも悪くない。でもどこがいいかもわからない。
だから計算しました。
通勤時間も含めた拘束時間で、年収を割り出す。
ボーナスが3ヶ月なら、月収に15をかけると年収になる。その年収を、1日の拘束時間×年間出勤日数で割る。
出てきた数字が「実質的な時給」です。
この数字で並べたとき、「ここだ」という会社がはっきりわかりました。
もう一つ、外せない基準がありました。
「晩ご飯を作れるか」です。
適応障害で無職になった期間、晩ご飯担当になりました。育ち盛りの息子がたくさん食べる。「おいしい」と言ってくれる。その瞬間が、しんどい時期に一番うれしかった。
社長時代、家にいなかった。単身赴任で、息子の野球も見に行けなかった。
二度と同じことはしたくなかった。
晩ご飯を作れる会社に行く。それが絶対に外せない基準になっていました。
この記事では、感情ではなく数字で転職先を選んだ方法と、「晩ご飯を作れるか」という基準が生まれたきっかけを全部書きます。
このマガジンでは、高卒・元社長・適応障害から這い上がった私・竹久夢藤が、崩壊してもキャリアが終わらなかった全手順を公開しています。
まだ私を知らない方はこちらから。
このマガジンの全記事はこちら。
なぜ「拘束時間単価」で選ぶのか
転職先を選ぶとき、多くの人が「年収」で比べます。
でも年収だけで比べると、本当の豊かさはわからないです。
月収40万円でも、通勤片道1時間・残業月40時間の会社と、通勤10分・残業ほぼゼロの会社では、実質的な時給が全然違います。
同じ年収でも、手元に残る「時間」と「エネルギー」が全然違う。
仕事以外の時間が多い方が、家族と過ごせる。趣味に使える。副業もできる。体を壊さない。
「時間をお金で買っている」という感覚で転職先を選ぶべきだと、適応障害で無職になってから気づきました。
拘束時間単価の計算方法
具体的な計算方法を説明します。
ステップ1:年収を正確に出す
求人票に書いてある「年収」はあてにならない場合があります。
ボーナスが変動する会社は、実際の年収が求人票より低いことがあります。
正確な年収の計算式はこれです。
月収×15=年収(ボーナス3ヶ月の場合)
ボーナスが3ヶ月なら、月収12ヶ月+ボーナス3ヶ月=合計15ヶ月分が年収になります。
ボーナスが2ヶ月なら×14。ボーナスなしなら×12。
求人票のボーナス月数を確認して、この計算式に当てはめます。
ステップ2:1日の拘束時間を出す
1日の拘束時間は、労働時間だけじゃないです。
通勤時間(往復)+所定労働時間+平均残業時間=1日の拘束時間
例えばこうなります。
通勤片道1時間→往復2時間
所定労働時間8時間
平均残業2時間
合計12時間が1日の拘束時間です。
ステップ3:拘束時間単価を計算する
年収÷(1日の拘束時間×年間出勤日数)=拘束時間単価
年間出勤日数は約240日が目安です。
例えば年収600万円・1日12時間拘束の場合:
6,000,000÷(12×240)=2,083円/時間
これが拘束時間単価です。
AIで計算するプロンプト
以下の条件で各社の拘束時間単価を計算してください。
【A社】
月収:[金額]円
ボーナス:[月数]ヶ月
通勤時間:片道[分]分
所定労働時間:[時間]時間
平均残業時間:月[時間]時間
【B社】
月収:[金額]円
ボーナス:[月数]ヶ月
通勤時間:片道[分]分
所定労働時間:[時間]時間
平均残業時間:月[時間]時間
各社の年収・1日の拘束時間・拘束時間単価を
一覧で出してください。
単価が高い順に並べてください。5社内定から選んだ判断の実際
5社から内定が出たとき、この計算を全社でやりました。
数字で並べると、感情に左右されずに比較できます。
「なんとなく大手がいい気がする」「なんとなく給料が高い方がいい気がする」という感覚じゃなく、数字で判断する。
大手企業を選ばなかった理由
大手からもスカウトが来て、面談もしました。
年収の額面は悪くなかった。でも単身赴任が条件でした。
単身赴任になると2世帯分の生活費がかかります。家賃・光熱費・食費が2倍近くになる。
年収が高くても、2世帯分の固定費を引いたら手元に残るお金は思ったより少なかった。
しかも家族と離れる。息子の晩ご飯を作れない。
拘束時間単価で計算して、大手の魅力は消えました。
