「春眠暁を覚えず」とはよく言ったものだ
「春眠暁を覚えず」という詩をご存じですか。有名なので聞いたことのある方も多いと思います。
「春の眠りは心地よくて、夜が明けたことにも気づかない。」と言う意味です。

中国の詩人の「春暁」の一節で、全文は次のようなものです。
春眠(しゅんみん)暁(あかつき)を覚えず
処処(しょしょ)に啼鳥(ていちょう)を聞く
夜来(やらい)風雨の声
花落つること知る多少(いくばくぞ)
これだけでは意味がよく分かりませんね。現代語訳を見てみましょう。
春の眠りは心地よく、夜が明けたのにも気づかずに寝ていた。
あちこちから鳥のさえずりが聞こえてくる。
昨夜は風と雨の音がしていたが、
そのせいでどれだけの花が散ってしまったのだろうか。
こうしてみると、なかなかいい感じです。自然の情景が目に浮かんでくるようですね。
ちょっとした哀愁も漂っています。
私もこの時期は毎年眠くなって仕方がありません。
どうして春はこう眠くなるのでしょう。
それにはいろいろと理由があるようです。

1、冬の間に短かった日照時間が春になると急に長くなり、体内時計とのズレが生じます。このズレが眠気やだるさを引き起こすようです。
2、春は朝晩と日中で気温差が大きく、体がその調整にエネルギーを使います。自律神経が疲れて、眠気や疲労感を感じやすくなるのです。
3、春は活動量が自然と増える季節です。しかし、体がまだ冬モードのままだと、酸素や栄養の供給が追いつかず、脳が「休みたい」と信号を出して眠気につながるといいます。
4、春は新しい環境・生活が始まることも多く、ストレスがかかる時期です。ストレスでリラックスに関係するホルモン(セロトニン)の分泌が乱れたり、睡眠に影響を与えるホルモン(メラトニン)の調整がうまくいかなくなると、眠気が出やすくなるようです。
5、春先は食生活が変わりやすく、ビタミンや鉄分などが不足すると貧血気味になり、これも眠気の原因になるのです。
このように、ただ何となく気持ちよくて眠いだけでなく、生理的・環境的な理由があるのです。
ただの”なまけたい病”ではなかったのです。安心しました。
そうそう寝てばかりいられませんので、眠気に打ち勝つ方法を紹介します。

1、体内時計リセットする為に、朝陽をしっかり浴びることです。
朝起きたらまずカーテンを開けて太陽の光を浴びます。出来たら外に出て伸びをして、体全体で朝日を浴びるといいですね。こうすることで徐々に体内時計が整ってきます。
2、朝食をしっかり食べるようにします。
特に卵・ヨーグルト・納豆などのたんぱく質と、玄米・バナナ・レバーなどのビタミンB群を意識するとより効果的です。これは脳にエネルギーがしっかり届いて、ボーッとした眠気を防いでくれるということです。
3、昼食後の眠気対策には15〜20分の仮眠が最適です。
たった5分間でも時間を取って昼寝をするとすっきりします。30分以上寝ると寝過ぎで逆にだるくなるようです。仕事中ならタイマーをかけるといいですね。私はいつもセットしていました。
4、朝や昼に軽いストレッチや散歩をすると、交感神経が刺激されてシャキッとします。1日10分の軽い体操や階段を使うだけでも効果があります。
5、夜ふかしをしたり、休みの日に寝だめしようと寝すぎるのは逆効果です。できるだけ同じ時間に寝て同じ時間に起きるようにしましょう。
6、あまりにもだるさが続いて「なんか朝も昼もずっとぼーっとする…」という人は、別の原因があるのかもしれません。
一度内科で相談するのもいいかもしれません。
毎日ずっと、元気に過ごしたいですね。

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