詩「退職、そしてその先に」
対岸から関空を眺める
戦場だったその場所
だから今まではそこには目をやらないように
敢えて周りの海を眺めていた
退職して半年が過ぎた
今も関空を眺めている
永い間よく頑張ってきたなあと思いながら
今は関空を眺めている
つらかったことも、もう忘れてしまった
そこは私の生きてきた場所
すべてがそこにある
残してきた皆がそこにいる
今も変わらずそこにいる
そこにいない私がここにいる
皆に会いたいような、会ってはいけないような
今までは同じ道、同じ方向
でも今はもう別々の道
ゆっくりゆっくり手探りで
別の道を歩んでいる
振り向いたって何もない
だから前を向いて
その先に歩みを進めている
その先の「何か」を求めて
ずっとその先の「何か」を求めて

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