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復習のベストタイミング 忘れる前に復習すれば、勉強は何倍も効率的になる

「昨日あれだけ勉強したのに、もう忘れてしまった……。」
そんな経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。

多くの人は、「もっと長く勉強しなければ覚えられない」と考えます。
しかし、本当に重要なのは勉強時間の長さではありません。
いつ復習するかというタイミングなのです。

私は通関士試験に挑戦したとき、仕事を終えて帰宅したあと、寝る前に数時間勉強し、翌朝前日の内容を復習していました。
1日の勉強時間は平均3時間ほどです。
決して長時間勉強したわけではありません。
しかし、この習慣を3か月間続けた結果、通関士試験に合格することができました。

当時、「学習後6時間以内に一度復習すると記憶に定着しやすい」という話を本で読んだ記憶があります。
そこで半信半疑で実践してみたところ、翌朝には前夜に学んだ内容が驚くほど頭に残っていることを実感しました。

現在では、認知心理学や脳科学の研究でも、「最初の復習は早いほど効果が高い」「復習を適切な間隔で繰り返すと長期記憶につながる」といったことが明らかになっています。
私が経験的に実践していた方法は、科学的にも理にかなった勉強法だったのです。

この記事では、私自身の体験と、学習科学で明らかになっている知見をもとに、復習のベストタイミングについて分かりやすく解説します。
もしあなたが、「勉強してもすぐ忘れてしまう」と感じているなら、勉強時間を増やす前に、まずは復習するタイミングを見直してみてください。
それだけで、同じ3時間の勉強でも得られる成果は大きく変わるはずです。


<第1章 人は驚くほど早く忘れる>

「覚えたはずなのに、もう忘れてしまった。」
勉強をしていると、誰もが一度は経験することです。

参考書を読んで理解したつもりでも、翌日には思い出せない。英単語を何十個も覚えたはずなのに、数日後にはほとんど忘れている。こうした経験から、「自分は記憶力が悪いのではないか」と悩む人も少なくありません。

しかし、安心してください。
実は、忘れることは脳の正常な働きなのです。

私たちの脳には、毎日膨大な情報が入ってきます。もしそのすべてを記憶し続けていたら、本当に必要な情報を取り出すことが難しくなってしまいます。
そのため脳は、「これは重要」「これは必要ない」と判断しながら、必要のない情報を少しずつ忘れていきます。

つまり、忘れること自体は悪いことではありません。
問題なのは、「忘れること」を前提に勉強していないことです。

心理学者ヘルマン・エビングハウスは、人間の記憶について数多くの実験を行い、「時間の経過とともに記憶は急速に失われる」ということを明らかにしました。

これが有名な忘却曲線です。
忘却曲線を見ると、学習した直後から記憶は急激に減り始めます。そして、最初の数時間から1日の間に最も多くのことを忘れてしまうことが分かっています。
つまり、一番大切なのは、この忘れ始めるタイミングなのです。

多くの人は、「忘れてから復習しよう」と考えます。
しかし、それでは効率がよくありません。
せっかく理解した内容を、もう一度最初から覚え直すことになってしまうからです。
本当に効果的なのは、忘れる前に復習することです。

まだ記憶が残っているうちにもう一度思い出すことで、その情報は「重要な情報」として脳に認識され、長期記憶へと移りやすくなります。

私は通関士試験の勉強中、この考え方を強く意識していました。
夜に勉強した内容を、翌朝まだ記憶が残っているうちに復習する。
すると、一から覚え直す必要はなく、「そうだった」「これを勉強したんだ」と短時間で思い出すことができました。

復習とは、新しく勉強する時間ではありません。
記憶を強くする時間なのです。

勉強ができる人は、特別な記憶力を持っているわけではありません。
忘れるという人間の仕組みを理解し、その前提で復習を取り入れているだけなのです。
まずは、「人は忘れるものだ」という事実を受け入れましょう。
その上で、忘れる前に少しだけ思い出す習慣をつくることが、効率よく学ぶための第一歩になるのです。

<第2章 私が通関士試験で実践した復習法>

私は「記憶力がいい人間」ではありません。
学生時代から暗記は得意ではなく、丸暗記だけで試験を乗り切ることは苦手でした。
そのため、できるだけ理解して覚える勉強法を考えるようになりました。

