ノア・カーン|今日は「アメリカのフォーク」を聴くんだ
フォークと聞くと日本では「神田川?」ってなるけど、ああいう日本の昔のフォークではなく、海外ではちゃんとジャンルとして成立して進化している。Popsと同じレベルまで昇華されてて、日本ではゆずがそうだったようにアメリカではもっとメジャーなレベルで認知されている。
エド・シーランもポップだと思ってる人が多いけど、あれはフォーク。
ポップっぽくなるフォークが多い(というか、売れるのはポップなやつになるから目につく)んだけど、ノア・カーンは少し違う感じがしてる。
何ていうか、カントリー味を感じるんだな。
それは多分、バンジョーとかの楽器の音を使ってるのもあるんだけど、情緒的な歌い方にもありそう。
後半のPerplexityさん解説にもあるんだけど、出身のバーモント州(田舎らしい)に対する故郷への想いを込めたりするのは、カントリーのスタイルと似ている。
Stick Season(曲名)の意味を知るともっと感情がわかるね。
バーモント州の「スティック・シーズン」とは?
「Stick Season(スティック・シーズン)」は、ノア・カーンさんの故郷であるアメリカ北東部のニューイングランド地方、特にバーモント州で使われる、地域特有の季節を指す言葉です。
1. 季節的な意味
季節のサイクルスティック・シーズンの位置づけ
秋 (紅葉のピーク)
↓
スティック・シーズン
木々の葉がすべて落ちて、枝(Stick)だけになった状態
↓
冬 (雪に覆われる)
時期: 晩秋から初冬にかけて(おおよそ11月頃)。
風景: 紅葉が終わり、地面はぬかるみ、木々は葉を失い、枝(Stick)だけが空に向かって伸びている、灰色で荒涼とした風景が広がります。
2. 感情的な意味:荒涼とした内面
この物理的な季節は、ノア・カーンにとって精神的な状態を象徴しています。
孤独と喪失:
観光客が去り、雪が降る前の何も無い、寂しい、何もない期間。これは、人間関係の終わりや、故郷に感じていた閉塞感、そして孤独といった内面の荒涼さを映し出しています。
希望の欠如:
暗く長く、希望が見えにくい期間と通じ合います。
故郷への愛憎:
故郷を愛しつつも、その閉鎖的な環境や寂しさから逃れられない、愛憎半ばする感情が込められています。
「スティック・シーズン」は、単なる気候ではなく、「何もなく、希望もなく、ただ耐えるしかない時期」を意味し、まさにノア・カーンの音楽が持つ「故郷へのセンチメント」や「生々しい感情」の源泉となっているのです。
「望郷の念」をイメージするときに意図してカントリー的な楽器を使ったのか、楽器としてただただ使った結果そんな雰囲気が出たのかはわからない。
しかし、この望郷の念がカントリーに通じるアメリカ的なフォークになっているような気はしている。
でもUSのWikipedia見てもそのことには触れられておらず、やっぱりジャンルはフォーク、ポップとなっていて、とくに言及はされていない。
Northern Attitudeを下の歌詞を見ながら聴いてみてよ
【Geminiさんによる意訳】
Breathin′ in, breathin' out
How you been? You settled down?
深呼吸して 息を吐いて 君はどう? 落ち着いたかな
You feelin′ right? You feelin' proud?
How're your kids? Where are they now?
気分はいい? 誇れる自分? お子さんたちは? 今どこにいるの
You build a boat, you build a life
船を造り 暮らしを築き
You lose your friends, you lose your wife
友を失い 妻も失い
You settle in to routine
慣れた毎日に身を任せて
Where are you? What does it mean?
君は今 どこにいる? それは何を意味する?
If I get too close
もしも私が 近づきすぎて
And I′m not how you hoped
君が望む私と 違っていたら
Forgive my northern attitude
この北国の気質を 許して
Oh, I was raised out in the cold
ああ 私は寒さに 育てられたから
If the sun don′t rise
'Til the summertime
もしも太陽が 夏になるまで 昇らなくても
Forgive my northern attitude
この北国の気質を 許して
Oh, I was raised on little light
ああ 私は微かな光で 育ったから
※Northern Attitudeを北の国の気質=北国気質のように訳してます
アメリカでも「北国(きたぐに)気質」みたいなのとかあるんだね。日本も「漁師気質」とかイメージできるやん。
「Northern Attitudeを許して(わかってくれ)」みたいなニュアンスだから、Northern Attitudeって言われたら「ああ、そんな感じの人か」ってイメージできるんかもね。
そんな故郷を誇りに思い、自分がその故郷から生まれた男なんだっていうことを歌にしてるんだね。
カントリーっぽい楽器を使っていないものが大半なのだが、ただの「フォーク、ポップ」よりもう少し「アメリカ」を感じるんだよね。日本のヨナ抜き音階みたいに何かアメリカを感じる音使いとかあるんかもね。
エド・シーランが「耳障りの良いイギリスフォーク」だとしたら、ノア・カーンは「アメリカ(というか故郷)を愛するフォーク」って感じるよ。
寒くなってきたし、今日は北国男のフォークを流すことにしたんだ。
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Perplexityさんの解説▼
現代フォークの旗手、ノア・カーン。なぜ彼の音楽はカントリーの魂を揺さぶるのか?
2024年の第66回グラミー賞で最優秀新人賞にノミネートされ、今や世界的な人気を誇るシンガーソングライター、ノア・カーン。彼の音楽は「フォーク」や「フォークポップ」に分類されますが、多くの人がどこか「カントリー」の匂いを感じ取ると言います。その感覚は間違いではありません。
本記事では、ノア・カーンの経歴とブレイクの軌跡を追いながら、彼の音楽がなぜカントリーミュージックの要素を感じさせるのか、その理由を深く掘り下げ、彼の人気の秘密に迫ります。