最終的に選んだ基準
拘束時間単価が高い会社の中から、「晩ご飯を作れるか」という条件で絞りました。
定時で帰れる。通勤時間が短い。残業が少ない。
その条件を満たす会社を選びました。
「晩ご飯を作れるか」という基準が生まれたきっかけ
適応障害で無職になってから、晩ご飯担当になりました。
社長時代は単身赴任で家族と離れていた。家にいても残業で帰りが遅かった。家族と食卓を囲む機会がほとんどなかった。
でも無職になって、毎日家にいるようになった。
最初は居場所がなかった。「社長だった人間が、昼間から家にいる」という気まずさがあった。
でも晩ご飯を作るようになりました。
育ち盛りの息子がたくさん食べる。「おいしい」と言ってくれる。
その瞬間が、しんどい時期に一番うれしかった。
社長時代に失っていたものが、ここにあった。
息子と食卓を囲む時間。それが、自分にとって一番大切なことだとわかりました。
再就職するとき、この感覚を失いたくなかった。
「晩ご飯を作れる会社に行く」という基準は、そこから生まれました。
年収より大事なものがある
転職活動をしているとき、「年収を下げたくない」という気持ちは誰にでもあります。
私もそうでした。
でも拘束時間単価で計算すると、「年収が高い会社」が必ずしも「豊かな会社」じゃないことがわかります。
年収800万でも拘束時間が長い会社より、年収600万でも拘束時間が短い会社の方が、実質的な時給が高いことがあります。
しかも拘束時間が短い分、家族との時間が増える。副業もできる。体を壊さない。
お金だけで転職先を選ぶと、大事なものを見落とします。
適応障害で壊れた経験がある人間は、「また壊れない環境かどうか」を最優先にすべきです。
壊れた原因を分析して、同じ環境を選ばない。
その判断基準が、拘束時間単価と「晩ご飯を作れるか」でした。
拘束時間単価以外に確認したこと
数字だけでは見えない部分も確認しました。
①有給消化率
有給が取れる会社かどうかは、口コミサイトで調べました。
「有給消化率が低い」という口コミが多い会社は、実態として残業が多い可能性があります。
②裁量の範囲
「自分でやれることがどのくらいあるか」も重要でした。
適応障害になった原因の一つが「誰にも頼れない孤立した環境」でした。
チームの中で働ける環境か、裁量を持って動ける環境かを面接で確認しました。
③面接官の雰囲気
これは数字で測れないです。
でも面接官の雰囲気は、その会社の文化を反映しています。
「この人たちと働きたいか」という感覚も判断材料にしました。
再就職後の実感
選んだ会社に入って、今も晩ご飯を作っています。
息子が「おいしい」と言ってくれます。
仕事は忙しい。引き受けすぎて病みそうになる瞬間もある。でも家に帰れる。
社長時代と同じしんどさでも、家族がいる分全然違います。
安心できる場所があるから、多少しんどくても続けられます。
拘束時間単価で選んだ会社が、正解だったと思っています。
まとめ:感情じゃなく数字で選ぶ
転職先を選ぶとき、感情に左右されると判断がブレます。
「なんとなく大手がいい」「なんとなく年収が高い方がいい」という感覚で選ぶと、入社後に後悔することがあります。
拘束時間単価という数字で並べる。感情ではなく数字で判断する。
その上で「晩ご飯を作れるか」という自分の絶対に外せない基準を加える。
この2つの軸で選んだとき、「ここだ」という会社がはっきりわかりました。
転職は人生を変える決断です。
感情じゃなく数字で選ぶ。そして自分の大切にしたいことを最後の基準にする。
その判断が、また壊れない環境を作ってくれます。
このマガジンには、適応障害からの回復・転職活動・AI活用の全手順がまとめて入っています。
単品で買うよりマガジン購入の方が圧倒的にお得です。
適応障害からの復活全記録はこちら。
私のキャリアの全記録はこちら。
ここから先は

適応障害と診断された日、私のキャリアは終わったと思いました。 社長という肩書きを捨てて、無職になって、カーテンを閉め切って天井のシミを数え…
最後まで読んでくれてありがとうございます。漢字も書けない高卒の私の言葉が、誰かに届くなんて、昔は想像もできませんでした。チップ不要です!いいね・コメントもらえると励みになります。
