名刺の「箱」で展示会に挑んだ後輩:令和の新人、謎の節約術 #51
1. 初展示会に挑む新人タケシ

「先輩! これで俺も一人前の社会人っす!」
入社1年目の後輩タケシ(ピカピカの新卒、Z世代の希望の星)が、ついに会社を代表して「初展示会」に挑む日が来た。
会社のプロジェクトに関わる最新技術の調査がミッション。
キラキラした目で意気揚々と語る姿は、まさに“新世代の勇者”。
「名刺は用意した? 展示会じゃ名刺交換が命だぞ」と私が念を押すと、タケシは胸を張って答えた。
「100枚、ピカピカの新品っす!」
素晴らしい! 準備万端! …かと思いきや、彼がカバンから取り出したのは…購入時の名刺が入った箱そのものだった。
名刺屋から届いたあのペラペラの箱、だ。
ちょっと待てw むしろ、購入時のラベルついたままじゃないかw
「タケシ、そのラベル…剥がさないの?」
と私がツッコミを入れると、
彼はキョトンとした顔で
「え、剥がす必要あります? この箱、名刺ピッタリ入ってるし、なんかオシャレっすよ!」とニヤリ。
オシャレ!?
そのラベル付きのペラペラ箱が!?
タケシの謎の自信に、私の頭は早くもパニック寸前だった。
2. 新世代、まさかの「箱推し」

完全に動揺した私が
「タケシ、それ…購入時の名刺が入った箱のまま持ってく気?」
と恐る恐る聞くと、タケシはさらにドヤ顔でまくし立ててきた。
「だってケース買う意味なくないっすか? 新世代なんで、無駄な出費はしないんですよ! ていうか、この箱、名刺ピッタリ入ってるし、ラベルもカッコいいロゴ入りなんでSDGsっす!」
新世代…だと?
名刺屋のあのペラペラの箱、ラベルベッタベタでSDGsを語る!?
私の頭の中で昭和・平成・令和の警報が一斉に鳴り響いた。
もしかして、私が化石なだけ? Z世代のミニマリスト魂、恐るべし…。
「でもさ、会社で使うなら会社がケース支給するよね?」
と私が何気なくフォロー(?)を入れると、
タケシの目がキラーンと光った。
「ですよね! だからこの箱で十分っす! ていうか、箱の方がオーガニックな感じでエコっすよ!」
タケシ、お前のその謎のエコ理論と底なしの自信、どこから湧いてくるんだよ…!
私がフォローしたつもりが、完全に新世代の暴走列車にガソリンぶっかけただけだった。
3. 同期のひと言で新世代理論が爆散

念のため、「同期はどうしてる?」と聞いてみた。
タケシがスマホで同期のグループチャットを確認すると、みるみる顔が青ざめていく。
「先輩…同期に『え? 普通にケース買うでしょ』って言われました…。名刺の箱、しかもラベル付きはヤバいって…」
爆散。
私は内心ガッツポーズ。
「ほら見たことか! 新世代とか言いつつ、ただのケチだっただけじゃん!」
と心の中でツッコミを入れた。
同期の追い打ちがエグい。
「展示会でラベル付きのペラペラの箱から名刺出したら、ブースの人100%笑うよ。てか、帰れって言われるかも」。
タケシの“新世代理論”、開始5分で木っ端みじんに砕け散った。
4. 結末:ケースという“新世代の武器”

結局、私の予備の名刺ケースを貸してタケシは展示会へ。
購入時の名刺が入った箱はカバンの奥底に封印された(なぜかラベル付きのまま持参)。
会場では、初の名刺交換で手が震え、「うわ、ちょっと待ってくださいっす!」と焦るタケシ。
だが、ブースのおじさんが「新人さん、いいケース持ってるね!」とニッコリ。
タケシ、照れながら「これ…借り物っす」と正直に答えて、なぜか場が和んだ。
後で聞いた話、名刺ケースを開くたびにタケシはRPGの主人公みたいに呟いていたらしい。
「先輩、ケースって…なんかカッコいいっすね…」。
ほらな! ラベル付きのペラペラの箱よりケースの方が100倍スマートだろ!
「ぁ、今度から一応、初めての時は周りに確認とります!(ドヤ)」
と立ち直りの早いタケシ。さすが新世代。
5. 教訓:箱は箱、ビジネスはケースで
この一件でタケシが学んだのは、
「自由な発想も大事。でもビジネスの基本は押さえよう」。
そして私は、Z世代の突飛な発想に振り回されつつ、ちょっと嫉妬した。
だって、名刺屋のラベル付きペラペラの箱で展示会に挑むなんて、私の新人時代には逆立ちしても思いつかない発想だもん。
皆さん、展示会に行くときは名刺ケースを忘れずに。
購入時の名刺が入った箱は…家で大事に保管しておこう。
そして、もし会場で“ラベル付き箱持ち新人”を見かけたら、そっと勇者認定して、こっそりケースを勧めてあげてほしい。
だって、令和のビジネスは、箱じゃなくてケースで戦う時代だから!
この話は、誇張している部分があるのできっとフィクションです。
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