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「辞める」と決めた瞬間、不思議と楽になった話【適応障害・退職の決断】

「もう限界です」と言えない人間が、一番先に壊れます。

私がそうでした。

20人の組織を抱えて、単身赴任で、残業120時間超の月が続いて。前任社長のパワハラ後処理、親会社との軋轢、引き継ぎ2人失敗していた会社の立て直し。全部ひとりで抱えていました。

しんどい、とは思っていた。でも「辞める」という選択肢が頭に浮かぶたびに、社員の顔が浮かんだ。20人の生活がある。家族がいる人もいる。「私が抜けたら、この人たちはどうなるか」という思いが、毎回踏みとどまらせた。

そうやって踏みとどまり続けた先に、ある朝が来ました。

起き上がれなかった。

体が動かない。頭が働かない。「今日も行かなければ」という義務感だけがあるのに、体がついてこない。布団の中で天井を見ながら、「これは疲れじゃない」と思いました。

壊れる、という感覚がリアルにあった。

その日、「辞める」と決めました。

決めた瞬間、不思議と楽になった。泣くかと思っていた。後悔するかと思っていた。でも、肩の力が抜けて、呼吸が深くなって、「あ、もう戦わなくていいんだ」という感覚が来た。

その感覚の意味を、今日は書きます。

あなたが今「辞めるべきか、続けるべきか」で苦しんでいるなら、この記事が少しでも判断の助けになれば、それでいいです。

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この会社はあと5年持たないと気づいた日

入社してすぐ、わかりました。

前任社長のパワハラで組織はボロボロだった。引き継ぎに2人失敗している。親会社との関係は修復不可能に近い。現場の士気はゼロに近かった。

「好きにしていい」という言葉で入社を決めたのに、実態は「誰も手をつけられなかった爆弾を渡された」に近かった。

それでも動きました。残業120時間を超える月もあった。単身赴任で家族と離れながら、20人の組織を立て直そうとした。発注、見積、営業、現場管理、経理ルール作り、客対応、工程管理。全部ひとりで回していた。

でも、ある時点で確信しました。

この会社は、あと5年持たない。

構造的な問題があった。親会社との関係が修復不可能なレベルだった。私がどれだけ頑張っても、土台が腐っていた。

「社員を背負いたい」という気持ちは本物だった。でも、背負える状態じゃなかった。それが現実でした。

適応障害になる人間の多くは、「もう無理」と思いながらも踏みとどまり続けます。責任感が強いからです。真面目だからです。

でもその真面目さが、自分を壊す。

壊れかけているのに「もう少し」と動き続けると、ある日突然、本当に動けなくなります。私がそうでした。

「限界です」と言える人間は、限界になる前に逃げられます。言えない人間が、本当に壊れます。

あなたは今、「もう少し頑張れば」と思っていませんか。

その「もう少し」が、一番危ない。

「辞める」と直接伝えた日

メールでも電話でもなく、直接伝えました。

「辞めます」と言った瞬間のことは、今でも覚えています。言葉を出した瞬間、何か重いものが肩から落ちた感じがした。

「言ってしまった」という後悔じゃなかった。「やっと言えた」という感覚でした。

どれだけ飲み込んで、飲み込んで、飲み込み続けてきたか。その言葉を出した瞬間に、全部わかりました。

「辞める」を言えない人へ

適応障害で「辞めたい」と思っているのに言えない人には、理由があります。

「迷惑をかける」という罪悪感

「自分が辞めたら周りが困る」という思いは、真面目な人間ほど強い。でも考えてみてください。あなたが壊れたら、もっと迷惑がかかります。今すぐ動ける状態で辞めるのと、完全に壊れてから動けなくなるのと、どちらが周りへの影響が大きいか。答えは明らかです。

「逃げだ」という自己批判

逃げじゃないです。撤退です。戦略的な撤退と敗走は違います。勝てない戦場に居続けることが正解じゃない。撤退して、体勢を整えて、別の戦場で戦う。それが正しい判断です。

「次が見つかるかわからない」という不安

これは現実的な不安なので、無視しなくていいです。でも「次が見つかってから辞める」を待っていたら、壊れてから辞めることになります。壊れた状態で転職活動はできません。体が動けるうちに決断する方が、次の選択肢が広がります。

「会社が潰れる」と言われた

辞めると伝えたとき、「会社が潰れる」と言われました。

想定内でした。

でもその言葉を聞いたとき、私の中に罪悪感はほとんどなかった。

なぜか。この会社の問題は、私が来る前からあったからです。

前任社長のパワハラで人が辞めていた。引き継ぎに2人失敗していた。親会社との信頼関係はすでに壊れていた。私はその後始末を引き受けて、限界まで動いた。それだけは自分でわかっていた。

