使い捨てカイロを再利用する
毎年冬になると、奥さんに「使い捨てカイロ買ってきて」と頼まれます。
「貼るタイプよ」とか、
「今日は貼らないタイプだからね」、「間違えないでね」と、念を押されます。
売り場に行くと、確かに同じところに同じような箱が並んでいて、よく見ないとどっちがどっちか分からないですね。
そして、だんだん家の中に使い終わったカイロがあちこち溜まっていきます。
「乾燥剤になるんだから、捨てないでね」と言われますが、他にも使い道がないものか調べてみました。
だいぶ春めいてきたので、使い終わったカイロが溜まっていたら試してみてはいかがでしょう。
<開発は日本>
実は、使い捨てカイロは日本が開発したものなのです。
アイデアは米軍が寒冷地で使用していた「フットウォーマー」の「鉄粉の酸化反応による発熱」からで、1975年(昭和50年)に旭化成が「あったかさん」として発売しました。
その後1978年に袋から出して振るだけの「ホカロン」が発売され、さらに衣類に直接貼るタイプが登場して急速に利用が拡大していきました。
<世界のカイロ消費国>
世界でいちばん使い捨てカイロを使っているのは、
1位がアメリカです。
世界の35%を消費しています。冬の屋外作業や狩猟、スキーなどで大量に使用しています。
2位は中国です。
こちらも人口が多いことから消費量も大量です。
そして3位が日本です。
人口に比べて消費量が多いです。日常使いが定着しているからですね。
4位の韓国では貼るタイプが人気のようです。
5位がカナダです。
<カイロの中身>
カイロの袋の中には、鉄粉・活性炭・塩・水・バーミキュライト(鉱物)が入っており、鉄が酸化してサビる時に出す熱を利用しているのです。
つまり人工的に錆を作っているのです。
火も電気も使わない安全かつ軽量で使いやすい発熱装置というわけです。

<再利用の方法>
(消臭剤として)
カイロの袋をそのまま置くだけで消臭剤になります。
玄関や靴箱の中、冷蔵庫やゴミ箱の中、トイレやクローゼットなどに置くと1〜2週間消臭効果があります。
靴の中に入れておくと、一晩で臭いを吸ってくれます。

(除湿剤として)
カイロの中の鉄粉がサビて発熱する際に水分を使うため、湿気取りにも使えます。
押し入れや靴箱の中、スーツケースやレンズ・カメラケースの中、革製品の保管、非常食の袋の中など、
また車の中のダッシュボード付近に置いておくと、湿気を取ってガラスの曇り防止になります。

(土壌改良剤として)
袋の中身を出して、少量だけ土に混ぜると、観葉植物などの鉄分補給になります。
ただし塩分も入っているので多すぎると逆に枯らしてしまうので注意です。
(水質浄化剤として)
川や池の水の浄化剤として使われることがあります。
ただし飲み水にはなりません。
(金を回収する)
カイロの鉄は、金イオンを吸着する性質があるため、電子廃棄物などから金を回収する材料として研究されています。
<長持ちさせる方法>
発熱効果を長持ちさせるには、
(密閉する)
① ジップロックで密閉する:密閉することで酸素がなくなり、発熱が止まります。袋から出すと再び発熱します。

(振らない)
② 振らない:よく振るとたくさんの酸素が入るので、反応が早くなります。振らずに使うことで長持ちします。
(内側にする)
③ 外側の冷気に当たる部分ではなく、内側に貼ることで消費がゆっくりになります。
<危険な使い方>
(肌に貼る)
実はこれが一番多いのですが、直接肌に貼ってしまうことで低温やけどになってしまいます。
(寝る時)
寝る時に貼って寝ると、同じ部分に長時間当たり続けることになってしまい、これも低温やけどにつながります。
(靴の中)
靴の中に普通のカイロを入れて使うと、発熱しすぎることがあります。
必ず靴専用の物を使いましょう。
(ペットや子供の近く)
ペットが噛んだり、子供が破いたりして中身が出ると、のどや肺に炎症が出たり、飲んでしまうと口や消化器官に損傷を与える恐れがあり危険です。
ペットや子供の手の届かない場所に置くようにしましょう。
(電子レンジで再加熱)
「温め直せばまた使える」と思って電子レンジで加熱すると、中身の鉄粉が火花を散らし、火災の原因にもなって大変危険ですからやめましょう。
以上となります。
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