適応障害から再就職して6ヶ月、正直なところ【統括マネージャーの現実】
6社受けて、5社から内定が出ました。
適応障害で無職になって1年。職業訓練を経て、ビズリーチで転職活動を再開した。「また壊れるんじゃないか」という不安を抱えながら面接を受け続けた結果でした。
5社内定。
正直、自分でも驚きました。「こんな経歴で、どこか受かるのか」と思っていたのに。
でも選ぶ基準は明確でした。
給料でも、肩書きでもなかった。
「晩ご飯を家族のために作り続けられるか」。
それだけでした。
社長時代、家にいなかった。単身赴任で、息子の野球も見に行けなかった。「帰っておいで」という妻の一言で泣いたあの夜から、ずっと思っていたことがありました。
仕事だけの人生には、もう戻りたくない。
だから拘束時間単価で選びました。通勤時間と労働時間を合わせた時間を、給料で割る。その数字が高い会社を選ぶ。シンプルな基準でした。
この記事では、適応障害から再就職して6ヶ月の現実を正直に書きます。やりがいも、しんどさも、全部書きます。
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6社受けて5社内定、選んだ基準
転職活動を再開したとき、軸を一つだけ決めていました。
「また壊れない環境かどうか」です。
前回、社長として壊れた理由はわかっていました。抱えすぎたこと。誰にも頼れなかったこと。家族と離れていたこと。
同じ環境に戻れば、また同じことになる。
だから選ぶ基準を変えました。
拘束時間単価で選ぶ
給料の額面だけでは、本当のコスパはわかりません。
私が使った計算式はこうです。
拘束時間単価 = 月給 ÷(1日の労働時間 + 通勤時間)÷ 月の出勤日数例えば月給30万円でも、通勤片道1時間・残業3時間の会社と、通勤10分・残業なしの会社では、実質的な時給が全然違います。
この計算をAIにやってもらいました。
以下の条件で、各社の拘束時間単価を計算してください。
【A社】
月給:[金額]円
通勤時間:片道[時間]分
想定残業:月[時間]時間
【B社】
[同様に入力]数字で並べると、「給料が高そうに見えた会社」が実は割に合わないことがわかったりします。
晩ご飯を作れるかどうか
もう一つの基準は、もっとシンプルなものでした。
帰ってきて、晩ご飯を作れるか。
社長時代、単身赴任で家族と離れていた。無職期間中、晩ご飯係として息子と向き合えた時間が、あの1年で一番よかったことだったと思っています。
その時間を、また失いたくなかった。
「残業が少なく、家族と食卓を囲める会社」という基準は、転職エージェントには少し変に思われたかもしれない。でも、私には譲れない条件でした。
統括マネージャーとして入社した最初の印象
入社初日から、思っていました。
「そこまで私が決めるの?」と。
統括マネージャーという肩書きで入ったけど、実態は「会社の運営に関わること全部」でした。
発注、見積、営業、現場管理、社内保全、経理ルール作り、客対応、工程管理。それだけじゃなく、社内の保険の見直し、業務フローの整備、ルールが存在しなかった部分のルール作り。
「これ、誰がやるんですか?」と聞くと、「お願いします」という答えが返ってくる。
社長時代と似た感覚がありました。
誰も手をつけてこなかったところに、手をつけていく仕事です。
最初は正直、「また抱えすぎるパターンじゃないか」という不安がありました。適応障害になったときと、状況が似ていた。
でも違うところが一つありました。
家に帰れる。晩ご飯を作れる。息子がいる。
それだけで、同じしんどさでも全然違いました。
再就職してよかったと思った瞬間
やりがいがあります。
これが正直なところです。
誰も整備していなかった業務フローを作ると、「助かります」と言ってもらえる。経理ルールを整えると、「ずっとこれが欲しかった」という反応が返ってくる。
「必要とされている」という実感が、毎日あります。
社長時代は、孤独でした。誰にも本音を言えなかった。「助かります」という言葉を、あまり聞けなかった。
今は違う。チームの中にいる感覚があります。
AIで無双している感覚
