理解すること
理解することの大切さは、これまでの記事でも述べてきました。
では、“理解すること”とはどういうことでしょう。
今回はそのあたりを少し掘り下げてみます。
<知ること>

まず最初に、“知ること”と“分かること”が違うということを確認してみましょう。
“知ること”とは、一言でいえば、情報や事実を認識することです。
そのことを感じ取る、ただ単に受け入れる、中身は何なのか、まだ確認しておらず、そのまま並べられた状態です。頭の中にただ入ってきた状態と言ってもいいでしょう。
<分かること>

では、“分かること”はどういう状態かというと、その中身である本質的な意味がしっかりと明らかになり、それぞれの違いも成り立ちも何なのか確認できた状態ということになります。
まず知ることで認識し、分かることで正しく本質を明らかにして初めてその事柄の道理や理屈、構成、成り立ちを飲み込むことができるのです。
<理解すること>

理解するとは、
「物事の道理や筋道が正しく分かること」
「他人の気持ちや立場を察すること」
というように書かれています。知るだけでなく、察することまで求められているのです。このことが、理解すれば応用が利くと言われる所以です。
本当に理解すれば、難しい言葉や専門用語、見慣れない英単語も、そのまま使うのではなく、自分の言葉で言い換えて、かみ砕いて説明することができます。
自分なりに解釈し、答えを導き出すことができるのです。
では、どのようにすれば少しでも理解を深めることができるのでしょう。
私は、理解することは“物事の本質を見抜き、とらえること”だと思います。

ある事柄や物事の道理、相手の発言の真意、奥底にある核心となること、すべてそこから生まれたものであるという事柄を見つけ出すことが出来れば、後はそこから派生したに過ぎないので、どういうものかすぐに見分けることができるのです。
その為には、基本的知識や能力が必要なことは言うまでもありません。様々な角度から物事をとらえ、考えることができる対応力も必要です。一方的な見方しかできないと、本当の理解はできません。

又、そのことの真の目的が何なのかを考えることも重要です。それが分かればおのずと答えも出てくるからです。
会話の中でもそうです。相手の言っていることに真剣に耳を傾け、内容をくみ取ることが大切です。自分のとらえ方が正しいかどうか、わからなければ、相手に要点を確認するといいでしょう。

この時大切なことは、ひとまず素直に相手の言う事を聞くことです。何が言いたいのかを白紙の状態で聞くことによってはじめて見えてくるのです。自分の意見や感情を織り交ぜながら聞いていては、自分で勝手に相手の本意とはかけ離れた方向で、相手の言いたいことを決めてしまうことになるからです。
表面的な事柄だけに満足しない、貪欲な探求心、常に物事の本質が何なのかを論理的に考える習慣を身に着けることが必要です。

日ごろからそういう思考を持ち続けるようにすれば、理解力も自然と上がってくるのではないかと思います。
ご理解いただければありがたいです。
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