独学で一番大切なこと― 勉強は「教わるもの」から「自分で学ぶもの
「学校では教えてくれない 学びの教科書」も、いよいよ第3シリーズに入りました。
第1シリーズでは、「学びの本質」をテーマに、勉強とは暗記ではなく「理解すること」であるという考え方をお伝えしてきました。
続く第2シリーズでは、ノートの取り方やメモの活用法、辞書の引き方、復習のタイミング、人に教えることの効果など、「理解するための学び方」について、私自身の経験を交えながらご紹介してきました。
そして今回から始まる第3シリーズのテーマは、「独学」です。
学生の頃は、学校に行けば先生が教えてくれます。
しかし、社会人になると、勉強を教えてくれる人はいません。
資格試験に挑戦するときも、新しい仕事を覚えるときも、趣味や教養を身につけるときも、最後に頼れるのは「自分で学ぶ力」です。
私は子どもの頃から勉強が得意だったわけではありません。
外で遊ぶことが大好きな活発な子どもで、放っておけばすぐに遊びに行ってしまうような子でした。
そのため、母は私のそばにつきっきりで座り、一緒に勉強を見てくれていました。
大学生になってからは簿記学校に通い、英語を話せるようになりたいと思ってYMCAやNOVAにも通いました。
しかし、それ以降に学んだことのほとんどは独学です。
数ある経験の中でも、最も印象に残っているのが、合格率約1割といわれる通関士試験への挑戦でした。
私は「3か月で合格する」という目標を立て、まずは小さなハンドブックで試験全体の姿をつかみました。
そして、朝の出勤前、通勤時間、昼休み、帰宅後、就寝前と、一日の勉強時間を細かく区切り、毎日学び続けました。
さらに、覚えた内容をカードにまとめ、自分の言葉でアウトプットすることを繰り返しました。
その結果、一発で合格することができました。
もちろん、最初からこのような勉強ができたわけではありません。
失敗も遠回りもたくさん経験しました。その積み重ねの中で、「独学には結果が出る共通の考え方がある」ことに気づいたのです。
この第3シリーズでは、私自身の成功だけでなく、失敗も含めて、独学で本当に大切なことをお伝えしていきます。
「勉強は才能だ」と思っている方も、「一人では続かない」と感じている方も、大丈夫です。
独学は、生まれ持った才能ではありません。
正しい考え方と学び方を身につければ、誰でも伸ばすことができる技術です。
このシリーズが、あなたの「一生学び続ける力」を育てるきっかけになれば、これほど嬉しいことはありません。
<第1章 私も最初から独学が得意だったわけではない>

「独学で勉強して資格試験に合格した」と聞くと、もともと勉強が得意だった人を思い浮かべるかもしれません。
しかし、私は決してそんな子どもではありませんでした。.
小さい頃の私は、とにかく外で遊ぶことが大好きな活発な少年でした。
友達と走り回ったり、夢中になって遊んだりすることが何より楽しく、家にいても勉強より遊びのことばかり考えていました。
そのため、放っておけばすぐに外へ飛び出してしまいます。
そんな私を見て、母はいつも私のそばに座り、一緒に勉強を見てくれました。
「勉強しなさい」と言うだけではありません。
私が席を立たないように寄り添い、励ましながら、一緒に机に向かってくれていたのです。
今思えば、勉強する習慣の土台をつくってくれたのは母だったのだと思います。
だからといって、学生時代の私が特別成績優秀だったわけではありません。
勉強は嫌いではありませんでしたが、「自分から進んで机に向かう子」でもありませんでした。
大学に入ってから簿記の勉強を始めたときは、独学ではなく簿記学校に通いました。
また、英語を話せるようになりたいと思ったときも、YMCAやNOVAで英会話を学びました。
つまり、当時の私は「教えてもらう勉強」が当たり前だったのです。
しかし、社会人になると状況は大きく変わります。
仕事をしながら新しい知識を身につけるには、自分で学ぶしかありません。
毎日学校へ通う時間もなければ、いつも先生がそばにいてくれるわけでもありません。
ここで初めて私は、「教えてもらう勉強」と「自分で学ぶ勉強」はまったく違うものだということに気づきました。
独学とは、一人で勉強することではありません。
何を学ぶのかを決め、どう学ぶかを考え、続ける工夫をしながら、自分自身を成長させていくことです。
私がそのことを本当に理解したのは、もっと後になってからでした。
失敗も遠回りも経験しながら、少しずつ「独学のコツ」を身につけていったのです。
だからこそ、私は声を大にして言えます。
独学ができる人とできない人の違いは、生まれ持った才能ではありません。
正しい学び方を知っているかどうか、その違いなのです。
<第2章 学校を卒業すると、先生はいなくなる>

