関数電卓から生成AIへ──研究者が体感した“誰でもできる”データ分析時代 #40
「データ分析?ああ、数字とにらめっこして胃が痛くなるやつね……」
かつて私は、そんな“データ奴隷”でした。
理系出身、研究の現場でうん十年。
実験結果をまとめ、グラフ化し、統計を取り、解析する日々。
……と聞けば、さぞかしクールな研究者に見えるでしょう?
ノンノン。
実態は、「関数電卓をカチャカチャ叩き、OHPに手書きしたグラフと格闘する“古の魔術師”」。
(この表現でピンとくる同志は、そっと手を挙げてください)
数字の山に埋もれ、時には徹夜で資料作成。
まるで、終わりの見えないクエストをひたすらこなすRPGプレイヤーのようでした。
しかも、手元にあるのはボロボロの木刀一本。
「もっと楽に、もっと楽しくデータと向き合いたい!」

そんな私の“冒険の書”に記された第一歩から、AIという最強の仲間と出会い、ついに「勇者」になるまでの物語を、これから皆さんに共有したいと思います。
第一歩:Excelという「魔法の杖」
「もっと楽に、もっと早く!」。
そんな”データ奴隷”の叫びが天に届いたのか、私の冒険の書に、最初の魔法が記されました。
その名は、『Excel』。

セルに呪文(数式)を唱えれば、瞬時に美しいグラフが目の前に現れる。
あのときの感動は、まさにRPGで初めて攻撃魔法『ファイアボール』を覚えたときのようでした。
「これで資料作成の徹夜から解放される!」
「『その近似線、本当にこれでいいのか?』という上司のツッコミにも耐えられる!」
……そう、私はついに「魔法の杖」を手に入れたのです。
──しかし、その杖は万能ではありませんでした。
データが増えれば、ファイルは「重さ」という呪いにかかって動かなくなり、上司からの「この指標も追加して」という一言は、「やり直し」という最悪の攻撃魔法に。
便利ではあるけれど、それはまだ「歩き」から「小走り」になった程度。
私の冒険は、まだ始まったばかりでした。
💡 ジョブチェンジ!Power BIという「禁断の魔法陣」
Excelの「魔法の杖」では限界がある……
「もっと強くなりたい!」
「もっと速く!」
そんな私の“修行”は続きました。
そして、その執念が私を導いたのが、Power BIという存在。
「なんやこれ!?データ数がどれだけ増えてもサクサク動くやん!」
「え、カーソルを合わせるだけで、必要な数字がポップアップするだと!?」
「しかもグラフの拡大縮小がヌルヌルすぎるぅぅぅ!!」
まるで、これまでのデータとの格闘が嘘のようでした。
複数のデータを統合して、ダッシュボードで動的に可視化。
それはもはやExcelの延長ではなく、地面に巨大な「魔法陣」を描き、その上でデータが踊り出すような感覚。

関係者から「別の角度で見たい」と無茶ぶりされても、数クリックで即座に対応できる。
まるで、「あらゆる攻撃を受け流す、伝説の盾」を手に入れたような安心感。
私はついに「データ分析の魔法使い」へとジョブチェンジを果たしたのです。
しかし……。油断は禁物でした。
この先のダンジョンには、私を絶望させるほどの“魔物”が待ち構えていたのです……。
👹 ラスボス現る!──DAX関数という名の“魔物”
「よし、これで天下無双だ!」
そう思ったのも束の間。 私の前に、絶望的な強さを持つ“魔物”が現れました。
その名は──DAX関数。
強力な力を持つ代わりに、クセが強すぎて一筋縄ではいかない。 まるで、古代文字で書かれた呪文を解読するかのようでした。
式を組んではエラー。直してはまたエラー。
Excelの関数と似ているようで、まったく違う異世界の呪文。
しかも、ググっても情報が少ない。
気分はほぼ、無限ループにハマったRPGプレイヤー。
「この魔物、どうやって倒せばいいんだ……!?」
──で、ここだけの話。 私はこのラスボス戦から、華麗に逃げました。
名付けて、「ラスボスを倒さずに、裏口からゴールする」作戦。

