見出し画像

世の中おかしい Vol.3 | 反捕鯨運動は“環境問題”ではない──その背後にある利権

“正義”を名乗る運動の裏に隠れた“利権”。


「日本人はなぜイルカやクジラを殺して食べるのか?」


日本は数十年にもわたってこのような批判を受け続けてきた。
この問いは、感情では答えが出ない。
構造の話だ。

捕鯨をめぐる論争の裏側には、
宗教、政治、そして巨大な資金の流れがある。

本当に残虐なのは、誰なのか──。


命を食べること


少し視点を引いてみる。
この地球では、生き物は他の命を食べて生きている。

子猫を襲う鷹(イメージ画像)

サメは魚を食べ、鷹は小動物を狩る。
そこに「残虐」という概念はない。
ただ、生きるためだ。

もし神様がこの世界をデザインしたのなら、
その“食物連鎖”もまた神の設計図の一部だろう。

そしてその“残虐”という基準は、文化や時代によって変わる。
決めているのはいつも、人間の側だ。

日本人がイルカやクジラを食べることを「野蛮」と言う人がいる一方で、
牛や羊を食べる文化が「自然」とされている国もある。

違いはひとつ。
何を食べてきたか。
それだけだ。

ただの習慣だ。


捕鯨を“悪”にしたのは誰か?


2019年に日本が脱退して以降、
事実上崩壊に向かっている国際捕鯨委員会(IWC)は、
もともと「捕りすぎを防ぐための管理機関」として生まれる。

OPECが石油価格の調整機能を持っているのと同様に、
クジラの生態管理・絶滅危惧を目的にしていたのではなく、
乱獲による価格崩壊を防ぐための、いわば“調整機関”だった。

ところが1982年。
商業捕鯨は「一時停止」になった。

“一時”のはずだった。
でも、戻らなかった。

そして気がつけば、「食べるために捕る日本」は、
“野蛮”というレッテルを貼られた。

ここで一つの事実に気付く。
捕鯨に大騒ぎしている国々、反捕鯨団体を支援している国々は、
牛肉や羊肉の輸出大国ばかりだ。


偶然だろうか?


環境団体という利権のはじまり



そしてもう一つ見逃せないのが、環境保護を掲げる団体の存在だ。

たとえば「グリーンピース」。
彼らの起点は、環境ではない。

そもそもの始まりは1970年代、
ベトナム戦争への反戦運動から生まれた。

ベトナム戦争への反戦デモ


連日マスコミが報道する「ヴェトナムの悲惨な状況」も後押しし、
反戦運動は拡大、それに伴い反戦運動を主導していたグリーンピースなどの団体に多額の寄付金が集まるようになる。

しかし、戦争が終わる。
すると、巨大化した組織が残る。
資金も、人も、構造も。

必要になるのは、“新しい敵”。

そこで選ばれたのが、環境問題。
“正義”は、ここでビジネスになった。


クジラという“理想の象徴”


ベトナム戦争が終わった1975年当時は、
世界中で公害が問題になり始めた頃でもあった。

「地球を守ろう」というメッセージには大きな力があった。

この新しく崇高なメッセージを世界中に広めるためには、
象徴的な存在が必要だった。

そこで白羽の矢が立ったのが、クジラだ。

もともとクジラは世界中で捕られていた。
その油は高品質な潤滑油やマーガリンの原料として重宝されていたが、やがて石油製品や植物油が登場し、クジラを獲る理由は失われていく。

クジラは都合がよかった。

多くの国にとって、すでに“必要な資源”ではなくなっていたからだ。

やめても困らない。
でも、守ると言えばどうなるか。

寄付が集まる。
イメージが上がる。

そして、運動は正義になる。


そして今


今、「なぜ日本はクジラを食べるのか」と言う人は、
大きく二つに分かれる。

一つは、その構造の中で利益を得ている側。

もう一つは、それを“正義”だと信じている側。

どちらも、同じ構造の上にいる。

日本人がクジラを食べることを非難する前に、
まず自分の皿の上にあるステーキやハム、ベーコンを見てみてほしい。

誰かが殺し、加工し、あなたの前に置いた命だ。
私たちは皆、命を食べて生きている。

日本人は命をいただきく事に感謝し、
その命に無駄がないように工夫を凝らして利用してきた。

その事実から目を背けることこそ、残虐なのではないだろうか。

光の当たらない場所には、理由がある。

その理由を見ようとすること。
それが、この記録の目的だ。

正義の仮面を被って現れる者を、疑った方がいい。
詐欺師は、だいたいその顔をしている。


最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

光の当たらない場所を見つめるこの記録が、
何かを考えるきっかけになったなら嬉しいです。

「スキ」や「フォロー」で、
次の記録へつながる力になります。


✒筆者関連シリーズ


前回の記事:Vol.2|侍50万人 vs 黒船艦隊1,000人
次回の記事:Vol.4|戦後教育が隠していること「義和団事件」


いいなと思ったら応援しよう!

浅川幸三 | クリエイティブプロデューサー 共感でも、違和感でも。 何かが残ったなら、それで本望です。 サポートは次の一行のために。