なぜ逆走車や踏み間違え車は止まらないのか
私は間もなく69歳を迎えます。
車の高齢者マークの義務化年齢一歩手前まで来てしまいました。
高齢者による逆走やアクセルとブレーキの踏み間違えによる事故は相変わらず多いようで、とても気になります。
特に、そうした車が周囲の制止を聞かずに走り続けていることには驚かされるとともに、どうして止まらないんだろうと不思議でなりません。
<何が起こっているのか>
ここで真っ先に思い出されるのが、2019年に池袋で起こった暴走事故です。
9人が死傷した大事故でしたが、当初運転者が逮捕されなかったことや、その経歴から「上級国民だから特別扱いされている」といって大きな社会的反発を生みました。
この時事故を起こした飯塚被告は車の不備を訴え、「自分は悪くない」と主張していました。

これは多くのケースで言えることですが、運転している本人は、「自分は必死でブレーキを踏んでいるのに、車が勝手に前に進んでしまう」と思い込んでいるのです。
パニックに陥り、足がブレーキではなくアクセルに乗っていることに気づかず、「ブレーキが利かない」と、さらに目いっぱいの力でペダルを踏み込んでしまっているのです。

逆走も、最初は入り口を間違えるというちょっとしたミスから始まります。
「?変だな」と思っても、「多分これで合ってる」と、自分は正しいと勝手に解釈します。対向車は皆避けてくれます。
「ちゃんと走れているから、やっぱりこれでいい」と確信してしまうのです。
クラクションを鳴らされ、パッシングされて警告されても、「なんだよ、うるさいなあ」としか感じなくなっているのです。
そして、引き返すという判断が出来ないまま進み続けるのです。
これは踏み間違え同様、「自分は正しい道を走っているから、相手がおかしい」と思っているのです。不都合な情報を無視してしまう、「確証バイアス」という心理状態なのです。

<なぜ高齢者に多いのか>
では、なぜ高齢者に多いのでしょうか。
年齢を重ねるとともに、神経の伝達速度がゆっくりとなり、異常に気づいて反応するのが遅れがちになり、場合によっては間に合わないことも出てくるのです。
また、若い時は同時に複数のことができたのに、次第に前後左右の確認、標識の認識、ペダル操作などのどれかが抜けてしまうことが起こりやすくなります。特に足元がおろそかになりやすいのです。
足の操作自体も、微妙なコントロール精度が落ちてきます。アクセルとブレーキの切り替え動作のミスも起こりやすくなってきます。
そして、豊富な運転経験が、危険な「慣れ」となって異常に対応しにくくなってきます。
高齢になって能力が低下してきていることを自覚しにくくなり、「自分は大丈夫」と思ってしまうのです。
実際、私も若い頃に比べ、視野が狭くなったように感じています。
そして、動体視力は確実に落ちてきており、反応速度はワンテンポ遅くなってきているのです。
さらにアクセルとブレーキの切り替えの際に、足がペダルに引っかかることも起こるようになっています。
確実に運転能力は低下してきているのです。
<なくすにはどうすればいいのか>
こうしたことを防ぐにはどうすればいいのでしょう。
まず、駐車時などは超スローにして、右足をブレーキペダルにのせ、いつでも止まれるようにしておくといいでしょう。
また、足を浮かせているとズレが生じるので、かかとを床につけたまま、右に倒してアクセル、左に倒すとブレーキというようにするとミスが減ります。
新しい車には踏み間違え防止装置や自動ブレーキシステムが付いているのもあるようですね。こういう機能もいいかもしれません。
逆走にしても、「おかしいな」と気づいた段階で、そのまま走るのではなく、いったん止まって確認することが重要になります。

私も身体機能が加齢によって衰えるのは仕方がないことなので、それに対応した運転をするしかないと心がけています。
逆に若い頃のようなキビキビした運転は、恐くてできなくなってきました。
<意図的逆走も>
最後に、にわかに信じがたい、ちょっと怖いことをお話しします。
わざと、逆向きだと分かった上で、突っ走ってくる車がいるのです。
高速道路の降り口を間違えてしまい、「ちょっと戻るだけ」という考えでUターンして逆走するケースがあるのです。
そこには焦りもあるでしょう、追加料金を払いたくないという計算も働くのでしょう。
あってはならない許しがたいことですが、こうした故意の逆走は、全体の2割を超えているといいます。
ビックリするくらい多いのです。
気を付けたいものです。
以上お読みいただきありがとうございます。
スキ・フォロー・チップを頂けると嬉しいです。
これからもよろしくお願いします。

いいなと思ったら応援しよう!
良ければサポートお願いします。