Excelで複雑な計算や前処理をすべて済ませ、Power BIにはできるだけシンプルなデータだけを渡す。
あとはボタンひとつで「はい、できました」。
「え?それって、使いこなせてないのでは……?」
──はい、その通りです(笑)。
でも、業務はちゃんと回るし、上司の無茶ぶりにも対応できる。
要するに私は、“正面から戦わず、ストーリーを進める裏技プレイヤー”だったのです。
🤖 運命の出会い!AIという名の「最強のNPC」
「このまま裏技だけで、冒険を続けていくのか……」
そんな逃げ腰プレイヤーの私の前に、突如として救世主が現れました。
そう、ChatGPT(生成AI)という名の「最強のNPC(ノンプレイヤーキャラクター)」です。
彼は、私が魔法(プロンプト)を唱えるだけで、最高の道具に化けてくれました。
たとえば、DAXというラスボスが繰り出す「異世界の呪文」。
これまでなら頭を抱えていたその呪文を、「この状況で使えるDAXの呪文と、その解説を教えて」と尋ねるだけで、即座に答えをくれるのです。

まるで、迷宮の奥で立ちすくんでいる私に、的確な攻略法を耳打ちしてくれる、頼もしいガイド役。
ラスボスを前にして、「これ、もう正面から戦えるかも?」と本気で思えるようになりました。
裏技だけではたどり着けなかった「本当のゴール」が、見えてきたのです。
🚀 そして伝説へ……Pythonで「勇者」デビュー!
AIという最強のNPCと出会った私は、ついにこの冒険の最終目標に挑むことを決意しました。
その名は──Python。
正直、プログラムなんて自分には縁のないものだと思っていました。 「Hello, World」と画面に表示するprint()が限界。
「自力で学ぶより、できる人にゴマをすってやってもらおう」と本気で考えていたくらいです。
まさに、「伝説の剣を手に入れたのに、重すぎてまともに振れない」状態。
それでも、隣には心強い相棒(AI)がいました。
「このデータの処理にはどんな呪文が必要?」
「このグラフを動かすにはどう唱えればいい?」
そう尋ねれば、AIは必要なコードと解説をセットで返してくれる。
気づけば、いつの間にか私は、
Jupyter Notebookでコードを書き、
Dockerで開発環境をサクッと整え、
Plotlyでインタラクティブなグラフをぐりぐり動かす──
そんな作業を、ひとりでサクッとこなせるようになっていました。
(専門用語に聞こえるかもしれませんが、AIが教えてくれるので安心してください)
AIは、私の隣で「見習い勇者」のガイドブックを読み上げてくれました。
そのおかげで、私は一気に「冒険に出られる本物の勇者へと進化したのです。
🌟 そして、新たな冒険へ
かつて「データ奴隷」だった私の冒険の書は、AIとの出会いによって一気に書き換えられました。
そして今、この冒険の旅は、誰にでも開かれています。
かつては「選ばれし者」だけのものでしたが、 AIという最強のガイドがいれば、誰もがデータ分析というRPGの主人公になれるのです。
Excel=戦士(小回りが利く)
Power BI=魔法使い(美しく可視化)
Python=勇者(どんな難題も挑める)
AI=ガイド(冒険の道を照らす)
「亀の歩み」だったデータ分析が、今や「ロケットのスピード」。
そして、そのロケットに乗れるのは、裏技プレイヤーを含めて誰でもOK。
この旅はまだ始まったばかりです。
【次のクエストのご案内】
もし、データ分析の「実践」に興味がある方は、こちらの記事で具体的な「呪文(コード)」や「冒険のヒント」をまとめています。
あなたの冒険の旅が、より楽しく、スムーズに進むことを願っています!
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