通関士試験に挑戦したときも、その考え方は変わりませんでした。
当時、私は仕事をしながら勉強していたため、一日に何時間も勉強することはできませんでした。

毎晩、仕事から帰宅して夕食や入浴を済ませたあと、21時から23時までの約2時間勉強します。
そして、睡眠を4〜5時間取ったあと、翌朝4時から5時までの約1時間、前夜に勉強した内容を復習しました。

つまり、1日の勉強時間は平均3時間ほどです。
通関士試験合格に必要とされる勉強時間の半分にも満たない時間です。
勉強時間だけを見ると、決して多いとは言えません。
しかし、この勉強法を3か月間続けた結果、私は通関士試験に合格することができました。

当時読んだ本に、「学習後6時間以内に一度復習すると記憶が定着しやすい」と書かれていたことを覚えています。
そこで私は、「それなら翌朝に復習してみよう」と考えました。
実際にやってみると、その効果は想像以上でした。

夜に苦労して理解した内容を翌朝に見返すと、「もう一度最初から覚える」という感覚ではありません。
「ああ、そうだった。」
「昨日ここで悩んだんだ。」
「この考え方だった。」

そんなふうに、頭の中から自然に知識が引き出される感覚がありました。
しかも、翌朝の復習は長時間やる必要はありませんでした。
すでに一度勉強しているため、ポイントを確認するだけで理解が深まり、記憶がより確かなものになっていきました。

私はこの経験から、勉強で大切なのは「長時間続けること」ではなく、「記憶が残っているうちにもう一度思い出すこと」だと実感しました。

夜に2時間勉強して終わりではなく、その学びを翌朝1時間で定着させる。
この繰り返しが、3か月という短期間で合格できた大きな理由だったと思っています。

もちろん、この方法がすべての人に同じように当てはまるとは限りません。
しかし、一つ確かなことがあります。
それは、復習のタイミングを工夫するだけで、同じ勉強時間でも学習効果は大きく変わるということです。

私は特別な才能や記憶力があったわけではありません。
だからこそ、「いつ復習するか」を意識したことが、大きな差につながったのだと今でも感じています。

<第3章 科学が教える「最初の復習は早いほど良い」>

私が通関士試験の勉強で実践していた「学習4〜5時間後に復習する方法」は、当時は自分の経験から「効果がある」と感じていました。

その後、認知心理学や脳科学について学ぶ中で、この方法が科学的にも理にかなっていたことを知りました。

学習に関する研究では、「最初の復習はできるだけ早く行うこと」が、記憶を定着させるうえで重要だと考えられています。
その理由は、人間の記憶が時間の経過とともに急速に薄れていくからです。

ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスは、自分自身を被験者として記憶の実験を繰り返し、「人は学習した直後から忘れ始める」ということを明らかにしました。
特に、最初の数時間から1日の間は忘れるスピードが最も速いとされています。
だからこそ、この時間帯に一度復習することが大切なのです。

まだ完全に忘れていないうちに思い出すことで、「この情報は重要だ」と脳が判断し、記憶がより強く残りやすくなります。

近年では、この考え方を発展させた「間隔反復(スペースド・リピティション)」という学習法が広く知られています。
これは、一度に何度も繰り返すのではなく、適切な間隔を空けながら復習することで、長期記憶を作るという方法です。

例えば、*学習した当日
*翌日
*3日後
*1週間後
*2週間後
*1か月後というように、少しずつ間隔を広げながら復習すると、効率よく知識を定着させることができます。

この方法は、語学学習や資格試験の学習アプリにも数多く採用されており、その効果が広く認められています。
また、もう一つ重要な研究があります。
それが「アクティブリコール(Active Recall)」です。

アクティブリコールとは、「答えを見ながら覚える」のではなく、「自分の頭で思い出す」ことを繰り返す学習法です。

例えば、教科書を何度も読み返すだけでは、「分かった気になる」ことはあっても、本当に覚えているとは限りません。
一方で、本を閉じて「さっき何を読んだだろう」と思い出そうとすると、脳は記憶を引き出そうと活発に働きます。
この「思い出す」という行為そのものが、記憶を強くすることにつながるのです。

私が翌朝に行っていた復習も、ただ教科書を読み直すだけではありませんでした。
まず頭の中で思い出し、それからノートや参考書を見て答え合わせをするようにしていました。
そのため、短時間でも理解が深まり、知識が定着しやすくなったのだと思います。

つまり、科学が教えてくれることはとてもシンプルです。
「早めに復習すること」と、「自分の力で思い出すこと」。
この二つを意識するだけで、勉強の効率は大きく変わります。

