トップダウンとボトムアップどっちがいいの?
会社や組織の継続的運営、そして成長維持に於いて、その意思決定のあり方は、非常に重要な位置を占めています。
その会社の良し悪しを決定する要素の一つと言っても過言ではないと思います。
それにはトップダウンとボトムアップの二つがありますが、どちらがいいのでしょう。
今日はそれがテーマです。
<トップダウン方式>
まずはトップダウン方式からです。
トップダウン、つまり経営者や役員等の上層部が意思決定をして、それを下の従業員たちに指示伝達する方法です。

これはトップが責任を持って決めるので、比較的意思決定プロセスがシンプルです。
そのため意思決定がそのまま素早く組織全体に伝えられることになります。
とてもスピーディで、その経営方針や戦略が明確に伝わると、組織として統一性のある行動がとれます。
その反面、トップの資質や能力に組織全体の成果が大きく左右されます。
また、現場の実態が反映されず、実情に合わない判断がなされることもあります。
しかし悪い情報は上に上らず、“裸の王様”になることすらあります。
一方で従業員の指示待ち姿勢を助長することになるので、スキルは伸びないどころか低下し、新しいアイデアも生まれにくくなります。
そしてこうしたことへの不満や不安から反発を招き、否が応でもモチベーションは低下します。
<ボトムアップ方式>
一方のボトムアップ方式は、現場の従業員たちから提案や意見をまとめ、それを上層部が承認する形で意思決定を行う方法です。

この方法は実務を担当する現場の従業員の知識や経験が活かされることになるため、顧客ニーズや市場動向の変化に対応しやすくなります。
従業員たちは自分たちの意見やアイデアが取り入れられることで主体的に動こうとするようになり、当然モチベーションも上がります。
よって離職率も低下してきます。
多くの従業員から様々な視点の提案やアイデアが集まるので、より創造的な解決策が期待できます。
しかしこれにもデメリットがあります。
多くの従業員の意見を集めるということは、調整に手間と時間がかかります。
各部門が対立してまとまらないこともあります。
こういう意見の出せるしっかりした人材がいなければ、そもそも機能しません。
そのため現場によって成果に大きく差が出ることになります。
また、ありきたりの結論に落ち着いてしまうことも珍しくありません。
そうなると大胆な決断や変革は難しいでしょう。
<どちらがいいのか>
このように、トップダウンもボトムアップもどちらにもいい面と悪い面があります。
どちらが優れているというわけではないのです。
ですから、どちらか一方に偏るのではなく、両方をうまく組み合わせて使うことが、より実践的で効果的なのです。
<いいとこ取り>
では、どのようにトップダウンとボトムアップのいい所だけを取り入れたらいいか、見ていきましょう。
今までも繰り返し述べてきたように、トップの仕事の一つは「ビジョンを語る」ことです。
会社の中長期的な目標を明確にして、各部署ごとに自分たちが何をすべきかが分かるように示すのです。
これはトップダウンです。
部長や課長たちは、それを現場の従業員たちに伝える橋渡し役となるため、トップの意向を正確に理解する力と、それをわかりやすく伝える力が求められます。
そしてそれを現場の従業員たちが実行するうえで自発的にアイデアや改善案を出してくるのです。
これはボトムアップです。
「アイデアを出すコツ」も以前記事にしていますので、良かったらご覧ください。
これには、「上に上げても無駄にならない」、「失敗だったとしても責めない」、これらが当たり前のように根付いていなければなりません。
つまり一言で言うと、「ビジョンはトップダウン、実行はボトムアップ」と言うわけです。
特に最近のように変化の激しい時には、これらを上手に組み合わせて使いわけることで、組織の継続的運営と成長の維持が図られることになるのです。
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