シンプルすぎるSEOの考え方で2026年も通用している事実
SEOは、毎年のように「終わった」と言われる。
アルゴリズムのアップデートで終わり、
コンテンツの評価や質の変遷で終わり、
最近はAIの台頭でいよいよ終わるらしい。
だいたい毎年、何かしらの理由で終わっている。
むしろ、終わっていない年の方が珍しい。
さらに細かく見ると、
月単位でもだいたい何かが起きている。
アップデートが来た、順位が変わった、トラフィックが落ちた。
そのたびに「これは大きな転換点だ」と言われる。
そしてここ数年は、話題の中心がAIに移った。
検索エンジンそのものではなく、
「そもそも検索されなくなるのでは」という話まで出てきている。
ここまで来ると、もはや何が終わっているのかよくわからない。
ただ、実務でやっていると少し違う景色が見える。
SEOは終わっていないし、やることもそこまで変わっていない。
SEOは終わってもなければ変わっていない
ちなみに、自分は2014年頃からSEOの現場にいる。
体感として、
SEOはあるタイミングで一度「答え」が出ていると思っている。
それが、いわゆる
WELQ問題以降の流れだと思っている。
それ以前のSEOは、
かなり雑に言えば、検索結果をどう操作するかのゲームだった。
リンクをどう集めるか。
どういう構造で評価を稼ぐか。
あるいは、どれだけ低品質でも量産するか。
そういった抜け道の話が中心にあった。
でも、あの一件を境に、空気は大きく変わった。
コンテンツの質。
検索意図との一致。
ユーザーにとって価値があるかどうか。
そういった、ある意味で当たり前のことに強制的に引き戻された。
それ以降も、アルゴリズムは何度も更新されている。
自分は影響を受けなかったが大きな動きがあることもあった。
ただ、そのアップデートの多くは、
「正しい方向に近づけるためのブラッシュアップ」であって、
ゲームのルール自体が大きく変わった印象はない。
つまり、
どう操作するか
どう価値を出すか
という転換はあったが、
その価値を出すという軸自体は、ここ数年ほとんど変わっていない。
だから、2026年でもSEOはシンプルに考えられる。
SEOを難しくしている犯人は誰か
結論から言うと、特定の誰かではない。
もっと言えば、SEOそのものが難しいわけでもない。
難しくしているのは、ほとんどが運用の仕方と認識のズレだ。
その上で、あえて「犯人」を挙げるとすれば、いくつかある。
お金の使い方が極端になりやすい
SEOに限らずだが、
やたらと予算をかけすぎるケース
ほとんど投資しないケース
この両方がある。
一見すると真逆だが、本質は同じだ。
例えば、広告には毎月1000万使うのに、
SEOには100万すら出したくない、という判断。
こういう目には何度も遭っている。
短期的に成果が見えやすいものやお金をかけて当たり前とされるものにはお金を出すが、時間がかかるものには投資しない。
これはSEO経験がある人より広告系出身の人が業界にも社内にも多いということも影響しているだろう。
結果として、
広告に依存する構造になる
SEOは中途半端に終わる
「SEOは効かない」「SEOはやらない」という結論になる
逆に、最初から大きな予算をかけすぎるケースもある。
この場合は、
適切な費用になっていない
効果を焦り外せない前提になる
無難な施策しか選ばれなくなる
どちらも共通しているのは、
SEOを積み上げるものとして扱えていないということだ。
担当や業者をなんとなくで選んでいる
SEOはシンプルだが、ちゃんとやるのは難しい。
それにもかかわらず、
なんとなく良さそう
知り合いに紹介された
提案がそれっぽい
といった理由で選ばれているケースはかなり多い。
また、選ぶ側に知識や経験がない場合も多いということもある。
これは経験の浅い管理職が採用面接をして使えない人間を採用してくるということに似ている。
明確な基準もなく、比較もせず、意思決定の理由も曖昧なまま進む。
そしてこういう相手に対して代理店や業者は言葉巧みにそれっぽいことを言って意味があるという説明を上手にする。
その結果、やっていることの妥当性も評価できず、改善の方向性も見えなくなる。
そして最終的には、
「いろいろやったけどSEOは難しい」「SEOは意味がない」
という結論になる。
我慢ができない
SEOはどうしても時間がかかる。
1週間、1か月でどうにかなるもんではない。
立ち上げの場合は、
最低でも半年以上は想定しておかなければいけないだろう。
これはもう構造的なもので、
どれだけ正しくやっていても、結果が出るまでには一定のラグがある。
ただ、多くの場合ここで我慢ができない。
しかもそれは、プレイヤー側と意思決定側の両方で起きている。
まずプレイヤー側。
何かやっていないと不安になる
改善している感を出したくなる
手を動かし続けていたくなる
その結果、
途中で施策を変える
細かい修正を繰り返す
一貫性がなくなる
不安な気持ちは重々わかるが、
実際には検証を壊しているだけになりやすい。
次に、意思決定側。
早く成果を求める
数字で説明を求める
短期で判断しようとする
その結果、
途中で評価が入る
方針が変わる