特別な才能や優れた記憶力は必要ありません。
記憶の仕組みに合わせて勉強することこそが、効率よく学び続けるための最も確実な方法なのです。

<第4章 おすすめの復習スケジュール>

「復習は早いほうがいい」と分かっても、「では、いつ復習すればいいのか」と迷う人も多いでしょう。

もちろん、人によって生活リズムや勉強時間は異なります。
そのため、すべての人に当てはまる唯一の正解があるわけではありません。

しかし、記憶の仕組みを考えると、忘れ始める前に何度か思い出す機会をつくることが大切です。

私がおすすめする復習スケジュールは、次のような流れです。

① 学習直後(5〜10分)
勉強を終えたら、すぐに教科書を閉じてみましょう。
そして、「今日は何を学んだだろう」と思い出してみてください。
重要なポイントをノートに一言だけ書いたり、頭の中で整理したりするだけでも十分です。
この短い振り返りが、記憶を整理する第一歩になります。

② 4〜6時間後
ここが最も重要な復習のタイミングです。
私自身も、夜に勉強した内容を翌朝4〜5時間後に復習していました。
まだ完全には忘れていないため、少し考えるだけで思い出せる状態です。
このタイミングで一度記憶を呼び戻すことで、「重要な情報」として脳に定着しやすくなります。
忙しい人でも15〜30分程度あれば十分です。
全部をやり直す必要はありません。大切なのは、「思い出すこと」です。

③ 翌日
翌日には、もう一度全体を確認します。
ここでも、最初から読み返すのではなく、まずは何も見ずに思い出してみましょう。
思い出せなかった部分だけを教科書やノートで確認すれば、短時間で効率よく復習できます。

④ 3日後
3日ほど経つと、少しずつ記憶が薄れてきます。
このタイミングでもう一度復習すると、長期記憶への定着がさらに進みます。
苦手な部分だけに絞れば、10〜20分程度でも十分でしょう。

⑤ 1週間後
1週間後には、「本当に理解できているか」を確認します。
問題集を解いたり、自分の言葉で説明したりすると、理解の浅い部分がよく分かります。
もし説明できなければ、まだ理解が不十分ということです。

⑥ 1か月後
最後は、1か月後の確認です。
ここまで覚えていれば、その知識はかなり長く記憶に残るようになります。
忘れている部分があっても心配はいりません。
その部分だけ復習すれば、再び短時間で思い出せるはずです。

このように見ると、「何度も復習しなければならない」と感じるかもしれません。
しかし、実際には毎回すべてを復習する必要はありません。
最初は時間がかかっても、回数を重ねるごとに復習時間は短くなっていきます。
覚えているところは確認だけで終わり、忘れたところだけを重点的に復習すればよいからです。

だからこそ、私は勉強は「一度で完璧に覚えよう」と考えないことが大切だと思っています。
一度で覚えるのではなく、何度か思い出す。

この積み重ねが、知識を短期記憶から長期記憶へと変えていきます。
次の章では、多くの人が無意識にやってしまっている「効率の悪い復習法」についてお話しします。
せっかく時間をかけて復習しても、やり方を間違えると効果は半減してしまうからです。

<第5章 復習でやってはいけないこと>

復習は勉強の成果を大きく左右します。
しかし、「復習さえすればいい」というわけではありません。
やり方を間違えると、時間ばかりかかってしまい、思うような効果は得られません。

ここでは、多くの人がやってしまいがちな復習の失敗例を紹介します。

① 教科書を最初から最後まで読み直す
復習というと、教科書や参考書を最初から最後まで読み直す人がいます。
もちろん、まったく意味がないわけではありません。
しかし、これは非常に時間がかかるうえに、「読んだから覚えた」という錯覚に陥りやすい方法です。
一度読んだ内容をもう一度読むと、「見たことがある」「分かった気がする」と感じます。
ところが、本を閉じた瞬間に説明できなければ、本当の意味で理解できているとは言えません。
復習で大切なのは、読むことではなく、思い出すことです。

② 全部を復習しようとする
真面目な人ほど、「全部復習しなければ」と考えます。
しかし、実際には覚えているところまで何度も復習する必要はありません。
時間には限りがあります。
だからこそ、復習すべきなのは「忘れたところ」「苦手なところ」です。
できる問題より、できない問題に時間を使う。
これだけでも勉強の効率は大きく上がります。