「会社が潰れる」は脅しだったかもしれない。でも響かなかった。

響かない自分に、少し驚きました。

脅しに動じない判断基準

適応障害で退職を伝えると、こういう言葉が来ることがあります。

  • 「お前が辞めたらどうなるかわかっているのか」

  • 「今辞めるのは無責任だ」

  • 「せめて引き継ぎが終わるまでいてくれ」

これらは全部、会社側の都合です。

あなたの体の限界より、会社の都合が優先されることはありません。

医師から「休養が必要」と言われている状態で、会社の都合に応え続ける義務はないです。

「無責任だ」と言われたとき、私はこう考えました。自分の体を壊してまで責任を果たすことが、本当の責任感なのか、と。

違うと思いました。

自分を守ることが、最初の責任です。

一度だけ踏みとどまった理由と、その末路

辞めると伝えた後、一度だけ踏みとどまりました。

社員の顔が浮かんだからです。20人の生活がある。私が抜けたら、どうなるか。

その責任感が、もう一度だけ頑張らせました。

でも、長くは続きませんでした。

踏みとどまった後の方が、しんどかった。「辞めると言ったのに、まだいる自分」という中途半端な状態が、精神的にきつかった。

辞めると決めた後に踏みとどまることは、自分を守るためじゃなく、会社を守るための我慢です。

その我慢は、誰かに感謝されません。

「あの人はよく頑張ってくれた」と思ってもらえるかもしれない。でも、あなたの体は誰も守ってくれません。

守れるのは、自分だけです。

自分が壊れると思った瞬間

ある朝、起き上がれなくなりました。

体が動かない。頭が働かない。アラームが鳴る前に目が覚めるのに、起き上がれない。胃が痛い。頭が重い。「今日も行かなければ」という義務感だけがあるのに、体がついてこない。

そのとき初めて、「これは疲れじゃない」と思いました。

壊れる、という感覚がリアルにありました。

「疲れ」と「壊れかけ」の違い

疲れは、休めば回復します。

壊れかけているのは、休んでも回復しない。朝起きても疲れが取れない。休日も気が休まらない。「休んでいる自分」に罪悪感がある。

こういう状態が2週間以上続いているなら、それは疲れじゃないです。

体が「もう限界だ」と言っているサインです。

そのサインを無視し続けると、ある日本当に動けなくなります。

動けなくなってからでは、回復に時間がかかります。動けるうちに決断する方が、回復も転職活動も早くなります。

決めた瞬間、楽になった

辞めると決めた瞬間、不思議と楽になりました。

肩の力が抜けた。呼吸が深くなった。「あ、もう戦わなくていいんだ」という感覚がありました。

この感覚の意味を、後から医師に話しました。

「それだけ追い詰められていた証拠です」と言われました。

体が先に白旗を上げていた。頭は「もう少し頑張れ」と言っていたけど、体は「もう限界だ」と言っていた。体の方が、正直だったんです。

「楽になった」は異常じゃない

辞めると決めて楽になることを、「冷たい人間だ」と思う必要はないです。

むしろ、それだけ消耗していたということです。

限界を超えて戦い続けていた人間が、やっと戦場から離れる許可を自分に出せた。その瞬間に体が緩むのは、当然の反応です。

泣けなかった人も、後悔しなかった人も、異常じゃないです。

限界まで戦った人間の、正直な体の反応です。

まとめ:逃げじゃない、撤退だ

「辞める」という決断を、逃げだと思っていました。

今は違う。

どう考えても持たない戦場に、自分を消耗させ続けることが正解じゃない。自分が先に壊れたら、守れるものも守れなくなる。

辞めると決めた瞬間に楽になったのは、体が正直だったからです。

頭は「もう少し頑張れ」と言っていた。でも体は「もう限界だ」と言っていた。

体の方が、正しかった。

OSが再起動できたのは、限界を超える前に電源を落とせたからです。

限界を超えてから落としても、起動しないことがある。

早めに電源を落とす。充電し直す。タイミングが来たら、また動き出す。

それだけでいいです。

あなたの「もう限界かもしれない」という感覚は、正しいかもしれません。

その感覚を、無視しないでください。

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最後まで読んでくれてありがとうございます。漢字も書けない高卒の私の言葉が、誰かに届くなんて、昔は想像もできませんでした。チップ不要です!いいね・コメントもらえると励みになります。