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若者の成長志向が低下しているというが?

最近「若者の成長志向が低下している」ということを目にすることがあります。
いったいどういうことなのでしょうか?


<本当はどうなのか>

結論から言うと、「成長の定義が変わってきた」ということです。

昔は、がむしゃらに頑張って努力して、会社の中で出世して上を目指すという、会社中心の成長でしたが、ここに価値を見出せなくなってきたため、(昔ながらの)成長志向が低下したように見えるというもので、若者が成長したくないわけではないようです。

つまり、会社のための成長から、自分の人生のための成長に移ったといえます。
ちょっと安心ですね。

<なぜそうなるのか>

では、なぜ「成長」が、「会社のため」から「自分のため」に移ってきたのでしょう。

〇 キツい思いをしてスキルを身につけて管理職になっても、責任が増えるだけで給料は上がらないということがわかってきました。

〇 他人と競争して上を目指すことに魅力を感じなくなっており、それよりも周囲と良好な関係を保ち、自分らしく生きたいという心理的安全性を重視するようになってきています。

〇 ムリをして大きな成功をつかむより、ストレスのない心の健康や、プライベートの時間を大切にする自分の身の丈に合った幸福に価値を見出しているのです。

(データで見る)

これらは、データでも示されています。

〇 仕事での成長を重視しない

〇 働くことで成長したい若者の割合が減少

〇 業務外の自己啓発学習を何もしていないという若者が増加

〇 管理職になりたい若者の減少

〇 何をしても賃金は上がらないと思っている

〇 早期リタイア志向の増加

〇 うまくいくかわからないことにも意欲的に取り組む若者が過半数

これらは以下のWEBサイトより参照しています。

https://www.cfa.go.jp/assets/contents/node/basic_page/field_ref_resources/d0d674d3-bf0a-4552-847c-e9af2c596d4e/3b48b9f7/20240620_policies_kodomo-research_02.pdf

(ゆとり教育との関係)

ゆとり教育は、「ムリに競争しなくていい」といってハングリー精神を弱めた面があります。
ですから打たれ弱いと言われることがあります。

しかし、バブル崩壊で、「頑張れば豊かになれる」という成長モデルが信じられなくなりました。

SNSにより常に他人と比較され、競争が可視化されたという面もあります。

このようにゆとり教育だけが原因ではなく、社会全体の時代変化が若者の価値観を変えたといえるでしょう。

(デメリットは)

しかし、ムリをしないというように成長に負荷をかけないでいると、
打たれ弱くなる、
挑戦するという経験が不足する、
キャリアの選択肢が狭くなる、
長期的には収入が伸びなくなる、などのデメリットも起きてきます。

<企業側の対応は>

こうした中、従来型のトップダウン的なモチベーションアップの方法は機能しなくなってきています。

企業や組織に求められる対応は、
「その仕事が自分の幸せにつながっているのか」という若者の価値観に寄り添った個別の対話ではないでしょうか。

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