学生の頃は、勉強することが当たり前の毎日でした。
学校へ行けば授業があり、先生が教えてくれます。
宿題も出され、試験の日程も決まっています。
分からないことがあれば先生に質問し、友達と一緒に勉強することもできます。
つまり、学校では「学ぶ環境」が最初から用意されているのです。
しかし、社会人になると、その環境は一変します。
毎日仕事に追われ、勉強する時間は自分でつくらなければなりません。
「今日は疲れたからやめよう」と思えば、それで終わってしまいます。
宿題を出してくれる人も、勉強しなさいと言ってくれる先生もいません。
それでも、新しい知識は必要になります。
仕事で求められる専門知識、資格試験の勉強、パソコンやAIなど新しい技術の習得、さらには趣味や教養まで、学び続ける場面は次々とやってきます。
つまり、社会人になってから本当に必要なのは、「教えてもらう力」ではなく、「自分で学ぶ力」なのです。
私自身、そのことを強く実感しました。
大学生の頃は簿記学校に通い、英会話を学ぶためにYMCAやNOVAにも通いました。そこでは先生が授業を進め、学習のペースもつくってくれます。
しかし、社会人になると、いつまでも学校へ通い続けるわけにはいきません。
仕事をしながら学ぶには、自分で目標を決め、自分で計画を立て、自分で行動するしかありませんでした。
最初は戸惑いました。
「何から勉強すればいいのだろう。」
「今日は何時間勉強すればいいのだろう。」
「このやり方で本当に合っているのだろうか。」
誰も答えを教えてくれません。
だからこそ、私は少しずつ試行錯誤を重ねながら、自分に合った勉強法を見つけていきました。
振り返ってみると、独学とは「一人で勉強すること」ではありません。
自分で考え、自分で工夫し、自分で改善を繰り返しながら成長していくことです。
この力は、資格試験だけに役立つものではありません。
仕事でも、趣味でも、人生そのものでも、一生使い続けることができる財産になります。
だから私は、「独学ができる人」は特別な人ではないと思っています。
必要なのは才能ではなく、自分で学ぶ仕組みをつくることです。
<第3章 独学で一番大切なのは「続けること」ではない>

「独学で一番大切なことは何ですか?」
そう聞かれると、多くの人はこう答えるかもしれません。
「毎日続けることです。」
「努力することです。」
「根性です。」
もちろん、続けることは大切です。
しかし、私はもっと大切なことがあると思っています。
それは、「何を、どのような順番で学ぶかを自分で考えること」です。
独学で成果が出ない人の多くは、努力が足りないのではありません。
どこから始めればいいのか分からないまま勉強を始めたり、難しい内容から手を付けてしまったり、理解できていないのに先へ進んでしまったりしています。
これでは、どれだけ時間をかけても効率は上がりません。
反対に、独学で成果を出す人は、最初に「全体像」をつかもうとします。
今、自分はどこを学んでいるのか。
最終的に何を身につけたいのか。
そのためには、どの順番で理解していけばよいのか。
この道筋が見えているから、迷わず学び続けることができるのです。
私は以前、第1シリーズで「理解型学習」についてお話ししました。
理解とは、知識と知識がつながり、「なるほど、そういうことか」と納得できる状態です。
独学でも、この考え方はまったく同じです。
ただ覚えるのではなく、「なぜそうなるのか」を理解しながら学ぶことで、知識は長く記憶に残り、応用できる力へと変わっていきます。
そしてもう一つ、大切なことがあります。
それは、自分の生活の中に勉強を組み込むことです。
「時間ができたら勉強しよう」と考えていると、その時間はなかなかやってきません。
仕事や家事、趣味など、毎日の生活にはやることがたくさんあります。
だからこそ、勉強は空いた時間にするものではなく、「この時間は勉強する」とあらかじめ決めてしまうことが大切なのです。
私は後に通関士試験へ挑戦したとき、この考え方を徹底しました。
まず試験全体の姿を把握し、毎日の勉強時間を細かく決め、覚えたことはカードにまとめて何度もアウトプットしました。
この方法によって、限られた時間でも効率よく学ぶことができたのです。
つまり、独学とは気合いや根性で乗り切るものではありません。
ゴールを決め、全体像をつかみ、学ぶ順番を考え、生活の中に勉強を組み込み、理解とアウトプットを繰り返す。
この「仕組み」をつくることこそが、独学で一番大切なことなのです。
私も最初からこのやり方ができたわけではありません。
簿記1級に挑戦し挫折したりして何度も失敗を繰り返し、遠回りをしたからこそ、この考え方にたどり着いたのです。
<第4章 独学ができる人は才能がある人ではない>