もう一つ、正直に言います。
AIを使っているから、仕事が速い。
メール対応、書類作成、規格の確認、議事録の整理。周りがまだ手作業でやっていることを、AIを使って10分の1の時間でやっている。
「この人、なんでこんなに仕事が速いんだ」という空気を感じることがあります。
義足をつけた人間が、つけていない人間と走っているような感覚です。
適応障害で壊れた私が、AIという義足をつけて戻ってきた。そしてその義足が、以前より速く走らせてくれている。
なんなんこれ、と思います。
しんどいこと、正直に言います
やりがいがある一方で、しんどいことも正直に書きます。
仕事は減らない。増えるだけ。
できる人間のところに仕事が集まる。
これは本当のことです。
「あの人に頼めばなんとかしてくれる」という空気が生まれると、依頼が止まらなくなる。断るのが苦手な性格も相まって、気づいたら抱えすぎている。
社長時代に壊れたときと、構造が似ています。
「また同じことになるんじゃないか」という恐怖が、たまに顔を出します。
給料は変わらない
仕事量が増えても、給料は変わらない。
これが一番のしんどさかもしれないです。
「もっとやれ」という期待に応え続けることと、「見合った報酬をもらう」ことのバランスは、どこかで交渉しなければいけない。
でも今はまだ、その交渉をできていないです。
「まず実績を積んでから」という気持ちもある。でも実績を積めば積むほど、現状の報酬との乖離が大きくなっていく。
これは今の私の課題です。
引き受けすぎて病みそうになる瞬間
たまに、あります。
「これ以上は無理だ」と思う瞬間が。
そういうとき、少し意識して立ち止まることにしています。
適応障害になったときの自分と、今の自分を比べる。
あのとき、「もう少し頑張れば」と思いながら踏みとどまり続けた結果、動けなくなりました。
今は「限界だと思ったら、早めに言う」を意識しています。
完璧にはできていないけど、意識しているだけで違います。
再就職して学んだこと
6ヶ月経って、思うことがあります。
適応障害になったことは、無駄じゃなかった。
壊れたからこそ、「自分が何を大事にしているか」がわかりました。
晩ご飯を作ること。息子と食卓を囲むこと。家族が「帰っておいで」と言ってくれる場所があること。
それが最優先だと、はっきりわかりました。
仕事のやりがいは大事です。でも、それだけじゃ続かない。
家に帰れる仕事を選んだことで、しんどくても続けられています。
転職先を選ぶときに意識してほしいこと
適応障害から転職を考えている人に、一つだけ伝えたいことがあります。
「また壊れない環境かどうか」を最優先にしてください。
給料、肩書き、やりがい。全部大事です。でも、また壊れたら元も子もない。
壊れた経験があるからこそ、「何が原因で壊れたか」がわかっているはずです。
その原因が再現しない環境を選ぶ。それだけを最初の基準にしてください。
拘束時間単価の計算も、AIにやってもらえます。感情で選ばずに、数字で選ぶ。
冷静に選んだ結果が、今の私の6ヶ月につながっています。
まとめ:壊れた経験が、選ぶ力になった
再就職して6ヶ月。
やりがいはある。しんどいこともある。仕事は増えるし、給料は変わらない。
でも、家に帰れる。晩ご飯を作れる。息子がいる。
それだけで、同じしんどさが全然違って感じられます。
壊れたOSは、再起動すれば動く。
ただし、再起動後は「また同じ原因で壊れない設定」に変えておく必要があります。
私の場合、その設定が「家族と食卓を囲める仕事を選ぶ」でした。
地味な基準です。でも、これが一番大事な基準だったと思っています。
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適応障害になったとき、私が一番欲しかったのは「次に何をすればいいか」でした。 「前向きに」とか「焦らないで」じゃなかった。 動けない体で、…
最後まで読んでくれてありがとうございます。漢字も書けない高卒の私の言葉が、誰かに届くなんて、昔は想像もできませんでした。チップ不要です!いいね・コメントもらえると励みになります。