継続できなくなる
つまり、積み上げる前提の施策に対して、短期の意思決定が介入してしまう。
SEOは本来、小さく試して、結果を見て、次に活かす。
この繰り返しで精度を上げていくものだ。
にもかかわらず、プレイヤーは動きすぎ、意思決定者は急ぎすぎる。
どちらの理由にせよ、短期で終わりSEOを否定する結果を呼び込みやすくなってしまう。
指標で管理や評価をしようとする
SEOに関する指標は多くある、
セッション、ドメイン、被リンク数などなど。
どれも重要ではないとは言わないが、
問題はそれをどのタイミングで見るかだ。
SEOは段階のある施策だ。
極端な話、
まだコンテンツも出していない
順位もついていない
この状態で、
指標を分析したり
競合を細かく見たり
スコア改善の話をしたりする
のは、あまり意味がない。
むしろその時間でやるべきことはシンプルで、
まずコンテンツを出すことだ。
そして、狙ったキーワードで10位以内に入るかどうか。
ここがスタートラインになる。
それ以前の段階で、
グダグダ分析する
指標を気にする
完璧を目指す
こういった動きが増えると、単純にスピードが落ちる。
もちろん、順位がついてきた後は話が変わる。
つまり、指標はスタート地点ではなく、改善フェーズで使うものだ。
順番を間違えると、
何も出していないのに分析している
順位もないのに最適化している
という状態になる。
これでは、いつまで経っても前に進まない。
SEOで一番最初にやるべきことは、
シンプルに「順位をつけにいくこと」だ。
そこに至る前に考えすぎると、だいたい失敗する。
SEOをする目的が定まっていない
SEOがうまくいかないケースの多くは、ここに集約される。
そもそも、何のためにSEOをやるのか。
流入を増やしたいのか
CVを増やしたいのか
認知を取りたいのか
ここが曖昧なまま進むと、当然だが評価もできない。
その結果、
何が正解かわからない
施策がブレる
やっているのに積み上がらない
そしてもうひとつ。
「SEOをやること」と「SEOでマーケティングをすること」は別物だということを理解していないことが多い。
記事を書くことや、順位を上げることは手段であって、
本来の目的はその先にある。
にもかかわらず、
記事を書くこと自体が目的になる
順位を上げることがゴールになる
といった状態になると、手段が目的化する。
よくあのキーワードで上位を獲りたいとか、セッション数を何万にしたいというが、してどうなるのか?が抜けてたりする。
もしくは、そうなることで実際には得られないものを得られると思い込んでしまっていることすらある。
SEOをするであれば、突き詰めれば上位を獲るということになるが、
SEOをマーケティングとして行いたいのであれば、いろいろ考えなければいけない。
SEOに限らず、目的と手段を取り違えたまま進めてうまくいくものなどない。
実践しているSEOの前提条件
私が直近で実践しているSEOは、
無制限の予算やリソースを前提にしたものではない。
実際には、
予算は月10万円前後
記事作成数は月20本程度
外部施策なし、コンテンツ中心
このくらいの規模感で回している。
そしてその状態から、
約2年で月100件以上のCVを生むチャネルまで伸ばしている。
つまり、
大きな投資や特殊なテクニックがなくても成立する前提の話をしている。
逆に言えば、
大規模サイト
潤沢な予算
強いドメイン
といった条件とは少し前提が違う。
ただ、だからといって難しくなるわけではない。
が、私の条件では、やることはかなり限定される。
しかし、この規模だからこそ、
無駄なことをしない
本質だけやる
というシンプルな設計になる。
だが、2026年でも十分に戦えていて、
現在進行形で伸びているチャネルになっているには理由がある。
2026年でも戦えるシンプルすぎるSEOの中身
SEOは難しいわけでもないが簡単というわけでもない。
また、条件に余裕がない中では、できることも限られている。
その前提を踏まえたうえで、私が実践している、
2026年でも戦えているシンプルすぎるSEOの中身を見ていこう。
キーワードと検索結果を素直に見る
SEOは突き詰めると、
「どのキーワードの検索結果の順位を獲るか」の話になる。
にもかかわらず、
業界のセオリー
テンプレ的なSEO
さまざまな指標
他社のやり方
といった外の情報に引っ張られるケースが多い。
実際に見るべきなのはもっとシンプルで、
このキーワードで検索する人は何を求めているのか
このキーワードに対して自分たちは何を言えるか
このキーワードの検索結果はどうなのか
この視点だけで、まずは対応するコンテンツを用意する。
それがどうなるかを見てみるということを繰り返すことが基本になる。
作れる範囲で最大化する
予算も時間も限られている。
だからこそ、最初から勝てない戦いはしない。
もしくは、できないことはできないと割り切る。
強すぎる競合は避ける
作れないコンテンツは狙わない
継続できる範囲に絞る
予算内での基準で進める
10万で20本を作るというと5000円から6000円でライターに発注しているということになる。
この価格は安いのは理解している。