1. ノア・カーンとは?経歴とブレイクの軌跡
ノア・カーンは、アメリカ・バーモント州の小さな町ストラッフォードで育ちました。人口約1000人のこの町での経験が、彼の音楽性の根幹を形成しています。幼い頃から音楽に親しみ、8歳で曲を書き始め、SoundCloudにアップロードした楽曲が注目されたことをきっかけに、10代でリパブリック・レコードと契約しました。
2017年にシングル「Young Blood」でデビューし、EP「Hurt Somebody」がヒット。しかし、彼の名を世界に轟かせたのは、2022年にリリースされた3枚目のアルバム『Stick Season』でした。

「スティック・シーズン(Stick Season)」とは、彼の故郷バーモントで、秋の紅葉が終わり、冬の雪が降り始めるまでの、木々の葉がすべて落ちて枝だけになった荒涼とした期間を指す言葉です。このアルバムは、故郷への複雑な思い、孤独、人間関係の悩みなどを赤裸々に歌い上げ、特に収録曲「Stick Season」がTikTokでバイラルヒット。パンデミックを経て多くの人々が感じていた閉塞感やノスタルジアと共鳴し、世界中の若者の心をつかみました。この成功により、彼は一躍スターダムへと駆け上がったのです。
2. 音楽性の核心:フォークとカントリーの幸福な出会い
ノア・カーンの音楽の基本は、アコースティックギターの弾き語りを中心としたフォークです。しかし、そこにカントリーミュージック特有の要素が加わることで、彼のユニークなサウンドが生まれています。その「カントリー味」の正体は、主に以下の3つの要素に分解できます。
I. サウンド:アコースティック楽器が紡ぐ温かみと哀愁
彼の楽曲では、アコースティックギターに加えて、バンジョーやマンドリンといった楽器が効果的に使われています。これらはブルーグラスやカントリーミュージックで中心的な役割を果たす楽器であり、その素朴で温かみのある音色が、楽曲に田舎らしい風景や哀愁を加えています。
II. 歌詞の世界観:故郷への愛憎とパーソナルな物語
カントリーミュージックの伝統的なテーマの一つに、「故郷(Hometown)」への想いがあります。都会への憧れ、残してきた人々への愛情、そして時には故郷から離れたいという渇望。ノア・カーンは、バーモント州の田舎町で育った自身の経験を基に、この「故郷への愛憎半ばする複雑な感情」を驚くほど正直に、そして詩的に描き出します。これは、現代カントリーの旗手であるザック・ブライアンやケイシー・マスグレイヴスといったアーティストの作品にも通じるテーマ性です。
III. 「語り部」としてのスタイルと感情の生々しさ
フォークとカントリーは、どちらも「ストーリーテリング(物語を語ること)」を非常に重視するジャンルです。ノア・カーンはまさに現代の「語り部」であり、自身の体験や感情の機微を、まるで聴き手に直接語りかけるように歌います。特に、彼の少ししゃがれた、感情を隠さない生々しいボーカルスタイルは、聴く者の心に深く突き刺さります。この飾り気のない誠実な表現は、カントリーシンガーが持つ「オーセンティシティ(本物であること)」と重なります。

3. 人気の秘密:なぜ人々はノア・カーンに熱狂するのか?
彼の人気は、単に良い曲を書いているだけでは説明できません。そこには、現代ならではの要因と、普遍的な魅力が組み合わさっています。
I. 圧倒的な「誠実さ」と共感
彼の歌詞は、非常にパーソナルでありながら、聴く人それぞれが「これは自分のことだ」と感じられる普遍性を持っています。特に、メンタルヘルスに関する自身の葛藤をオープンに歌う姿勢は、多くの若者から深い共感を得ています。
II. TikTokが生んだ世界的ムーブメント
前述の通り、「Stick Season」のヒットはTikTokなしには語れません。ユーザーが自身の故郷の風景や物語を乗せて動画を投稿するムーブメントが自然発生的に広がり、楽曲が持つ世界観を増幅させました。
III. ジャンルを超えるコラボレーション戦略
ノア・カーンは、自身の音楽的ルーツを広げるコラボレーションを積極的に行っています。
ポスト・マローンとの「Dial Drunk」
ケイシー・マスグレイヴスとの「She Calls Me Back」
ホーザーとの「Northern Attitude」
特に、グラミー賞を多数受賞しているカントリー歌手ケイシー・マスグレイヴスとの共演は、彼とカントリーミュージックとの親和性を象徴する出来事でした。これにより、彼はフォークのファンだけでなく、カントリーやポップスのリスナーにもその名を広めることに成功したのです。
まとめ
ノア・カーンは、カントリーアーティストではありません。しかし、彼の音楽は、フォークという土台の上に、カントリーミュージックが持つ物語性、楽器の温かみ、そして故郷へのセンチメントといった要素を見事に融合させています。
バーモントの厳しい自然と自身の内面を深く見つめることで生まれた彼の音楽は、ジャンルの境界線を曖昧にし、誠実でパーソナルな歌を求める現代の聴衆の心を捉えました。ノア・カーンは、古き良きフォークの伝統を受け継ぎながら、カントリーの魂を内包することで、全く新しい時代のシンガーソングライター像を築き上げているのです。
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