カエル化現象って聞いたことありますか?
あなたは「カエル化現象」って聞いたことありますか?
私は初めて聞きました。
これは、グリム童話の「カエルの王様」に由来し、2004年に臨床心理学の藤澤伸介氏により示された心理学用語です。
グリム童話のカエルの王様は、最初はカエルを気持ち悪がっていた王女が、これは魔法にかけられた王子様で、魔法が解けて美しい姿の王子様が現れると恋に落ちるという話です。

カエル化現象はこの逆パターンで、好きだった相手が自分に好意を示した途端、まるでカエルの様に気持ち悪く思えてしまい、好意は急速に冷めて幻滅に代わるという逆転現象をいいます。
これが単に冷めただけと違うのは、冷めるのが徐々に長い付き合いの中で起きるのに対し、カエル化現象は相手が好意を示した瞬間に起こる点です。
そして冷めるのは相性や価値観の違いから生まれるのに対し、カエル化現象は自己防衛や理想の崩壊から来ることなどが挙げられています。
最近では相手の些細な言動でドン引きして冷める時にも使われるようです。
改札でICカードの残高不足で引っかかっている様子を見た時とか、
フードコートでキョロキョロして空いている席を探している姿を見た時とか、
走っている格好がちょっとダサいと思った時とかに一気に恋心が冷めるような時です。
これは男女間の恋愛シーンだけにとどまらず、ビジネスシーンでも見受けられます。

例えば、就職で内定をもらった途端に、モチベーションが下がったり、
入社後に理想と現実のギャップに直面して辞めてしまったり、
優しくて尊敬していた上司が、急に「君は特別だ」と過剰評価して接近してくると、途端に「なんかいやな感じ」と思ったり、
部下が急になついてきて、重たく感じて避けたくなったりします。
社外でも顧客から急に高評価を受けたり、ひいきにされたりすると、逆に警戒心が生まれたりします。
反対にお気に入りだった店の梱包が雑だったり、高級ブランドが安っぽい商品を出してきたりして「なんか違う」と思うようになったりする時にも起こります。
採用の際には、内定を出したままほったらかしにはしないで、入社前後まで継続的にコミュニケーションをとり、仕事内容や社内の様子も徐々に開示していくと、ギャップがなくなっていくでしょう。
私も大学を出て就職する時(46年も前ですが)も、内定から入社式まで毎月内定者が集められてご馳走を振舞われていた記憶があります。
人は、親しくない人が45㎝よりも近づくと圧迫感や不安感を感じ、
全く知らない人ならば1.2m以内に入られると不快に感じることがあります。
ビジネスシーンでは常に一定の距離を保つ方が仕事をしやすく、急に距離を詰められると拒否反応を起こしてしまいます。
受ける側も完璧を求めすぎず、柔軟な姿勢で臨むことと、入社前には自分で企業研究をしっかり行い、実態をよく知っておくことが求められます。
過度の期待が重荷になったりするので、あくまで通常レベルの仕事モードキープがベストでしょう。
もう一つカエル関連で、「ゆでガエル理論」という面白い理論があります。
これは、カエルを温水に入れ、徐々に温度を上げていくと、カエルは危険を感じることなく死んでしまうという話からきており、ビジネス環境の変化に鈍感で気がつかないでいると、危機に直面するという警告です。
常に市場環境の変化には敏感でなければならず、これを怠ると競争力を失ってしまいます。
また、現場の従業員からの改善提案も積極的に取り入れることで、環境変化に即した対策を講じ、同時に従業員の満足度も高めることができるのです。
以上カエルさんにまつわるお話しを2つご紹介しました。
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