「顔を捨てた男」(備忘録的感想)
役者志望のエドワードは、病気のため顔が変形していた。
ズバリ言って、異形な顔立ちであった。
それでもエドワードは努力で役者として一本立ちしようと頑張るのだが、顔が原因で思うようにならない。
街中でも奇異な目で見られてしまうため、エドワードは人目を避けて内向的な性格になっていた。
そんなある日、隣に劇作家のイングリットが引っ越してくる。
イングリットはエドワードの見た目を気にせず、優しく接してくれた。
すぐにイングリットに好意を持つエドワード。
しかし見た目のコンプレックスゆえ、イングリットに気持ちを打ち明けることもできない。
だがエドワードは医師から、画期的な新薬の治験で顔の変形の治療を勧められる。
普通の顔を手に入れたエドワードは、名前もガイに変えてすっかり別人となった。
自信に満ちあふれたエドワードは、イングリッドが脚本を担当した演劇のオーディションにも合格し、イングリットと付き合い始める。
演劇は、かつてのエドワードのように異形な顔を持った男が主人公で、インドグリットはエドワードをモチーフにしたと思われた。
すべてが順風満帆に進むように思われたが、そこにかつてのエドワードと同じような、異形の顔の男オズワルドが現れる。
オズワルドは外見にコンプレックスを抱えていたエドワードと異なり、自分の見た目などお構いなしに社交的にふるまった。
しかも楽器もこなすなど多彩な能力を持っており、すぐに人の心をつかむことに長けていた。
エドワードはオズワルドに複雑な思いを抱えていたが、ガイとして勝ち得た演劇の役もオズワルドに奪われてしまう。
スリラー的なカテゴリーで紹介されていることもあるようだが、人生の教訓的な要素が強い作品だ。
主演はセバスチャン・スタンだが、ある意味実際に顔に障害を持つアダム・ピアソンも主演と言っていいかもしれない。
前半のコンプレックスを抱えた演技と、後半の容姿などお構いなしに活躍する演技のメリハリが素晴らしい。
映画の中盤で、だいたいの結末は読めてしまう。
しかし、勢いだけの作品が多いA24制作の作品としては、起承転結がきちんと整理されており個人的には見やすかった。
99.顔を捨てた男
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こんな辺境の文章を読んでいただきまして、本当にありがとうございます!