だから、それで納得してもらう動きを自分がしなくてはいけない。
そして、相手に対してもその予算内で最大限していただいてることを求めるということが重要だ。
その条件下で生まれたものを武器にして、
戦えるように整えるのがSEO担当者の力量である。
CVを逆算した動きで設計する
私の場合、作成した記事からCVを生むということが目的でやっている。
SEOは順位が着くかどうかがスタートといったが、順位が着いたとしてCVが生まれる余地があるかどうかをまず考える。
その視点で考えれば必然的に作成すべき記事や狙うべきキーワードが見えてくるはずだ。
そうではないキーワードで上位を獲っても厳しく言えば意味がない。
CVを生む余地があるキーワードで上位を獲ることを意識することで、SEOさえできれば成果も生まれるだろうという状態を早めに生むことが重要だ。
また、CVを生む余地があるキーワードは自分のサイトやサービスに関連が深いものである場合が多いから、SEOもしやすくなるという部分もある。
検索ボリュームの多さに価値を見出さない
よく検索ボリュームが多いものの方が良いキーワードというようなことを言われることがある。
また、記事に対応するキーワードのボリュームが少ないものだと勿体ないとか、もっと大きいボリュームのものを発注してくれと抜かされることもなくはない。
しかし、私の場合はセッションを増やすことが目的ではなくCVを生み出すことが目的である。
極端な話、1000セッションで10CVでもいいが、10セッションで10CVでもいいという感覚だ。
つまり、ボリュームの大きさではなく、意図の明確さで選ぶ。
ニーズがはっきりしている
コンテンツに落としやすい
CVに繋がりやすい
結果として、数は少なくても質の高い流入になる。
高確率に10位以内を獲る
SEOは確率のゲームでもある。
私の場合、600記事ほど出している中で、10位以内率は8割を超えている。
これは記事が増えていく中で安定している確率で伸びてすらいる。
もちろん自分のスキルや経験によるものもあるが、
勝てるキーワードを選ぶ
勝てる構成で作る
外したら修正する
これを繰り返せば、打率は上げていける。
まずはシンプルに、10位以内に入るかどうか。
ここに集中して、何割なのかを考えていくことが重要だ。
CVポイントも含めて最適化する
SEOが出来てもCVが生まれなければ、
SEOができているコンテンツに応じたCVポイントを用意すればいい。
SEOができているということは大きなアドバンテージだ。
そもそもこの部分ができないからCVが生まれないわけであって、
SEOができていれば少しの工夫でCVの創出はできる。
キーワードの意図
コンテンツ内容
ユーザーの温度感
などを考慮して、ランクインしているコンテンツに適合したCVポイントを用意することまで自分でしてしまえばいい。
その少しの動きだけで、それなりの数のCVが出たりするのでやれるのであれば、ユニークにしてもいいぐらいに効果的なことだと思う。
判断のノイズを入れない
SEOは不確実性が高い。
だからこそ、判断がブレやすい。
意見が増える
方針が変わる
中途半端に修正される
これを避けるために、一定期間は自分の仮説でやり切る。
自分で決めて
自分でやって
自分で結果を見る
これを繰り返すことで、
精度が上がる
再現性が見える
改善も早くなる
裏を返せば、
責任を自分で持つ前提でやっているということでもある。
うまくできなかった場合は去るだけだが、
このスタンスで結果を出せば口を出されることはほぼほぼなくなる。
SEOは実践と積み重ねに価値がある
結局のところ言いたいことはシンプルで、
SEOは、知識よりも実践の積み重ねに価値がある。
どれだけ理屈を並べても、
実際にコンテンツを出していない
順位を取りにいっていない
検証を回していない
のであれば、意味はない。
いくら本を読んだり、セミナーに出たり、
専門家とやらと話して知識を得た気になっても、SEOはできない。
むしろ、あれこれ語れるのに成果が出ていないなら、
どこかでやることから逃げている可能性もある。
最近は特に、
SEOは終わった
これからはAIだ
といった話もよく聞く。
もちろんAIは重要だし、無視するつもりはない。
ただ、それを理由にSEOから距離を取っているだけなら、それはただのポジショントークに近い。
もっといえばSEOの実戦経験がない人間がSEOではなくAIだなどという言葉は浅はかとしか言えない。
少なくとも現時点では、
低予算でも成立する
再現性もある
積み上げれば確実に伸びる
という意味で、SEOはまだかなり優秀なチャネルだと思っている。
そして、この話はここ10年毎年のように繰り返されこの答えにたどり着いているのが事実だ。
そして正直なところ、SEOをちゃんとやれている人はそこまで多くない。
やっているつもりの人
わかっている風の人
語るのはうまい人
積み上げていない人
このあたりは、想像以上に多い。
だからこそ、変に難しく考えず、シンプルにやるべきことをやる。
もしくは私にご相談ください(笑)。
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