③ 答えを見ながら復習する
問題集を開き、答えを見ながら「分かった」と思っていませんか。
実は、これも効果があまり高くありません。
答えを見れば、「知っていた」と感じてしまいます。
しかし、答えを隠した状態で解けなければ、それはまだ自分の知識になっていないということです。
まずは何も見ずに考える。
答えが出なければ確認する。
この順番を守るだけで、記憶への定着は大きく変わります。

④ 一夜漬けに頼る
試験前日に何時間も勉強して、一気に覚えようとする人もいます。
もちろん、短期間である程度の知識を詰め込むことはできるでしょう。
しかし、それは短期記憶に入っているだけです。
試験が終わると忘れてしまうのは、そのためです。
もし本当に知識を身につけたいのであれば、一夜漬けではなく、早めに学び、何度か復習する方がはるかに効率的です。

⑤ 「覚えること」を目的にしてしまう
復習の目的は、「覚えること」ではありません。
本当の目的は、「忘れそうな知識を長く使える知識に変えること」です。
そのためには、ただ眺めるだけではなく、自分の言葉で説明したり、問題を解いたり、人に教えたりすることが大切です。

知識は、使うことで定着します。
だから私は、復習とは「記憶を確認する時間」ではなく、「知識を使える状態に育てる時間」だと考えています。
復習が上手な人は、長時間勉強している人ではありません。
必要なところだけを、必要なタイミングで、必要な方法で復習している人です。

勉強時間は誰にとっても貴重です。
だからこそ、「何を復習するか」だけでなく、「どう復習するか」にも目を向けてみてください。
その小さな工夫が、1年後、5年後には大きな学力の差となって現れるはずです。

<第6章 復習は「忘れたこと」を確認する時間>

「復習」と聞くと、多くの人は「覚えていることをもう一度確認すること」だと思っています。
しかし、私は少し違う考え方をしています。

復習とは、「忘れたこと」を見つける時間です。

勉強した内容をすべて覚え続けることは、誰にもできません。
だからこそ、「何を忘れたのか」を知ることが、復習の本当の目的なのです。

例えば、10項目勉強したとします。
翌日に復習してみると、8項目はすぐに思い出せたのに、2項目だけ思い出せなかったとします。
このとき、多くの人は10項目すべてをもう一度復習しようとします。
しかし、本当に復習すべきなのは、思い出せなかった2項目だけです。
覚えていることに時間をかけるより、忘れたことに時間を使うほうが、はるかに効率的です。

私は通関士試験の勉強をしていたとき、この考え方を自然に実践していました。
翌朝の復習では、まず何も見ずに思い出してみます。
すぐに答えられた内容はそのまま次へ進みます。
思い出せなかったところだけを参考書やノートで確認し、もう一度理解し直す。
この繰り返しでした。
だから、復習に何時間もかかることはありませんでした。
むしろ、勉強を続けるほど復習時間は短くなっていきました。
覚えていることが増え、復習する範囲が少しずつ減っていったからです。

これは仕事にもよく似ています。
仕事でミスをしたとき、すべての作業を最初からやり直す人はいません。
原因になった部分だけを修正し、次は同じミスをしないように改善します。

勉強も同じです。
忘れたところだけを見つけて補強する。
その積み重ねが、知識を確実なものにしていきます。

私は、この考え方が後に紹介する「カード式ノート術」につながっています。
カード式ノートでは、一度覚えたカードは外し、覚えていないカードだけが手元に残ります。
つまり、苦手なものだけを復習する仕組みになっているのです。
だから、勉強を続けるほど復習量は減り、それでも知識は着実に増えていきます。
私はこの方法で、仕事をしながら限られた時間の中で通関士試験に合格することができました。

復習とは、時間を増やすことではありません。
無駄を減らすことなのです。

「何時間勉強したか」よりも、「何を忘れていたか」を知ることのほうが、ずっと大切です。
ぜひ今日からは、復習を「覚えていることを確認する時間」ではなく、「忘れたことを見つける時間」として考え、復習するタイミングを見直してみてください。
その視点を持つだけで、あなたの勉強はこれまで以上に効率的になり、学ぶことがもっと楽しくなるはずです。

そして次回の記事では、私が実際に通関士試験で実践した「最強のカード式ノート術」をご紹介します。
苦手なところだけが自然に残り、復習すればするほど勉強時間が短くなる。
そんな効率的な勉強法を、具体的な実践方法とともにお伝えします。

お読みいただきありがとうございます。
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これからもよろしくお願いします。









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