一緒に働いて良かったと個人的に思えた二人のマーケター
これまで一緒に働いてきた中で、個人的に「良いな」と思う人がいる。
また一緒に働きたいとも思うし、仕事以外にも縁があれば嬉しいとも感じる。
もちろんそれは、成果が出しやすかったとか、関わってストレスが少なかったといった要素も含まれている。
ただ、それだけではなく、人間的な魅力も含めてそう感じている。
自分が良く思っていても、相手も同じように思っているとは限らないが、
その中でも特に印象に残っている二人のマーケターの話をしよう。
1人目:完成度の高い理想的なマーケター
一人目は、自分より年上の男性だった。
珍しくSEOの実務経験があり、マーケティングの領域だけでなく、経営や投資なども含めて幅広く経験している人だった。
いわゆるサラリーマン的なキャリアの中にいるというより、
「その状態を前提にしつつも、別の軸でも動いている」という少し異質なタイプだったと思う。
SEOについてはしっかりと理解してくれたし、必要以上に口を出すのではなく、適切な距離感で任せてくれる包容力があった。
自分に対してだけでなく何かあれば責任を持って戦ってくれる、しっかりと上に対しても意見を言えるという存在で、サラリーマンでいる必要性もないことからもいろいろ強い人物であり、頼りになる方だった。
私は彼と働いている期間に、1年でセッションを1万から60万を超えるほどに成長させ、月のCV数が3000を創出するチャネルにすることが、自身のSEOだけで達成できた。
さまざまな要因もあったし、30万という月予算でやれる範囲で自由にやらせてもらえたことが大きかったが、安心して取り組める彼の存在もとても大きかったと感じる。
また、シンプルに鋭さもあり、経験に裏打ちされた判断や知識がある一方で、学習を止めている感じもなかった。
かと言って口も多少悪く毒も吐くので、ズバッと笑えるけど核心的なことも言うので、面白いし賢いなという印象が強かった。
自分もそのような部分が多少あるので、可愛がってくれた部分もあるのだろう。
そして何より印象的だったのは、自分でビジネスをやっていて、実際に試して結果を得ているという点だった。
そういう積み重ねを見ていて、この人は自分の中ではかなり理想的なマーケター像に近いと感じていた。
最終的には、自分がやっている会社に専念しつつ、新規事業の立ち上げにも関わりながら、自分のペースと実力でしっかりと働いている、そんな印象だった。
彼のように腕一本で、どうなってもやっていけるという状態は憧れでもあり、また一緒に働く機会があればいいなと素直に思う。
2人目:自分とは違うけれど理解し合えたマーケター
2人目は、1人目とも自分とも、まったく違うタイプだった。
年下の女性で、歩んできた道のりもキャリアも、自分とは大きく異なる。
新卒で大企業に入り、しっかりとキャリアを積み、今の立場にいる。
一方で自分は、就活もせずなんとなくIT業界に入り、
SEOで成果を出して転職を繰り返しながらキャリアを作ってきた。
ある意味、ひねくれた職人タイプの自分と、
王道をきちんと歩んできた真面目で優等生なタイプ。
正直に言えば、最初はあまり噛み合わないだろうなと思っていた。
また、SEOの経験もないということで口出しされたら面倒だなと思い、
自分からも関わろうという気もあまり持てていない状態だった。
しかし、実際に一緒に仕事をしてみると、意外にも大きなズレはなかった。
気を遣ってくれていたことも多いのだろうが、考え方や進め方には違いがあるものの、仕事への向き合い方や価値観の部分では、深いところで理解し合えていたように思う。
自分が彼女に対して良いと感じていたのは、
前向きに物事を捉える姿勢と、しっかりと成果を出したいという意志があるところだった。
ただ、ひねくれていない分、組織の良くない部分にも適応してしまっているようだったり、前向きさゆえに走り出すと立ち止まる判断が遅れることもあるように感じたが、それも含めて自分にはない要素だと好意的に思えた。
自分と違う部分があることを好意的に見れたのは、
自分はこう思うとか、こう見てるという話をすれば、
理解してくれる柔軟さも持ち合わせていたからだ。
簡単に言えば自分より大人な女性だったということだろう。
自分はSEOという不確実性が高い仕事がメインなので基本的な考え方として、うまくいかない前提や最悪を想定する癖がついている。
これも悪い要素ではないが、前向きさや楽観性を持ちにくいのも事実だ。
彼女のような前向きな姿勢や柔軟性、そのあとに失敗や別の考え方を認められる素直さに憧れるし、意外とこういう人は少ない。
自分だけではできないこともできそうな気がしたり、相乗効果を感じる相手だったので、また一緒に働く機会があればいいなと素直に思う。
なぜこの二人とまた働きたいと思うのか
改めて、なぜこの二人とまた働きたいと思うのか。
特別仲が良かったわけでもなければ、
仕事以外で接点が多かったわけでもない。
共通の趣味や嗜好があったわけでもないし、
いわゆる「気が合う」というタイプでもなかったと思う。
もちろん、そういう関係性で一緒に働きたいと思うこともあるだろうし、
それを否定するつもりはない。
ただ、自分の場合はそういう理由ではなかった。
自分で考えて、自分で責任を持つ姿勢があったこと。
状況や環境のせいにするのではなく、
その中で自分に何ができるかを考えていたこと。
そして、できることを突き詰めながらも、
自分の幅を広げようとする意思があったこと。
知識や経験に対する欲があり、
成長することを前提にしているように見えた。
自分も似たような考えは持っているつもりだが、正直そこまで徹底できているわけではない。
だからこそ、そういう姿勢を持っている人と一緒に働くと、自分も引き上げられる感覚があった。
結局のところ、自分にとって良かったのは、同じ覚悟を持っているという感覚だったのかもしれない。
わかりやすい良い人とか、すごい人とか、作業ができる人ということではなく、同じ方向を見ているという感覚があったことが大きかったのだと思う。
誰と働くかは思っている以上に重要だった
振り返ってみると、誰と働くかという要素は、自分が思っていた以上に仕事に影響していた。
自分のSEO業務は基本的に一人で進めていた。
誰かと常に一緒に手を動かしていたわけでもなく、作業としてはかなり孤独なものだったと思う。
また、相談やアドバイスをくれる相手も助けもない状況下で、
ただ成果で納得させるということでキャリアを歩んできた。
それでも、どういう人と同じ環境で働いているかということは、思っている以上に影響があった。
直接関わる時間の長さというよりも、その人の考え方や姿勢に触れているかどうかの方が大きかったのかもしれない。
孤独な仕事であっても、完全に一人でやっているわけではないのだと思う。
そして振り返ると、どの会社にいるかや条件以上に、
誰と働くかという要素の方が、
仕事の質や経験に大きく影響していたように思う。
もちろん、それがすべてではないし、環境や条件も無視できるものではない。
ただ、自分にとっては、同じ覚悟で仕事に向き合っている人と働けたことが、結果的に一番大きな財産になっていたのかもしれない。
まあ、自分はまた一緒に働きたいと思っているが、向こうがどう思っているかまでは知らない。
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