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観測しているだけで満足するマーケターもどきたち

マーケターとして、計測することは大事だ。

数字が見えなければ、改善のしようもない。
計測環境を整えること自体は必要な仕事である。

だが、やたらと計測のための作業をしているマーケターが目につく。

計測するためにどうするか。
ダッシュボードをどう作るか。
レポートをどう見せるか。

そんなことばかりやっている。

もはや、計測すること自体が仕事になっているようにすら見える。

計測するのは構わない。
だが、肝心のマーケティング業務はしているのだろうか。

そもそも、計測して観測する。
それがマーケティングの仕事だと思っているように見える。

というか、周囲もそれを仕事として受け入れてしまっている。

毎日、毎週、数字を確認する。
上がった、下がったと報告する。

バカらしい。

数字など、何もしなくても動く。
上がる日もあれば、下がる日もある。

それなのに、上がれば成果が出たような顔をする。
下がれば何か重大な問題が起きたような顔をする。

そのどちらにも、自分が何も関与していないことだけは、

どうやら観測できていないようだ。

まあいい。

それで、いつ動くのだろうか。

いつ改善するのだろうか。
いつ意思決定をするのだろうか。

数字が動くたびに一喜一憂するのは構わない。
だが、それだけなら数字の大小さえ理解できれば誰にでもできる。

マーケターの仕事は、数字を観測することではない。

数字を作ることである。
数字を変えることである。

数字は、眺めていても変わらない。
変わるのは、人が意思決定をし、施策を打ち、改善したときだけである。

本来のマーケティング業務とは、
その意思決定を繰り返し、成果を積み上げる仕事だったはずだ。

観測者は数字の変化を眺めるだけ。
マーケターは数字の変化を自ら作る。

似ているようで、まったく違う。

計測環境を整え、数字を観測し、レポートを作る。
それ自体は必要な作業であることは否定しない。

だが、それはマーケティング業務ではない。

だいぶ良く言ってあげても、マーケティング支援業務である。

それをマーケティングだと言い張るのであれば、話は噛み合わない。
それでマーケターを名乗るのであれば、自分の理解とは違いすぎる。

でも、もうそれがマーケターということになっている気もする。

明日も、ダッシュボードを開くのだろう。
数字を見て、何か考えているような顔をするのだろう。

そして、観測した結果をまとめて報告する。

もし、それがマーケターの仕事だというのなら、随分と楽な仕事である。

何のために計測しているのか。
何のために観測しているのか。

本人ですら、もう分かっていないのかもしれない。

本来のマーケティングは、観測してから始まるものだ。
にもかかわらず、観測して終わって満足している。

それでもマーケターを名乗るのであれば、

計測や観測が必要なのは、自分自身の在り方ではないだろうか。


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