私はこれまで、簿記や英語、そして通関士試験など、さまざまな学びを経験してきました。
その中で確信したことがあります。
それは、独学ができる人は、特別な才能を持った人ではないということです。
世の中には、「あの人は頭がいいから合格できた」「自分には才能がないから無理だ」と考える人が少なくありません。
しかし、私はそうは思いません。
もちろん、理解が早い人や記憶力に優れた人はいるでしょう。
けれど、資格試験や仕事で結果を出している人を見ていると、本当の違いはそこではありませんでした。
結果を出す人は、自分なりの学び方を持っています。
まず全体像をつかみ、何を優先して学ぶべきかを考える。
毎日の生活の中に無理なく勉強時間を組み込み、理解したことを自分の言葉で整理し、何度もアウトプットする。
特別なことをしているように見えて、その積み重ねは実はとても基本的なことばかりです。
反対に、うまくいかない人は、「長時間勉強すれば何とかなる」と考えたり、「とにかく覚えよう」と暗記に頼ったりしがちです。
努力をしていないわけではありません。
ただ、その努力の方向が少し違っているだけなのです。
私自身も、そのことに気づくまでには長い時間がかかりました。
子どもの頃は母に勉強を見てもらい、大学では簿記学校や英会話スクールに通いました。
そして社会人になってから、多くのことを独学で学ぶ中で、失敗も成功も経験しました。
だからこそ、今ははっきりと言えます。
独学とは、「一人で頑張ること」ではありません。
自分に合った学び方を見つけ、それを少しずつ改善しながら続けていくことです。
その力は、資格試験のためだけではなく、仕事にも、趣味にも、人生そのものにも役立つ、一生の財産になります。
<第5章 一生使える「独学力」を身につけよう>

私はこれまでの人生で、さまざまな勉強を経験してきました。
その経験を通して、私がたどり着いた答えがあります。
それは、独学とは「一人で勉強すること」ではなく、「自分で成長できる力」を育てることだということです。
学校では、先生が学ぶ順番を決めてくれます。
しかし社会に出ると、何を学ぶのか、いつ学ぶのか、どのように学ぶのかを決めるのは自分自身です。
だからこそ、「独学力」は資格試験だけのための技術ではありません。
仕事で新しい知識を身につけるときも、趣味を始めるときも、人生をより豊かにするために学び続けるときも、この力は必ず役に立ちます。
私が通関士試験に挑戦したときも、合格できた理由は特別な才能があったからではありません。
まず試験全体を理解し、限られた時間を最大限に活用し、自分なりの勉強法を工夫し続けた結果でした。
この経験は、資格試験だけではなく、その後の仕事や人生にも大きな財産となっています。
もし今、「独学は難しそう」「自分には向いていない」と感じている方がいたら、どうか安心してください。
私も最初から独学が得意だったわけではありません。
だからこそ、誰でも学び方を身につければ、自分の力で成長できると信じています。
今回から始まった第3シリーズでは、私自身の体験をもとに、独学で結果を出すための考え方や実践法を、順を追ってお伝えしていきます。
次回は、「私が簿記1級で挫折した理由」です。
実は、この挫折があったからこそ、私は勉強法そのものを見直すことになりました。
そして、その学びが後の「通関士試験3か月合格」という結果へとつながっていきます。
失敗は、終わりではありません。
正しく向き合えば、それは次の成功への出発点になります。
ぜひ次回も、一緒に「独学の本当の力」を考えていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回も、ぜひお付き合いください。
これからもよろしくお願いします。
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