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マクドナルドがDEIを縮小した意味

先日NEWSWEEKに、マクドナルドがDEIの目標を一部縮小という記事を見つけました。
DEIの現状がどうなっているのか気になったので、経緯を調べてみました。

記事はこちらです。


<DEIとは>

まずDEIとは、「Diversity多様性」・「Equity公平性」・「Inclusion包括性」の3つの頭文字を取った略号です。

企業や組織では、「人種や性別、国籍、宗教、性的指向、障害の有無など、様々な人々が存在します(多様性)」。
「それら個々の人々の状況に応じた機会や支援を提供し、不公平を是正する(公平性)」ように取り組み、
「多様な人々が尊重され、平等に参加できる環境を作ること(包括性)」を目指すというものです。

永年奴隷制度にとっぷりと浸かっていた欧米が、人権に目覚めたと言ったところでしょうか。

個人個人の個性や特徴を認め、尊重して活かしていくという考え方は、今まで私も述べてきた基本中の基本です。

それを縮小するというのです。いったい何が起こっていたのでしょう。

<ゆき過ぎたDEI>

それは、人間尊重という考えを、未だに正しく理解できていない人々が、頭の中だけで多様性を重んじなければいけないとするあまり、平等を通り越して偏った優遇になってしまっていたのです。

いわゆる逆差別だとして、批判を受けることとなってしまっていたのです。

ただ単に普通に対等にしておけばいいものを、変に持ち上げてしまっているため、上下が逆になってしまった人たちからすると、「自分たちは逆に迫害されている」、「差別だ!」となってしまうわけです。

<日本でも起こっている>

これは他人事ではありません。戦後の復興の中で、在日の方達の処遇の問題や、部落解放問題の解決のために、過度に優遇されている側面が度々指摘されています。

これも逆差別だということです。

<なぜゆき過ぎたDEIが起きたのか>

これらのゆき過ぎたDEIは、なぜ起こったのでしょうか。

先ほども述べたようなDEIの本質を理解していないこともその一つです。

そしてもう一つには、企業や組織の姿勢にに問題があると言わざるを得ないところがあります。
「うるさく言うから、ちょっとおだてて優遇しておけば満足しておとなしくなるだろう。」、こういう安易な考えが根底になかったと言い切れるでしょうか。

私はこれが最大の原因だと思っています。
要は、真剣に取り組んでいなかったということです。

<過ぎたるは猶及ばざるが如し>

「過ぎたるは猶及ばざるが如し」、まさにこの通りなのです。
やりすぎは逆効果となってしまうので、いけないのです。

そもそも、当たり前のことを当たり前にするだけのことなので、取り立ててDEIの好取組事例などということ自体不自然なのです。

DEIの取り組みに費用が掛かりすぎるということなど、本来あり得ない話です。
そんなことをしているから、不必要で無駄な経費を使っていると批判されるのです。
黒人だから採用しなければいけないのではなく、優秀な黒人を採用しないことが問題なのです。
論点がずれてしまっているのです。

<過度な批判>

「障害者を採用しないから差別主義者だ」と言って猛批判する人たちは増えているのは何故でしょう。

「炎上」と言う言葉が日常的に使われるようになった現在、SNSを利用しない日はないくらいです。
SNSという顔の見えない発信装置はそういったことをいう人たちにとって大変都合のいい道具となっています。
「何をしても分からなければいいのだ」という考えがそれを助長しているのです。

<批判の矢面>

そういった批判の矢面に立たされる人は大変です。
「無茶苦茶な言い分だ」と思ってもそれに対抗するには勇気もいります。
理論武装もいります。
そして何より信念がいるのです。

<組織内での不都合>

様々な人を採用して組織に入れると、当然のことながらチームの中でも意見がバラバラになります。
対立することもあるでしょう。
それを一つの目標に向けて協力させるのは、強いリーダーシップです。
いろいろなタイプの人間が揃っているからこそ、アイデアもやり方も多様なものが出てくるのです。言うことをただハイハイと聞く人間ばかり集めても成功はおぼつかないのです。

<公平を保つということ>

実際リーダーとして公平を保つということは、気を抜けない作業です。
誰かに何かをすれば、すぐに「えこひいきだ」と言われてしまいます。
それにはしっかりとした理由が必要なのです。
こういう理由でこの人にはこういうことをするのだと、言う必要があります。
又、違う人が同じことをすれば、同じようにすることも忘れてはいけません。
こういうことはいたるところにあります。それだけ公平にすることは難しいことでもあるのです。

生きづらい世の中になってきたものです。

<まとめ>

「DEIをやっています」と真面目な顔をしてアピールする組織は、「自分は差別主義者だから敢えてDEIに力を入れているのです」と言っているようなものかもしれません。

別にわざわざアピールしなければいけないようなことではないからです。
それだけ今は不公平社会だということの裏返しかもしれませんね。

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